「ミッドサマー」 - 2021.05.16 Sun
「TENET テネット」 - 2020.09.30 Wed
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」 - 2019.09.30 Mon
「ハードコア」 - 2019.04.25 Thu
「セッション」 - 2015.05.20 Wed
「アメイジング・スパイダーマン2」 - 2014.04.27 Sun
「エリジウム」 - 2013.09.27 Fri
「SHAME-シェイム-[R15+指定版]」 - 2013.07.30 Tue
「裏切りのサーカス」 - 2013.07.27 Sat
「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1」 - 2013.04.02 Tue
「ワイルド7」 - 2011.12.27 Tue
「リセット」 - 2011.08.24 Wed
「それでも恋するバルセロナ」 - 2010.03.24 Wed
本作がお好きで、けなされると怒るような方は、以下、読まないほうが。
「僕らのミライへ逆回転」 - 2008.10.18 Sat
レンタルビデオ店員とその友人が、磁気のために中身が消えてしまったビデオの代わりに、自分たちで映画を作るという話で、その手作りリメイク版が楽しく面白くできているかなと思っていたが…。
「ハンコック」 - 2008.09.13 Sat
「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」 - 2008.01.12 Sat
と思ったのは、風邪気味で体調がいまいちだったせいもあるかもしれない。
特に、みんなが集まって各自で好きなことをしゃべくるところは、うるさかったなあ。
笑いを取ろうとしているのだろうか。
たしかに、笑いを取ろうとする意志はあった。
よく分かる場面を挙げれば、京極堂(堤真一)が奈落の底に落ちそうになっているのを関口(椎名桔平)が助けようとジタバタするのだが、これなどは、はっきりいって、出来の悪いコントでしかなかった。
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(c) 2007「魍魎の匣」製作委員会 |
原作は京極堂シリーズの中でも人気がある作品だと思う。
「はこ」と「みっしり」と。これである。
その怪異性は、終盤の頼子(谷村美月)や久保竣公(宮藤官九郎)の姿にのみ、多少は表現できていたように思う。
宮藤官九郎が久保を演じると知って、どうにも私にはミスキャストの予感がぬぐえなかった。
役柄と合っていないというのは先入観だが、それは、どうしようもない。
原作と映画が違うのは仕方がないとは承知しているが、それにしても、ろくに面白くもない出来に終わっているのは、なぜだろう。
大長編の京極夏彦作品を映画化するのは、簡単なことではないだろう。だが、かなり大胆にアレンジしても、それでもイケてないのは困ったものだ。
駅のホームでの転落をめぐる話など、本で読んだときのインパクトが、実写になった今回は、いかにも底が浅くなってしまっている。
読書時に使う想像力を、映像化が越えることは難しいにしても、もうちょっとやりようはありそうだが。
となると、この調子で今後も映画化が進んでも、原作を読んだあとに観る映画化作品は、どれも面白くないという可能性が…。
美馬坂博士役は、おなじみの柄本明で、またか、と思うし、彼がいろんな計器類を必死にいじっているところは、安物のSF映画。それが狙いなのだろうとは思うが、そういうふうに持っていく映画ではないでしょう。
鳥口をマギーが演じるというのも、違う。私には、鳥ちゃんは、もっとヒョロッとしたイメージがあるのだ。
前作もそう思ったが、いちばん合っているなあと思うのが、青木刑事役の堀部圭亮。
青木刑事はキャラ的に普通の人なので、普通の人が演じれば違和感がない、といってしまえば、それまでだが。
調べてみたら、堀部さんはお笑いをやっていた人ということで、とても意外。真面目そのものに見える。(お笑いだから真面目ではないというのは、これまた先入観ではある。)
清水美砂と篠原涼子の一瞬の豪華共演は、ほんとに最後の口直しのオマケみたいな気が。
ラストのエピソードは、江戸川乱歩のある小説が混ざったみたいな気が。
3作目も作るのかなあ。もうちょっと興味を引く工夫がないと、あんまり面白くないぞ。
第1弾「姑獲鳥の夏」の感想はこちら。
(12月24日)
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2007年作品
脚本・監督 原田眞人
出演 堤真一、阿部寛、椎名桔平、宮迫博之、田中麗奈、黒木瞳、寺島咲、谷村美月
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評価☆☆(2点。満点は5点)
「スターダスト」 - 2007.10.28 Sun
主役の男は、とりたてて特徴ないし(顔も思い出さない)、クレア・デインズも、いまひとつだし…。
いいのはミシェル・ファイファーくらいですか。
ナレーションがイアン・マッケランでも、結局は誰でも良かったかな、でしかなかったし。
ロバート・デ・ニーロの海賊(空賊?)も、何あれ? どういうキャラしてるわけ?
一応、伏せておくけど、笑わせ(ようとしてい)る場面でも、笑えない。シラ~ッとなってしまいました。(私は、ですよ。あくまでも。)
デ・ニーロがチャーリーに(役名忘れたので、俳優の名前にしておく)剣術を教えたりして、仲良くなってる場面。よく恥ずかしげもなく、そういう、ありふれた展開にするね。ダサい。
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(c) 2007 Paramount Pictures. All Rights Reserved. |
王子の兄弟が、ぞろぞろと幽霊になってるのも、なにもおもしろくない。ユーモアのつもりだろうけど。
なんだか、狙った線が、いちいちイケてなく、微妙に途中で折れて曲がってそのまま消滅していたような気がしたのだな。
観ている間に思ったことで、どこがどうだとは、観終わった今では、あまり思い出せなくて、あいまいな話で申し訳ないのだけど…。
全体の印象ですね。
支離滅裂とまでは言わないが、散漫な印象は、かなり受けた。
IMDb(The Internet Movie Database)で10点満点の8.1点とは、まったく信じられない。自分の感覚との相違に唖然とするばかりだ。
ピーター・オトゥールのゲスト出演は見ものだけど、ほんの少し。
どう考えても、ミシェル・ファイファーの、老醜メイクどんとこい!魔女が生き生きとして貫禄もあり、良かった。ということだけしかない。
監督がマシュー・ボーンと聞いて、舞台の演出などで有名な人だと思いこんでいたのだが、今、調べて知ったところでは、舞台で有名なほうは Bourne という綴りで、こっちの監督は Vaughn だ。
なんだ、違う人だったのか…。
区別するために、こっちは「ヴォーン」と書いておこう。
(ちなみに、まっと・でいもんが演じるボーンは Bourne のほうだ。)
今年の100本目がコレになったのは、ちょっと惜しい。
(10月27日)
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(c) 2007 Paramount Pictures. All Rights Reserved. |
STARDUST
2007年 アメリカ作品
監督 マシュー・ヴォーン
出演 チャーリー・コックス、クレア・デインズ、ミシェル・ファイファー、シエナ・ミラー、ロバート・デ・ニーロ、ピーター・オトゥール
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評価☆☆(2点。満点は5点)
「Love Rider~until I find the key to her heart~」 - 2007.09.30 Sun
上映前にかかっていた音楽が、マンハッタン・トランスファー。きれいなコーラスが耳に心地よいボーカルグループ。なつかしいなー。
選曲が、おしゃれ。劇場の椅子も、おしゃれ。
帰りにはコインをくれて、オロナミンCの自動販売機に使える。
そういう環境は良かったのだが…。
映画は、バラエティそのものの「I LOVE MARILYN」とは違って、一応ドラマになっていた。
堤下敦(お笑いコンビ「インパルス」の片割れ)は、やり手のデイトレーダー(株取引を行う投資家…かな?)。
プレゼンの結果、プランを採用され、相手の会社に出向することになる。
同じ会社に勤める彼女とは、しばらくは離れ離れだ。
彼は出向先の女社長に、うちで働かないかと誘われるが…。
学芸会の域を出ず。泣かせも笑わせもしないだけ、学芸会よりも下かもしれない。作り手の自己満足ですね。
ストーリーが終わってから、共演者たちが本音をもらす。堤下の悪口言い放題。
もちろん、この部分も脚本だろう。
しかし…蒲生麻由さんとキスするとは…堤下、得したねー。
タイトルは、「愛のライダー(注:堤下がバイクに乗ってるので)~彼女の心への鍵を見つけるまで~」て感じですか。
脚本は、堤下敦と長澤佳也。
(9月29日)
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2007年作品
監督 堤下敦
出演 堤下敦、蒲生麻由、大浦龍宇一、国生さゆり
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評価☆★(1.5点。満点は5点)
「I LOVE MARILYN」 - 2007.09.30 Sun
先日、記事にもしていたのに。
これ、映画ではありません。バラエティです。
くだらなくても、どうしても観る、という予定の方は、以下、読まないほうが。
くだらないうえに、どんな話か少しでも前もって分かってしまっては、輪をかけて、つまらないでしょうから。
マリリンの愛を得るために、彼女が出す難題に次々にチャレンジしていく男。
舞台は、殺風景な白い部屋の中だけ。
難題といっても、水の中で1分息を止めるとか、当たりが出るまでガムを開けて食べるとか、ローションを塗った床の上で冷蔵庫を指定の位置まで動かすとか…。
マリリンは、ほとんど声のみで、英語を話す。声の主は、木夏リオさん。
海外で暮らしていたということで、英語が上手。ラジオのDJなどをやっているそうですね。
主演の庄司智春(お笑いコンビの「品川庄司」の片割れ)も、簡単な英語をしゃべる。
パンツ一丁の裸芸人が、何の脈絡もなく出てくる。しかも3人。しかも、なんにも、おもしろくない。どっちらけの上に気分も悪い。
そもそも、私はパンツ芸人は、大ッ嫌い。(ゆえに、最近はやりの小島なんとかいうヤツも、以下同文。)
庄司までパンツ姿になる。(正確には、ブリーフですか。)
百歩譲って、愛のためには何も怖くない男と、男が失敗しても許す女、というラブストーリーなら、裸芸人は、いっさい不要のはず。
下品な、おちゃらけにして、どうするよ。
ラストには、数秒、マリリン登場。田中美雨さんという方でした。
しずちゃんに似てる面影もあり、吉本興業の製作だけに、一瞬、しずちゃんかと思いました。
てことは、しずちゃんって、かわいいのか…?
エンドクレジットでは、庄司が、自分で作詞作曲した歌を披露。(といっても、マリリン、としか言わないし、メロディも簡単。)
脚本は、金井夏生。(といっても、バラエティ作家の書いたネタと一緒でしょ、これは。)
びっくりしたこと。「映画生活」さん、こんな短編にもトラックバックを用意しているとは、驚き! 偉いです。
けっきょく、愛の天使としてのイメージが、マリリンなわけか。
…カネを払って観るようなものではない。逆に、カネをもらいたいくらいだ。(爆)
(9月29日)
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2007年作品
監督 庄司智春
出演 庄司智春、田中美雨
声の出演 木夏リオ
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評価★(0.5点。満点は5点)
「ポロック 2人だけのアトリエ」 - 2007.06.17 Sun

おもしろくなかった。
エド・ハリスが、抽象画家のジャクソン・ポロックを演じる。
彼が何年もの間、映画化を考えてきた題材だったらしく、けっきょく、監督も他人に任せる気になれなくなったという。
私はポロックという画家は、まったく知らなかった。この映画を観たのは、最近毎度のことではあるが、ジェニファー・コネリーお嬢様が出ているからなのだった。
この映画を観て、よかったなと思うのは、ポロックという画家を少しでも知ったことくらい。
抽象画というのは別に好きではない。意味が分からないし。
ポロックの絵は、絵の具を床に敷いた紙の上にふりまく、といったような作品作りが特徴的。
誰にでも出来そうでもあるが、ハリスによれば、これは計算の上で描いているらしい。
精神的に不安定で、酒を飲んでダメになったりと、芸術家によくありそうな問題を抱えたポロック。
エド・ハリスの熱演(とくに絵を描くところ)、彼の妻のマーシャ・ゲイ・ハーデンの演技のうまさは認めるが、もともと私がポロックという人自体に興味がなかったうえ、類型的な破滅に終わってしまったストーリーなので、退屈だった。
展開が、ありふれているのだ。
ジェニファー嬢にしても、ラスト20分くらいで、ようやく登場。
知らない間に、どこかで出てきていたのか、と途中で考えてしまったくらい、なかなか出てこなかった。
ポロックの愛人役だった。
ゲスト出演っぽい扱い。彼女が、この映画に出たがったのか、それともハリスが彼女のネームバリューを映画に使いたかったのか。
ちなみにポロックさん、広辞苑を見てみたら、ちゃんと載っているほど有名な画家でした。
私は興味ない。
エンディングには、トム・ウェイツの歌が流れた。
(6月10日)
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POLLOCK
2000年 アメリカ作品
監督 エド・ハリス
出演 エド・ハリス、マーシャ・ゲイ・ハーデン、エイミー・マディガン、ジェニファー・コネリー、ヴァル・キルマー
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アスカ・スタジオ様
評価☆☆(2点。満点は5点)
「ブラウン・バニー」 - 2007.04.28 Sat

ひどくつまらない映画&最後にエロい場面があるよ、という話を、いくつか聞いていて、いつかは試しに観てやろうと思っていた。
ホンダのオートバイでレースをしている男(ヴィンセント・ギャロ)。
知り合ったばかりの男の車に乗ってくる女。
と思ったら、女をすっぽかして去る男。
道すがら見かけた、さびしげな女と抱きしめ合い慰めあってから別れる男。
立ちんぼの女に声をかけて車に乗せるが、何もせず、やがて女を降ろす…。
あとは、車で走る風景に、音楽をのせて…という、いわゆるロードムービー(?)の形。
車から見た風景が流れていく画面は、そう悪くはなく、退屈は退屈だったが、予想したほどではなかった。
この男、満たされないのか、つながりを持とうとしても出来ないのか、見ていて分からない。
なんだろう、これは? と思いつつ観ていたが、最後の最後になって、ああ、なるほど、そういうことか、と理解した。
ラスト10分になって、昔の恋人役のクロエ・セヴィニーとのシーン。
クロエがギャロのモノを口で愛撫するのだ。
日本での上映だから、画面には当然ボカシが入っている。だから、はっきりは分からないが、マジでやっているように見える。

クロエ・セヴィニーさんは映画女優だよ。ポルノ女優じゃないんだよ。そこまでするか。させるか。
というのが、まず感じたことだった。
DVDの音声解説でギャロが語っていたのは、「親密さが複雑さを増すことを示すためのセクシャルシーン」。そりゃ何ですか?
インパクトが出る、感情が増幅する、のだそうです。自分もナーバスだった、怖かった、そうです。
「その他のシーンの中で起こることを際立たせるために」。それは分からないこともない。
ただし、はっきりと見せることはないでしょう。それではポルノだ。
それ自体は嫌いじゃないよ、正直に言って。ポルノなら、いい。でも、これは映画なのだ。
そうすることで関心は、そのシーンに集中してしまう。それでいいんですか?
話題を作ってヒットさせる。そういう下心があったと思われても仕方がない。
ギャロのモノは本物ではなかった、という話も、嘘か本当か、聞いたことがあるが、そうだとしても、本物と見せかけているわけだから、感心はしない。
一流の監督ならば、直接その場面を見せなくても、立派に感動的な作品を作れるはず。
きついことを言えば、映画芸術を馬鹿にしている行為といってもいい。
ギャロという男、いつだったか、精子を売り出したというニュースを聞いたこともある。
根本的に、そういうエロ事で話題をまくのが好きなのだろう、きっと。
日本が製作のための金をかなり出したらしいが、もったいない。このナルシスト男の、どこが受けるわけ?
…書いていて、書く前よりも腹が立ってきたが(笑)、映画全体で描きたかった寂しさ、悲しさ、は、いい線いってると思うので、惜しいことである。
(4月21日)
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BROWN BUNNY
2003年 アメリカ・日本・フランス作品
監督 ヴィンセント・ギャロ
出演 ヴィンセント・ギャロ、クロエ・セヴィニー
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評価☆(1点。満点は5点)
「ポリス インサイド・アウト」 - 2007.04.25 Wed
いきなり、「ザ・ポリス」だもんね! 喜んだよ。
じつは、ポリスは再結成なのだそうだが、このときは何も知らなかったのだ。
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(c) 2006 Crotale Inc |
私がポリスを知ったのは、テレビで特集番組を見て。
ビデオクリップを何曲もまとめた紹介番組を、偶然見たのだ。
ギター、ベース、ドラムスという最小限のメンバー3人で作り出す音の、ガシッと固まったタイトさ。レゲエ風な独特なサウンドが心地よかった。
なんともいえず新しい魅力で、いっぺんで気に入った。
アルバムはレンタルしてカセットテープにダビングした。
でも解散後は、特別にスティングを聴く、というようなことはなかった。「ザ・ポリス」が好きなのである。
映画は、ドラマーのスチュワート・コープランドが8ミリカメラで、自分たちのバンドを撮り続けたフィルムをまとめたもの。
曲は、ほとんど断片的にしか聞けず、映し出されたメンバーやスタッフの姿も、「ザ・ポリス」の核心をついたものはなく、プライベートな面では、カメラの前で冗談をやっているようなものが多かった。
見てよかった、知ってよかった、という発見の部分が、観ていても何もないのだ。
コープランドがカメラを持ち出してくると、撮られるほうは「あ、また撮影タイムだ」みたいなことになってしまっていたのではないだろうか。
解散についても、頂点に立ったから、あとは解散するしかない、というニュアンスで終わっていて、観ていて何の驚きもない。
散漫なビデオ映像だけど、せっかくあるのに、もったいないな、無理にでもまとめて映画にしよう、とでもいう感じに思える。
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(c) 2006 Crotale Inc |
彼らは日本が好きのようで、「ゼニヤッタ・モンダッタ」などという日本語に近いタイトルのアルバムを作り、その中には「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」という曲もある。
日本語で歌った歌詞、たとえば♪ドゥドゥドゥ・デ・ダダダはオレの言葉さ♪などは今も覚えている。
映画の中での日本のシーンは、ファンの熱狂的なお出迎え場面が多かった。見えるのは、ほとんどが女性のファン。(男が熱狂的に出迎える場面って、見たことがないよね。だいたい、男ならキャーキャー言うわけがないが。)
押しかけられて身動きがとれないくらいでも、やはり出迎えられるほうは、嬉しいものなんだろうなあ。
音楽的に聴くべき点もなく、日常の彼らを見ていても、特に面白くはなかった。
(4月8日)
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EVERYONE STARES : THE POLICE INSIDE OUT
2006年 アメリカ作品
監督 スチュワート・コープランド
出演 スティング、アンディ・サマーズ、スチュワート・コープランド
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評価☆★(1.5点。満点は5点)
「ルナシー」 - 2007.01.27 Sat

「ルナシー」というタイトルを聞いたときに思い出したのが、音楽のほうのグループだったのは言うまでもない。
どうして同じ名前をつけるのだろうかと、いぶかりながらも映画を観て、観たあとも当然のように解決せず、先ほど英和辞典をひいて、やっと分かった。
lunacyは「精神異常、狂気」という意味だった。映画の中では文字通り、精神病院が舞台にもなるし、ヤン・シュワンクマイエル監督の意図にも、ふさわしい単語だろう。
音楽のグループはLUNA SEAで、「月と海」の意味。ただ、インディーズ時代にはLUNACYという名前だったようで、あながち、この映画とも無縁ではなかった。
シュワンクマイエル監督の映画は以前テレビで「悦楽共犯者」(1996年)、「ファウスト」(1994年)を観ていて、よく分からんなりに、シュールで面白いイメージの記憶があった。それまで見たことがないスタイル。
それで新作にも期待したのだが…期待したほどには面白くなかった。なぜか睡魔と戦うハメにもなってしまった。
あとから思うに、まともにストーリーを作りすぎたのかもしれない。そこからして、唯一無二の地位から、少しく普通に堕してしまったような印象。
強迫神経症気味の男が、知り合った侯爵や若い女の奇矯(ききょう)な振る舞いに翻弄される。
マルキ・ド・サドやエドガー・アラン・ポーから着想を得たということで、それらしき展開があり(私には、あ、これは「早すぎた埋葬」だな、くらいしか、はっきりとは分からなかったが)、キリスト批判や、正義の仮面をかぶって行なう精神病患者への残虐行為など、言いたいことは少しは分かる気はする。信じていた女が淫蕩だったりするのを見ても、ここには「不道徳」が満ちている。
まともに見える世の中は、実はめちゃくちゃなんだよ、と見てもいいのかもしれない。
それとも、すべては単なる監督の「遊び」の芸術なのかもしれない。

画像は、特典の「13の体罰カード」。1つのシートに3枚収まっている。
冒頭で監督は、芸術は死んだ、という。そうではあるまい。「これから見せる映画は(一般的ではないが、)私が見せる芸術」と言っていると同義に思える。監督一流の「お遊び」である。
ただし、見せてくれた芸術が、私にとっては面白くなかったのだ。
もっと、わけが分からなくてもいいから、キレのある印象がほしかった。
しつこいくらいに挿入される、肉片(舌?)が這いずり回る映像。何の意味なのか分からない。肉片イコール人間で、ただ這いずり回る人生を送るのが人間なのか。肉片イコール肉欲でもあるのか。(肉片には、そういう生々しさがあるし。)
監督は、観客に、どのように意味を取られても構わないのだろうか。もともと意味はないのか。
肉片が這うのが、ただ面白い、深い意味がある、と見ることができる人はいいが、そうでなければ見ていて何も面白くない。その繰り返しには、うんざりするだけだろう。
他にないユニークさを含んだ映画作家であることは認めるが、本作には、いまひとつ乗れなかった。
(1月7日)
この記事の分類「映画感想(私にとっての難あり映画)」についての説明は、こちら。
SILENI (LUNACY)
2005年 チェコ作品
脚本・監督 ヤン・シュワンクマイエル
出演 パヴェル・リシュカ、ヤン・トジースカ、アンナ・ガイスレロヴァ
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レザボアCATs様、Lunacy ルナシー@映画生活様、シネマトゥデイ様、エキサイト:シネマ様、goo映画様、映像全般を楽しもう(ブログペットのグループ)
評価☆☆(2点。満点は5点)
「007/カジノ・ロワイヤル(2006年)」 - 2006.12.15 Fri
何回か思った。飽きていた。
実際、2時間24分あったわけで、長いんだけど。飽きたから、長く感じるのだ。
序盤の、建築中の高層ビル(?)の足場を使った追いかけっこで、新ジェームズ・ボンドは超人的な体力を見せるも、高いところが怖い私には「ああ怖い&ボンドしつこいなあ&あんなことできんだろ、ふつう」という感想しか抱けず。
大使館で包囲されて危機一髪。爆発を起こして、どうして自分だけ、ちゃっかり逃げられるのか不思議。
終盤、ベネチア(?)の建物内でのアクション。ボンドが破壊したものが何なのか分からず。それが理由で建物が崩れて沈んでいくらしい。理由が分からないから、建物が沈んでいくのをシラけて見ていた。
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(c) 2006 Sony Pictures Entertainment,(J) Inc. All rights reserved. |
彼女が脱出しないわけが分からず。そこまでする必要が、どこにあるのか。感情移入できず。
脚本には、「クラッシュ」「ミリオンダラー・ベイビー」の、あの、ポール・ハギスの名前があるんだけどねえ。
アクションは、すごいといっても、ありきたり。毒を盛られて、もうダメかというところまで引っ張っていって、助かるパターンも、ありきたり。いろいろ、さまざま、ありきたり。
ボンド役のダニエル・クレイグは悪くない。イメージに合わないのではないかと騒がれたわりには、ふつうに見られる。筋骨たくましすぎに、びっくり。おかげで、拷問は、鍛えられないアソコに集中。(そういうわけじゃないか。)
相手役のエヴァ・グリーン(1枚目の画像)は、「ブラック・ダリア」の被害者役を打診されたことがあるようで、なるほど「ブラック・ダリア」でのエリザベス・ショート(ミア・カーシュナー)と雰囲気が似ているような。
色っぽい人妻さん(カテリーナ・ムリーノ、2枚目の画像)もボンドと「からむ」から、ボンドガール的立場に入れていい。
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(c) 2006 Sony Pictures Entertainment,(J) Inc. All rights reserved. |
ソニー・ピクチャーズの作品なので、ノートパソコンはソニーのVAIOの文字が、くっきりと画面に目立つこと! 私もVAIOノートなので嬉しいが。(私のは2000年に買ったので、性能の差は激しくあるはずだけど、それは置いといて。)
ケータイは、もちろん、ソニー・エリクソン。これも目立ったねえ。いまどき、電話といえばケータイだ。通話記録をチェックしたり、もはやケータイはスパイ(映画を作るの)にも必需品か。
原作は、カジノでの勝負はバカラだが、本作でポーカーに変わっているのは、そのほうが分かりやすいからだろう。
とはいえ、手札もろくに見せないし、見せても、勝負がどうなっているか理解できるほどに、ゆっくりは見せないので、ポーカーの面白さは伝わらない。
これはポーカー映画ではないから、ここで余計な時間を食うわけにはいかないのだろうが…。
007映画では、過去、印象に残るものが多い、タイトルバックで流れる主題歌も、印象に残らず。これは痛い。
というわけで、2006年版・真面目すぎる「カジノ・ロワイヤル」よりは、少し前に観た、1967年版・おちゃらけすぎる「カジノ・ロワイヤル」のほうが、数段好き。
(12月9日)
この記事の分類「映画感想(私にとっての難あり映画)」についての説明は、こちら。
CASINO ROYALE
2006年 アメリカ・ドイツ・イギリス・チェコ作品
監督 マーティン・キャンベル
出演 ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、カテリーナ・ムリーノ、マッツ・ミケルセン、ジャンカルロ・ジャンニーニ、ジェフリー・ライト、ジュディ・デンチ
トラックバック:
七月のうさぎ様、レザボアCATs様、ねこのひたい~絵日記室様、愛すべき映画たち様、かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY様、ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!様、007 カジノ・ロワイヤル@映画生活様、シネマトゥデイ様、goo映画様、映画レビュー トラックバックセンター様、エキサイト:シネマ様、映像全般を楽しもう(ブログペットのグループ)
評価☆☆(2点。満点は5点)
「ブラック・ダリア」 - 2006.10.23 Mon
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(C) 2005 Millennium Films. All Rights Reserved. |
あんまり面白くなかったので、3人の女優の画像を載せて終わろうと思う。
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1981年)のジェシカ・ラングのように、テーブルの上でジョシュ・ハートネットとエッチをするスカーレット・ヨハンソンの画像もあったのだが、青少年の目に触れるとマズイので、やめておこう。(笑)
ちなみに、このシーン、食事が並んでいるテーブルから食べ物を払い落とす。もったいないし、床は汚れるだろうし、皿は割れるかもしれないし。マジでそんなことするかね、と思うよ。あまりに現実離れした性欲アニマル!(苦笑)
画像(ミア・カーシュナー、スカーレット・ヨハンソン、ヒラリー・スワンク、の順です)だけで終わるのも何だから、もう少し書きましょう、と思い直して…。
考えてみると、ジョン・ヒューストン監督の「マルタの鷹」(1941年)、ロマン・ポランスキー監督の「チャイナタウン」(1974年)などの探偵ものの名作といわれる映画は、私は面白く観ることがなかったんだよねえ。
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(C) 2005 Millennium Films. All Rights Reserved. |
あっちは探偵、こっちは警察という違いはあるが、雰囲気的には似ているような。定義的に合っているのか知らないが、ハードボイルドというのか。
そういう映画とは合わないのだろうか。
ブライアン・デ・パルマ監督だから、という理由だけで観た。
「ミッション・トゥ・マーズ」(2000年)を観たときには、トンデモ映画を作る監督になっちゃったか、とも思った人。
「キャリー」(1976年)、「愛のメモリー」(1976年)、「フューリー」(1978年)、「殺しのドレス」(1980年)あたりの、独自の面白さをもった作品群は忘れられない。ヒッチコックの再来なんて言われていたこともある。(ヒッチコックとは違うと思うけど。)
「ファム・ファタール」(2002年)は、主演のレベッカ・ローミン=ステイモスが素敵だったからいいのだが、この「ブラック・ダリア」は、それほどの魅力を発揮した女優もいなかったねえ。
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ジョシュ・ハートネットの相棒アーロン・エッカートが熱くなってる理由もよく分からなかったし、最後の謎解きで、よく分からん男がいるのも、それこそ謎だった。私が話をよく理解してないというか、映画を観ていても、理解できにくいんじゃないか?
スカーレット・ヨハンソンの役柄が、どうにも中途半端な気がする。悪女ではない。
結局、2人の男を愛して、その間で揺れ動く女ということなんだろうが、そこにいて、あまり輝いていないように思える。
ヒラリー・スワンクのほうが存在感があった。
ブラック・ダリア役のミア・カーシュナーは、私は初めて見るが、「24 TWENTYFOUR」ではテロリストのマンディを演じているとのこと。
猟奇的未解決事件として有名なブラック・ダリア事件について知ることができたのが収穫か。
最近の映画には珍しくエンドクレジットが短かったのも、映画そのものに、あっけない印象を感じさせてしまった。
ひとつ、映像的に、おおっと思ったのは、遺体発見現場(女性が、わめいている)からカメラが、ぐっと大きく引いていき、近所で主役2人の刑事が張り込みをしている場所まで含めて俯瞰(高いところから見下ろし眺める)になるところ。
このシーンは見事。撮影監督は、ヴィルモス・ジグモンド(有名です)なんだよね。
(10月21日)
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THE BLACK DAHLIA
2006年 アメリカ作品
監督 ブライアン・デ・パルマ
出演 ジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカート、スカーレット・ヨハンソン、ヒラリー・スワンク、ミア・カーシュナー
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評価☆☆(2点。満点は5点)
「ヴァン・ヘルシング」 - 2006.06.04 Sun

いきなり、なつかしの白黒画面でフランケンシュタインの話だ!と思ったら、ドラキュラが参加?
一方、ヒュー・ジャックマン演じるヘルシングが、ジキル&ハイド氏と戦う。怪物オンパレードだね。
でも、ハイドとの戦いの場面、画面が暗すぎ。DVDの具合のせいなのか知らないが、いつまで経っても暗くて見にくいので、テレビ画面を調節して、明るさを上げてしまったよ。
ヒロインは、ケイト・ベッキンセール。「X-メン」(ジャックマン)と「アンダーワールド」(ベッキンセール)、別の映画でもSFキャラを熱演している俳優同士の合体か!?
ヘルシングが武器をもらうところは、007のパロディ。新しい武器を試したりするのも同じだ。
吸血鬼退治のヘルシング教授が、本作では怪物退治のプロになっている。
特撮部分が、いかにもCGなのが見え見えな動きなので、興が醒める。
話が幼稚、都合良すぎ。
いろんな映画のパロディかオマージュのようにも見えるが、上っ面だけ、そういうものをなぞっていても、中身のなさは隠せない。
ギャグかユーモアのつもりの場面でも、面白くない。脚本家(監督のスティーブン・ソマーズが書いている)、頭悪いんじゃないのか?
大きなスクリーンで観たら、どうなのか、と、ふと思う。大画面で観たら、迫力だけは、あるかもしれない。その場合、大画面の迫力に、だまされているわけだ。
ドラキュラ、どこかで見たような…と思っていたのだが、なんと私の大好きな映画「ムーラン・ルージュ」の公爵じゃないか! 顔がビミョーに違うけど。なんか、このドラキュラ、へんな雰囲気なんだよねえ。
しかもヘルシングのお供をやっているのが、デヴィッド・ウェンハム。彼も「ムーラン・ルージュ」出身(?)だ。
それは、ともかく。
ドラキュラの子が「エイリアン」のごとく、繭(まゆ)で、たくさんあったり。
さらわれたプリンセスが、さらった張本人のドラキュラと踊ってるなんて、ばかばかしくて笑えもしない。あんまり無理やり踊らされているようにも見えないし。
ギャグのやり方が無茶すぎる。めちゃくちゃ。
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だいたい、ヒロイン弱すぎ。ヒーローも、たいして強くない。矢を射るだけという印象。
吸血鬼3人娘の飛翔には多少のインパクトがあるが、飛んできては人間を引っつかんでばかりで、吸血鬼というより「怪鳥」。
一応ストーリーのある話なのに、そのストーリーをいいかげんにしかできずに、CGだけで見せよう、なんて、甘すぎる。
そして、個人的に、大ひんしゅくのラスト。
あのキャラを殺す必要が、いったい、どこにある!?
どこにもない。
不愉快、極まりない。
脚本を書いたスティーヴン・ソマーズ、何を考えているのか。
許せない。
そういえば過去の彼の脚本・監督作品「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」でも、気にいらないところがあったのを思い出す。ネタばれページなので未見の方は注意してほしいが、HPで書いた文章は、こちら。
もしかしてソマーズというお方、女性が嫌いなのではないだろうか。
それにしても、まったく理由がない、あのシーンには唖然とするしかない。
スティーヴン・ソマーズの書いた映画は、基本的には、もう観たくない。
よかったのは、アラン・シルヴェストリの音楽だけだな。
(5月27日)
VAN HELSING
2004年 アメリカ作品
脚本・監督 スティーヴン・ソマーズ
出演 ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセール、リチャード・ロクスバーグ、デヴィッド・ウェンハム、シュラー・ヘンズリー
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評価★(0.5点。満点は5点)
「エイリアンVS.プレデター」 - 2006.01.04 Wed

今年の初レビューですが、去年観た映画です。
エイリアンとプレデターが戦うというので、公開時に少し興味はあったのだが、映画館では観ないでいた作品。
うーむ。つまらん…。
まず、画面が暗いんだってば。地下での出来事だから仕方がないのかもしれないけど、戦いの様子がよく分からない。
たとえば「バットマン ビギンズ」とか「アンダーワールド」などでも同様の感想を持ったのだが、暗い中で、よく分からない戦いを見せられても、状況を把握できないから観ていてストレスになるのだ。観客に対して不親切。もう少し観やすくならないものか。
地中にピラミッドのようなものがあって、熱源があるのを発見したのが、どこかの会社の社長。で、彼は専門家を雇ってチームを作り、探検に行く。
「危険を冒す価値は、充分にある」なんちゃって、そういうのがトラブルのもとになるのは、分かりきってる話ですね。
ピラミッドは、プレデターとエイリアンが、うじゃうじゃしている巣窟。プレデターが作ったらしい建造物なのに、なんでエイリアンがいるんだ?と不思議だったが、一応、説明はつく。
プレデター、偉かったんだね、好き勝手に、やっていたんだね…。
エイリアンのことを「宇宙トカゲ」と言っていたが、言い得て妙。感心したのは、そんなところだけか?
プレデターと人間が一緒に走って逃げてるところなんて、ちょっと間抜けな光景に見えてしまうのは、私がシラケて観ているせいだろう。
「エイリアン」「プレデター」ともに第1作目は、とても面白かった。それが、ついには、こんなふうに、なってしまうとは…。
脚本・監督は「バイオハザード」のポール・W・S・アンダーソン。「バイオハザード2」の監督を断って、この映画を手がけたわけだが、プレデターとエイリアンを戦わせるためのストーリーを考え出すのに、この程度が限界だったのか。
(12月28日)
ALIEN VS. PREDATOR
2004年 アメリカ作品
監督 ポール・W・S・アンダーソン
出演 サナ・レイサン、ラウル・ボヴァ、ランス・ヘンリクセン
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評価☆☆(2点。満点は5点)
「月夜の宝石」 - 2005.04.30 Sat
1958年 フランス・アメリカ作品
監督 ロジェ・バディム
出演 ブリジット・バルドー、スティーブン・ボイド、アリダ・ヴァリ
「月夜の宝石」とは、警察に追われる者のことである、と初めにクレジットが出る。ほほう。
コロンビア映画の製作。バルドー映画の人気が出てきたというわけか、アメリカ資本が乗ってきたわけだ。相手役にもスティーブン・ボイドが起用された。ボイドは、この翌年、ウィリアム・ワイラー監督の名作「ベン・ハー」に出演することになる。
「第三の男」(1949年)で最も名を知られているだろう女優、アリダ・ヴァリにも注目。バルドーと枕投げ?をして、はしゃぐあたりは、イメージ的に物珍しく感じられて見ものだ。
お話は男女の逃避行になっていくが、脚本が甘い。しかし、ロジェ・バディムらしいといえば、らしいのか? 妻のバルドーが綺麗に撮れれば、それでいいのか。
まず、けんかして彫像みたいなもので殴る場面。ありゃ、ふつう死ぬんじゃ…。像をなんとなく軽々と扱っているのも違和感あり。
バルドーが寝ているところに、いきなりキスする叔父。バルドーに怒られて逆ギレ。(^_^メ)
叔父と若者の敵対は、なにゆえ?(・・;)
逃げてきて、「川の流れが渦を巻いている」。画面には、穏やかな流れの川が…。(ーー;)
追ってきた一団が言う。「この流れを渡れるはずがない」…。(-_-)
ラストも強引。信じられない。ふつう、撃たないだろうが。白けます。(-_-メ)
撮影にアルマン・ティラール、音楽にジョルジュ・オーリック、と一流どころの名前は、あるのだが。(4月30日)
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評価☆☆(2点。満点は5点)
「ネバーランド」 - 2005.01.15 Sat

(c)2004 Miramax Films. All rights reserved.
FINDING NEVERLAND
2004年 イギリス・アメリカ作品
監督 マーク・フォースター
出演 ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレット
「ピーター・パン」を書いたジェームズ・マシュー・バリと、ある一家の交流を描いた作品。
バリにジョニー・デップ、デイビス家の母親にケイト・ウィンスレット、デイビス家の子どものひとりピーターにフレディ・ハイモア。
ちまたの評判のいい映画だが、すまない! あんまり、いかんかった。
まず思ったのは、結婚というのは、なかなかうまくいかないものだなあということだった。
バリは、未亡人(現実の話では、夫は生きていたらしい)とその子どもたちと仲良くなって、しまいには彼らと一緒に過ごす時間のほうが、奥さんといる時間より長くなってしまう。
いくらなんでも、そりゃないでしょ。奥さんが可哀想。
バリは、デイビス家とは友人として付き合っていると言ってるけど、行きすぎでしょう?
バリは絶対、未亡人が好きなんだって思ってしまう。
バリの奥さんはバリが好きで結婚したはずなのに、うまくいかなくなっている。その悲しさを演じたラダ・ミッチェルはよかった。私はあなたの味方です。
ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレットは普通だし、ダスティン・ホフマンなどは、ほんの端役。天才子役と言われるフレディ君も、別にたいしたことない。
それより「ピーター・パン」の劇で犬を演じたアンガス・バーネットがおいしい役だったし、ピーター・パン役のケリー・マクドナルドが可愛い。
終盤は泣かされるが、そういう展開だからしょうがない。あまり気にいっていないとなると、感動するよりも、あざとい、と感じてしまうものなのだった。
信じること、夢や想像の大切さ、人に対する優しさ、など、素晴らしいテーマは多いから、この映画が好きだという人はたくさんいると思う。
たんに私が、ひねくれているだけである。
「どんなところなの、ネバーランドって?」
「いつか、連れていってあげるよ」
(1月15日)
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評価☆☆(2点。満点は5点)