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2017-04

「転々」 - 2007.11.18 Sun

東京を散歩する男2人。
「やじきた道中 てれすこ」に続き、連日の小泉今日子さん出演映画を満喫。
当然のごとく、小泉さん目当てで観たわけだが、それは別にしても、いい雰囲気の映画だった。
ほのぼのして、笑えて、最後は、ちょっとだけ、しんみり。

左から、福原(三浦友和)、文哉(オダギリジョー)、麻紀子(小泉今日子)
(c) 2007「転々」フィルムパートナーズ


大学8年生の文哉(オダギリジョー)は借金を抱えているが、借金取りの福原(三浦友和)に、一緒に霞ヶ関まで散歩してくれたら100万円をやる、と持ちかけられる。
文哉としては、福原の目的が何なのか分からず、多少は躊躇(ちゅうちょ)するものの、借金を返すために話に乗る。
吉祥寺公園から始まる、この散歩、どんなことになるのか…?

とくに、三浦友和が、こんなに、いい味を出せる俳優だとは知らなかった。
私は邦画をろくに観てはいないので、あまり断定的なことは言えないのだが、三浦さんには「すごく、いい人」の役の固定的なイメージがあった。
その三浦さんが初めて登場するシーンが、文哉のアパートに借金を取りに来るところで、ここで裏社会のプロフェッショナルさを、さりげなく見せたところから、三浦友和って、こんな演技するんだ!?とインパクトを感じたのだ。
全体に、ちょっと、とぼけた面もあり、だらしない感じがありながら、クールな大人な男でもある、といったオーラがあって、素晴らしかった。

オダギリ君は、いつもながら、うまいと思う。
「うまい」というのか、普通にやってるのが「うまい」んだよねえ。力んだりしないし。

小泉さんは、スナックのママさん、麻紀子の役。
男2人が転がり込んでいた麻紀子の家に、彼女の姪(吉高由里子)がやってきたことから、彼らは擬似家族を演じることになる。
ふんわり、ほんわかと生きているような麻紀子を、小泉さんは軽やかに演じる。こういう役(も)、合ってるなあ。

小泉さんとオダギリ君
(c) 2007「転々」フィルムパートナーズ

コメディリリーフ(笑いを誘う場面を担当する俳優)には、三木監督がテレビでヒットさせた「時効警察」でもおなじみの岩松了、ふせえりが。
そこに松重豊が加わったトリオで、ゆるい笑いを巻き起こす。
この3人が並んで歩いているところ、松重が他の2人の2倍くらいの大きさがあって、なんだか、すごい風景。
婦警さんの後姿が映ったとき、あ、これは…と思ったら案の定、「時効警察」の三日月くん(麻生久美子)でした!

肉屋さんが「あぶどら肉店」とか(アブドラ・ザ・ブッチャーというプロレスラーがいたんですねえ。ブッチャーというのは肉屋の意味。)、麻紀子の店が「スナック時効」だったり。
岸部一徳がなにげなく、そこにいて、それを見た、ふせえりが「岸部一徳に会うと、いいことがある」と喜んだり。石原良純の意外な登場も。
そういう笑いの小ネタもいっぱい。そのへんは「時効警察」ノリで、おかしい。

そして終盤。
散歩の最後が迫り、浅草の「花やしき」のローラーコースターの場面は、じんわりと心に染みた。女2人が見守っている景色も、いい。
2人は日比谷公園のそばの道を歩く。ここは私も知っているところかな、と思う。ああ、霞ヶ関の近くまで来たんだ。
文哉は、福原と別れたくない。しかし…。
エンディングの、いさぎよさ。かえって余韻を残す。
観客として、登場人物と一緒に、ちょっとした、いい散歩をしたな、と思える映画だった。

(11月11日)

男2人でローラーコースターに乗る姿を見ている女2人
(c) 2007「転々」フィルムパートナーズ

2007年作品
監督 三木聡
出演 オダギリジョー、三浦友和、小泉今日子、吉高由里子、岩松了、ふせえり、松重豊、麻生久美子

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評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)

● COMMENT ●

「転々」面白そう

以前の「マリリンinこの映12月号」の記事を読んで
私も「この映」を買ったところ(こんな雑誌があるの知らなかった~)
この映画の特集(というか対談)記事が載っていました。
普段あんま観ないジャンルなのですが
面白そう?観てみたいかも、と感じ
今ボーさんの記事を読んで、それが確信に変わりました^^
よし観よう!DVD化されたら・・・★(しかも旧作まち)

>わさぴょんさん

よし観よう、の後に、DVD化されたら、とあって、少しガクッときました!いいオチです! 旧作待ちというダメ押しも。(笑)

「この映画がすごい!」も、お買い上げだったのですか。宝島社、宣伝料くれないかなー。

ぜひ観てください。旧作で…。半年後?

爆発!

してますねぇ、、、相変わらず。>オダジョーの髪型

三浦友和、いいですよ。若い頃はクソ真面目でつまんない役者(←暴言ゴメン)って思っていたけど、
年齢を重ねるごとに、妙な面白みが増してきましたよね。(笑)
「ALWAYS 三丁目の夕日」のアクマ先生もいい味出してたけど、続編でも出演してるのかしら。

これも 気になっている映画ですね~

オダジョー(好き~)と三浦友和さんが…

最後しんみり…かぁ、つらい気持ちにはならない「しんみり」ですか?

温かい映画がみたい 今日この頃♪

>小夏さん、スノーパンダさん

小夏さん、あ、私は全く気になりませんでした、髪型。見てなかったです。
大学8年生(8年目)ですからねー、髪も爆発するでしょう。(?)
友くん(と親しげに)、「三丁目」でも観ましたよ。アクマでしたっけ? 「続」はそのうち観ますが、出てるんじゃないかなー?(適当な答え)

スノーパンダさん、どの程度のものを求めているのか判断するのが難しいのですが…それほど、つらいものではないと思います。ハッピーではないですけども、温かさはあるんじゃないかなあと。

ボーさん、見てきました

なんか あっさりですが アップしましたよ。

勤めていた会社の知り合いが二人 製作で名前が出てました~

三浦友和さんは 続・Always にも出てますよ~ でも こっちのがいいですね☆

スノーパンダさん、観てこられたのですね!
知ってる人の名前があると、なんだか嬉しくなりそう。

はい、三浦さん出てましたね。「続・三丁目」も観て、記事アップしました。
「転々」は主演といっていいですし、すごく味がありますよね。

はじめまして^^

「転々」面白そう!^^
「イン・ザ・プール」を観て以来、三木聡監督の作品は注目しているので。
散歩ムービーかぁ、またオフビートな雰囲気ばりばりなんでしょうね。
オダギリジョーに、三浦友和。絶妙なキャスティングですね。それだけで、かなり観たくなります。
オダギリジョーといえば、今日、日本アカデミー賞がありますね。「東京タワー」が大好きなので、作品賞も男優賞も獲ってほしい~!って思ってます^^でもやっぱり、「それでもボクはやってない」が獲るのかなぁ。

>マキシさん

いらっしゃいませー! はじめまして。
三木監督の他の映画は観ていませんが「転々」は面白かったですよ。

「東京タワー」、日本アカデミー賞で大健闘でした。男優賞はとれませんでしたが。「それでも」は主要部門では助演女優賞だけ、意外でした。

また遊びにきてくださいねー。

日本アカデミー賞

三木監督の「イン・ザ・プール」はとても面白いですよ。好きな人は、大好きだと思います。
「東京タワー」、作品賞受賞、嬉しいです!樹木希林、小林薫の受賞も嬉しい。でもやっぱり、オダギリージョーが賞を逃したのは、ショック↓かなり悔しいです。吉岡秀隆の演技ももちろんよかったけど、今回はオダギリージョーにあげるべきではなかったのか?とそう強く思います。
「それでもボクはやってない」は、もたいまさこの受賞に終わりましたね。とても意外な受賞。でも何か嬉しい^^
来年は何が、誰が賞を獲るのか、もう今から楽しみです☆

>マキシさん

日本映画は観る機会が少なめですが、その気になったら見てみます。
「東京タワー」は監督賞までとってしまいましたねえ。
「それでも~」が他で多く受賞していたのに、日本アカデミー賞って何が基準?って感じもしました。
これから、どんな映画が出てくるのか、楽しみですね!

「愛」

そうですねぇ、「バタアシ金魚」の松岡監督。とても丁寧で、優しい誘導ぶりでしたからね。納得です。周防監督の演出もよかったですが、やはり僕は松岡監督のそれのほうが巧いように見えました。って比べるのは野暮ですが。
何が基準なんでしょうね。でも、今のいわば「愛」の欠落した現代社会において、重要なのは、、「東京タワー」なのではないでしょうか。そう思えば、「東京タワー」の受賞は納得できます。
そうですね、楽しみです^^

>マキシさん

私は「それでもボクは~」は、すごく好き、というものでもないのですよ。よくできた映画とは思いますが。
「愛」が大事、となれば、(観てませんが)「東京タワー」になるのでしょうね。


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