FC2ブログ
topimage

2020-03

「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」 - 2008.01.12 Sat

セリフが多くて、うるさい。
と思ったのは、風邪気味で体調がいまいちだったせいもあるかもしれない。
特に、みんなが集まって各自で好きなことをしゃべくるところは、うるさかったなあ。
笑いを取ろうとしているのだろうか。

たしかに、笑いを取ろうとする意志はあった。
よく分かる場面を挙げれば、京極堂(堤真一)が奈落の底に落ちそうになっているのを関口(椎名桔平)が助けようとジタバタするのだが、これなどは、はっきりいって、出来の悪いコントでしかなかった。

ポスター
(c) 2007「魍魎の匣」製作委員会

原作は京極堂シリーズの中でも人気がある作品だと思う。
はこ」と「みっしり」と。これである。
その怪異性は、終盤の頼子(谷村美月)や久保竣公(宮藤官九郎)の姿にのみ、多少は表現できていたように思う。

宮藤官九郎が久保を演じると知って、どうにも私にはミスキャストの予感がぬぐえなかった。
役柄と合っていないというのは先入観だが、それは、どうしようもない。

原作と映画が違うのは仕方がないとは承知しているが、それにしても、ろくに面白くもない出来に終わっているのは、なぜだろう。
大長編の京極夏彦作品を映画化するのは、簡単なことではないだろう。だが、かなり大胆にアレンジしても、それでもイケてないのは困ったものだ。

駅のホームでの転落をめぐる話など、本で読んだときのインパクトが、実写になった今回は、いかにも底が浅くなってしまっている。
読書時に使う想像力を、映像化が越えることは難しいにしても、もうちょっとやりようはありそうだが。
となると、この調子で今後も映画化が進んでも、原作を読んだあとに観る映画化作品は、どれも面白くないという可能性が…。

美馬坂博士役は、おなじみの柄本明で、またか、と思うし、彼がいろんな計器類を必死にいじっているところは、安物のSF映画。それが狙いなのだろうとは思うが、そういうふうに持っていく映画ではないでしょう。

鳥口をマギーが演じるというのも、違う。私には、鳥ちゃんは、もっとヒョロッとしたイメージがあるのだ。

前作もそう思ったが、いちばん合っているなあと思うのが、青木刑事役の堀部圭亮
青木刑事はキャラ的に普通の人なので、普通の人が演じれば違和感がない、といってしまえば、それまでだが。
調べてみたら、堀部さんはお笑いをやっていた人ということで、とても意外。真面目そのものに見える。(お笑いだから真面目ではないというのは、これまた先入観ではある。)

清水美砂と篠原涼子の一瞬の豪華共演は、ほんとに最後の口直しのオマケみたいな気が。
ラストのエピソードは、江戸川乱歩のある小説が混ざったみたいな気が。

3作目も作るのかなあ。もうちょっと興味を引く工夫がないと、あんまり面白くないぞ。

第1弾「姑獲鳥の夏」の感想はこちら

(12月24日)

この記事の分類「映画感想(私にとっての難あり映画)」についての説明は、こちら

2007年作品
脚本・監督 原田眞人
出演 堤真一、阿部寛、椎名桔平、宮迫博之、田中麗奈、黒木瞳、寺島咲、谷村美月

トラックバック:
魍魎の匣@映画生活様シネマトゥデイ様goo映画様映画レビュー トラックバックセンター様、映像全般を楽しもう(ブログペットのグループ)

評価☆☆(2点。満点は5点)

● COMMENT ●

これは原作の中では一番好きだった記憶があるのです。
(私の周りでは「鉄鼠の檻」が人気あったのですが)
が、かーなーり忘れているので、観たら新鮮に観れるかも…
うん、期待しないで観ようと思いました(笑)
結構、良い評判も聞くので、続きも作られそうな気がします。

>まおさん

でしょー!
おもしろかったですよね。原作は!
「鉄鼠」は、仏教の考察みたいな話ですね。
何も知らずに見たほうが、楽しめるかもしれないですね。
良い評判…聞きますかーーー!???(笑)

ありゃ、セリフですか。

うーーん、京極作品はビジュアル的に映像モノとして成功しそうなんですけどねぇ。
「セリフが多い」ってのは皮肉な話ですね。原作では会話(活字)の多さが魅力なのに。

久保=クドカンってのも、、、。いったい何を狙ったキャスティングなんでしょう?
まあ、自分的には京極堂=堤さんからして未だ納得してなかったりするので(京極堂を演じるには滑舌の悪さがネック)、
もう今さら脇役はどーでもいいや~って感じなんですが。(投げやりモードな私を許して。^^;)

>小夏さん

原作を楽しんだ人(私)ではあっても、原作とは別物と考えて観ているのですが、どうも、あまり面白くなくて…。

クドカンは…久保じゃないですよね。クボカンじゃないし(笑)
もっと二枚目で冷たく妖しい感じが欲しいんですけど!
そんなこんなで、投げやりでも許されるかと思われますです。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://bojingles.blog3.fc2.com/tb.php/1064-a9b4706a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

魍魎の匣

 『ハコの中には 何がある?』  コチラの「魍魎の匣」は、京極夏彦さんのベストセラー京極堂シリーズ映画化第2弾となる、12/22に公開されるすべての人の想像を超える超高速展開サスペンス!!なのですが、試写会で観て来ちゃいましたぁ~♪  2005年に公開された「姑獲...

今回の事件はまるで魍魎だ!

映画 『魍魎の匣』 感想 2008年1月5日、記念すべき今年一発目に鑑賞した映画です。 一言で言えば、見る人を選ぶ映画ですね。キャスティングだけ見て安易にこれをチョイスすると痛い目に遭うかも(笑前作以上にコアな人向けというか、この『解る人だけ見てね♪』っていう...

魍魎の匣

それは決して開けてはいけない匣__箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物――箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。 物語の舞台は1952年の晩夏。東京で行方不明になった少女たちの四肢が、箱詰めで見つかる猟奇...

『魍魎の匣』\'07・日

あらすじ戦後間もない東京で、美少女連続殺人事件が発生。引退した元女優・陽子(黒木瞳)の娘も姿を消し探偵の榎木津(阿部寛)が行方を追うことになる。一方、作家の関口(椎名桔平)と記者の敦子(田中麗奈)は不幸をハコに閉じ込める教団に遭遇。榎木津、関口、敦子ら...

「レディース・オブ・ザ・コーラス」 «  | BLOG TOP |  » お返ししなかった(BlogPet)

おなじみの映画ブロガーさんの多いgooブログもTBを廃止。多くのブログがTB廃止の事態になってきた。こうなると、TBから記事をたどることができないブログが多くなる。ブログのURLをお気に入りなどに登録して、何を書いているのかなと、いつも見回りに行くしかない。

マリリン応援+映画雑文などのブログ。
下のほうにアクセスランキング、ツイッターがあります。



このブログのトラックバック・ポリシー (2009年1月10日、修正)

過去の記事の一部には「ブログランキング参加中~」という文面がありますが、現在はブログランキングから離脱しています。該当するすべての文章を削除することは大変なので、そのままにしてあります。

映画感想の「好き度」について。
☆☆☆☆☆(5)…GREAT!文句なし!
☆☆☆☆(4)…FINE!かなり、いいぞ!
☆☆☆(3)…GOOD.観て損はないかな。
☆☆(2)…NOT SO GOOD.ちょっとなあ…。
☆(1)…BAD!いいかげんにせい!
という感じ。★を0.5点とします。星5つは、ほとんどつけませんから、4.5点なら最高と言えます。 自分にとって面白いかどうかが重要で、世間の評判や、意義がある映画である等々は重要視しません。
好きだなあと思ったら3.5点に星が到達。


クリックで救える命がある。

小鳥頭
忘れっぽい人の同盟。
クリックしたら説明があるかもしれない
(忘れた)。


プロフィール

ボー・BJ・ジングルズ

  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

ブログ内検索

最近の記事

最近のコメント

最新トラックバック

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

アクセスランキング(30日分累計)

Twitter

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード