2008/02/06(Wed) 00:00
もちろん、これはマリリンがらみなので観た作品。
マイケル・ジャクソンのインパーソネーター(ディエゴ・ルナ)が、マリリンのインパーソネーター(サマンサ・モートン)と出会う。
マイケルはマリリンから、インパーソネーターたちが共同生活をしているスコットランドに来ないかと誘われ、美しい自然に囲まれた古城へと向かう。
インパーソネーターというのは「ものまね役者」という訳になったりするが、英語で意味するところは、単なる真似ではなく、もっと真剣にその人になりきる感じであるらしい。
マリリンは結婚していて、夫がチャールズ・チャップリンのインパーソネーター(ドニ・ラヴァン)、娘がシャーリー・テンプルのインパーソネーターだ。一家そろって、という設定は、すごいですね。本当のマリリンの夫だったジョー・ディマジオだったら、よかったのに。でも、ディマジオだったら、何を似せたらいいのか難しいか。(笑)
ヴェルナー・ヘルツォーク、レオス・カラックスといった著名な監督が、俳優として出演しているのも見どころだ。
あまり話を知らずに、これから本作を観たいという方は、この先、読まないほうがいいかもしれません。
知らないことが多いほうが、新鮮に映画に対することができるので。
|
(c)2006 O'South Limited, Love Streams agnes b. Productions, Metropolitan Film Productions Limited and Fuzzy Bunny Inc. |
共同生活の仲間になったマイケル。マリリンの家族の他には、ジェームズ・ディーン、マドンナ、リンカーン大統領など、さまざまなインパーソネーターがいる。彼らは芝居小屋を建てて、公演を計画する…。
もうひとつ、まったく別進行の話がある。それは、神父とシスターたちの話。彼らは、飛行機から貧しい人たちのために食料を投下している。
そこで奇跡というか、不思議な出来事が起きる。
この話と、インパーソネーターたちの話が、何の関連があるのだろう、というのが難しい。
なんなの、これ? と思ってしまうような、不思議な感覚の映画なのである。
この映画が言いたいことは、ペシミズム(悲観主義)なのではないか、とか、いや、それを越えた上で、その逆なのでは、などと考えた。
それに、人間、神の領域に近づこうなんて高慢な考えを持ったら、しっぺ返しを食らうぞ、というのも、あるのかも、とか。
そんなこんなありまして、いまのところ到達している考えは、生きることの難しさと愛しさ。人それぞれの人生だけれども、嫉妬をしたりする弱い存在だけれども、悲しいこともあるけれども、何があるか分からない、時には無情な人生だけれども、それでも生きていこうとする者には、幸あらんことを。あなたは、ひとりじゃないよ。
つまり、人間を、あったかく見ている映画ではあろうと、とらえておきます。
(あとで知ったのだが、監督は「純粋さと社会性の対立」の話と言っているらしい。なるほど。)
映画祭で発表された他は、あまり公開されていないようで、日本公開はイギリス・アメリカ・フランスよりも早いらしい。
たまーに、そういう作品ありますね。
マリリンを演じたサマンサ・モートンは好演。演技派女優なので心配はしていなかったが、きちんと、こなしてます。
たまーにマリリンっぽく見えることもあり。
衣装は「七年目の浮気」でスカートがひらりと舞い上がるときの白いドレスがメイン。
マリリンの衣装は、フランスのファッションブランド、アニエスベー(agnes b.)による特注。
アニエスベーは私の大好きな映画「マルホランド・ドライブ」(デヴィッド・リンチ監督)でも衣装も担当していて、そのときから私は注目していたが、今回もマリリンの衣装である!(そういえば、アニエスベーは、リンチ監督の次作「インランド・エンパイア」でも衣装協力してたっけ。)
アニエスベーは映画会社「ラブストリームス」をもっていて、今回は製作にも関係している。
また、青山店で2月18日まで写真展、2月中旬から一部店舗で「ミスター・ロンリー」Tシャツの販売があるという。これはチェックしなきゃ。
|
(c)2006 O'South Limited, Love Streams agnes b. Productions, Metropolitan Film Productions Limited and Fuzzy Bunny Inc. |
ひとつ、注意してほしいことがある。
公式サイトにある「STORY」は、結末まで、すべて書かれているので、観る予定がある方は読まないほうがいい。
そこまで書くなら、なぜ「結末まで書かれています」と前置きをしておかないのか。ちょっと信じられない配慮のなさだ。
追記:読売新聞に載っていた監督の話。そっくりさんたちと尼僧たちの物語の共通点は「強迫観念にとらわれた夢追い人が社会に戻ろうとした時に、泡がはじけるように起こる悲劇」であり、「互いの物語を寓意的に補完する、詩的なアクセントでもある」とのこと。
(2月2日)
MISTER LONELY
2007年 イギリス・フランス・アイルランド・アメリカ作品
監督 ハーモニー・コリン
出演 サマンサ・モートン、ディエゴ・ルナ、ドニ・ラヴァン、ヴェルナー・ヘルツォーク、レオス・カラックス
トラックバック:
gdd*cinema様、ハル@シネマ様、ミスター・ロンリー@映画生活様、シネマトゥデイ様、goo映画様、シネマカフェ様、映像全般を楽しもう(ブログペットのグループ)
評価☆☆☆(3点。満点は5点)
トラックバックURL
http://bojingles.blog3.fc2.com/tb.php/1096-6933f224
へんてこラブリー。
マイケル・ジャクソンになりきって生きるインパーソネーターのマイケルが、マリリン・モンローに出会う。ハーモニー・コリンって、ずいぶん可愛いっぽい名前なのに、彼のこれまでの作品は、その名とは裏腹に、観る者の心に不協和音を響かせるような...
『マイケル・ジャクソンでしか生きられない僕が出逢ったのは、 マリリン・モンローでしか存在できない君 かりものの人生の、ほんものの幸せ。』
コチラの「ミスター・ロンリー」は、マイケル・ジャクソンのモノマネをして生きる青年を描いた、2/2公開のハーモニー
孤独さん 恋仲どうしに なりませう
まずは、題名にもなっている「ミスター・ロンリー」。1964年に全米チャート1位を獲得したボビー・ヴィントン (en:Bobby Vinton)の代表的な曲であり、使われているのは、この往年のヒット・ナンバー。実は私が知っているのは、...
Mister Lonely(2006/イギリス=フランス)【劇場公開】
監督:ハーモニー・コリン
出演:ディエゴ・ルナ/サマンサ・モートン/ドニ・ラヴァン/レオス・カラックス/ヴェルナー・ヘルツォーク
マイケル・ジャクソンでしか生きられない僕が出会ったのは、
マリリン・モ
他人のアイデンティティーを模倣するコトで生きるインパーソネーターと呼ばれる人々を描いた「ミスター・ロンリー」。主人公はマイケル・ジャクソンの物まねだが、その主人公が愛する女性は誰の物まね? 1)マドンナ 2)ハル・ベリー 3)マリリン・モンロー 4)
人気ブログランキングの順位は?
マイケル・ジャクソンでしか生きられない僕が出逢ったのは、
マリリン・モンローでしか存在できない君
かりものの人生の、ほんものの幸せ。
マイケル・ジャクソンでしか生きられない僕が出逢ったったのは、マリリン・モンローでしか存在できない君。かりものの人生、ほんものの幸せ。
他人を演じることでしか生きられない男の、すこし不思議でかなり不器用、愛おしいほど純粋なラブストーリー。
物語:マイケル...
DVD ミスター・ロンリー ←意外にも凹みーズにもオススメ☆ハピネット・オンライ
マリリンの誕生日であります。
おめでとう!
そして珍しく、マリリンの写真なんか載せてみたりして…
今回観た映画で、ダニー・ケイを観た...
監督:ハーモニー・コリン(ガンモの監督)
出演:ディエゴ・ルナ サマンサ・モートン
出演:ドニ・ラヴァン(ハマる時はハマるのだけど…今回は…)
マイケル・ジャクソンとしてしか生きられない「芸人」が、
マリリン・モンローを始めとする「モノマネ芸人達」...
あらすじ“マイケル・ジャクソン”としてしか生きられない男“マイケル”(ディエゴ・ルナ)。ある日、老人ホームでパフォーマンスをすることになった彼は会場で“マリリン・モンロー”(サマンサ・モートン)に遭遇。“マリリン”は意気投合した“マイケル”をものまねア...
『ミスター・ロンリー』を観ましたマイケル・ジャクソンのものまねパフォーマンスで生計を立てている青年が、マリリン・モンローとして生きる美女に恋をするラブストーリーです>>『ミスター・ロンリー』関連原題: MISTERLONELYジャンル: ドラマ製作年・製作国: 2006...
..
インパーソネーターというのは、そういう意味なんですね。
ディマジオだと確かに、似ててなりきっても、ショーとして成り立たないかも。
しかし、その公式はひどいですね(^^;)