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2018-09

「潜水服は蝶の夢を見る」 ジャン=ドミニック・ボービー - 2008.05.16 Fri

「潜水服は蝶の夢を見る」という映画を観たとき、必ず原作本を買ってでも読もうと思った。実際、買った。


手にとってみると、それほど長い内容ではなかったこともあって、すぐに読めた。
だが、著者のジャン=ドミニック・ボービー(映画では、ジャン=ドミニク・ボビー)が、まばたきの繰り返しのみによって言葉を伝えたことを考えれば、この本は途方もない作業量の結晶なのだ。
カバー
映画と原作本の両方をチェックすると、映画のほうが物足りなく思えてくることがある。
映画と本は別物だと思うようにしているが、どうしても、本のほうが中身が詳しいし、心の動きが文字で書かれているから、はっきり伝わってくることもあるだろう。
だが今回は、原作本を読んだあとも、映画の素晴らしさは色あせなかった。それほど、映画もよかった、ということになる。

プロローグと28の短いエッセイが、いくつも並ぶ構成。書き手に語り出す前に、すでに彼の頭の中で文章は完成されていたという。
父親のヒゲを剃る話や、ルルドに行ったときの話、病院に来た家族と皆で浜辺に行った話、言葉を伝える彼専用のアルファベットの話…。映画の場面が思い浮かぶ。

彼が入院する日のことを書いたエッセイは「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」という題がつけられている。
「人生の、ある一日」。ビートルズの曲だ。(つい、きのう書いたネタのアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の最後に入っている曲でもある。)
カーラジオから、この曲が流れてきたのだという。
『僕はこの曲のアレンジが好きだ。特に、オーケストラ全体がクレッシェンドでのぼりつめていって、最後の一音で爆発するあの部分が。あたかも高層ビルの六十階から、ピアノが落ちたかのように』(訳・河野万里子)。
あの劇的なエンディングが、ジャン=ドミニックの悲劇と重なるようだ。
高校生のときに「ペニー・レイン」を歌ったエピソードも書かれていて、『いつもビートルズだった』とある。彼はビートルズ世代だったのか、とビートルズ好きな私もうれしくなったのだった。

(3月24日読了)

● COMMENT ●

原作からイメージした、映画の表現力が素晴らしいんだね。

おお!ボーさんも書かれていたんですね。

「本を読んだ後も、映画の良さが損なわれない」ってその通りだと思います。
私も全く同じように感じました。
本を読みながら、映像を思い出しては、また涙が流れる…。という状態でした。

twitterで「原作の映像化は落胆するだけ」という意見が溢れ、それに対する思いや反論がいろいろありましたが
これも、映像化に大成功した一つですよね。

>とらねこさん

映画のあとに原作を読みたくなる、というのは、それほどないのですが、これは映画も原作もよかったですね。

原作の映像化は、ひとりひとりが読んだときの、それぞれのイメージどおりに映画にできるわけがない、という問題もあるし、別のもののようにアレンジしちゃうこともあるし、それが逆に良いこともあるし、で一言では言えないですね~。


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