「野望の系列」

オットー・プレミンジャー監督による政治劇
キャストが豪華。ヘンリー・フォンダも出ているが脇役だ。
見た映画を全部書くから書くけど、こういう、昔の、あまり知られていない映画をブログに書く人など、あんまりいないんじゃなかろうか。

原作はピューリッツァー賞を受賞した、アレン・ドルーリーの小説。
出演している俳優を挙げると、下記の出演者欄に書いた、ウォルター・ピジョン、チャールズ・ロートン、ドン・マレー、ヘンリー・フォンダの他にも、フランチョット・トーン(大統領役)、ルー・エアーズ(副大統領役)、ジーン・ティアニー、バージェス・メレディス(証人役)、ついでに、ピーター・ローフォードといった面々。
最近の映画ファンには、まったくピンと来ないだろうが、かなり、そうそうたる、オールド映画ファンには嬉しいメンバーなのだ。

とくに、ドン・マレーは、マリリン・モンローさんの「バス停留所」(1956年)で彼女の相手役ボーを演じた俳優。
そして、オットー・プレミンジャーは「帰らざる河」(1954年)の監督。

その、ドン・マレーが委員会の議長という、かなり大事な役だったので、ちょっと嬉しい。

大統領が、空席の国務長官に、レフィングウェル(ヘンリー・フォンダ)という男を推薦する。議会などを舞台にして、シーブ(チャールズ・ロートン)を筆頭とする反対派と、賛成派の駆け引きが始まる。

チャールズ・ロートンの相変わらずの、あなどれない「たぬきじじい」ぶりが楽しい。残念ながら、これが遺作になってしまった。
大統領側、つまり多数派党の中心議員を演じるのは、ウォルター・ピジョン。「わが谷は緑なりき」(1941年)、「ミニヴァー夫人」(1942年)、「禁断の惑星」(1956年)などに出演している名優だ。

共産主義に関係する人物は社会から追われたアメリカ社会の特徴が、ここでもはっきりと出ている。
さらには同性愛差別の問題もあり、人間の自由と平等、人間性の尊重、民主主義という、アメリカ映画が好きそうなテーマ。
DVDジャケット(海外盤)
タイトル・デザインは、ソウル・バス。「黄金の腕」(1955年)、「七年目の浮気」(1955年)、「大いなる西部」(1958年)、「めまい」(1958年)、「北北西に進路を取れ」(1959年)、「サイコ」(1960年)、「ウエスト・サイド物語」(1961年)など、調べてみたら、あれも?これも?と思うのではないだろうか。右のDVDジャケットを見ても、特徴的でしょ。

キネマ旬報1965年ベスト10で第3位というのは、いま調べていて知った。(1位は「8 1/2」。2位は「明日に生きる」。どちらもイタリア映画。)

139分で多少長いが、プレミンジャー監督の好みであり得意でもあるだろう、硬派でインパクトのある題材(いま見ると、そうでもないが)で、社会派ドラマとして見応えはある。

(6月8日)

Advise & Consent
1962年 アメリカ作品
監督 オットー・プレミンジャー 
出演 ウォルター・ピジョン、チャールズ・ロートン、ドン・マレー、ヘンリー・フォンダ

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野望の系列@映画生活様goo映画様

評価☆☆☆(3点。満点は5点)

コメント

 
ドン・マレーさんを調べたら『猿の惑星』がいっぱい出てきました。こちらにも出演されてたんですね(^▽^)
『猿の惑星』のジャケットに写ってるお猿さんがドン・マレーさん?なんて思っちゃったんですけど、、、違いますよね?
ヘンリー・フォンダさんはカッコイイですね♪ 笑いジワがとってもキュートだわ〜☆ 
ボーさんはたくさんの映画を観てらっしゃると思いますが、レンタル派ですか?それとも購入派かしら?(*^▽^*)
いや〜この作品は存在自体知りませんでした。
でも確かにポスターデザインは
「ウエスト・サイド物語」に似てる〜

1965年の一位が「8 1/2」かぁ
昔観たけど、そんなにいいとは思わなかった・・・
今観たら違うのかな?
円熟した大人の為の作品って感じだし。
おおおー、全然知らない映画…
でも、ソウル・バスに反応します(笑)
やっぱりいいですよねえ。
「七年目〜」も「ウエスト〜」のも好きです。
その部分だけまとめて作品集にして出して欲しいなあ。
(映画を全部観ろ?)
ありがとーございます。
あ、これ、ひとつずつレスすれば、コメント数は「6」になるんですね…。

ティッシュママさん、ドンちゃんは「猿の惑星/征服」に出ていますね。シリーズの中では、この1本しか出てないと思います。主役じゃないので、ジャケットには、いないかな?
ヘンリー・フォンダは、娘のジェーン・フォンダと似てます…。(関係ない?)
私は完璧に、テレビ録画派&レンタル派です。めったに買わないですよ。

わさぴょんさん、やっぱり! ピンと来ない派?
昔の映画を見ないと分からないですよね。チャールズ・ロートンなんて、すごい俳優ですよ。
ソウル・バスという名前は覚えておいて損はないです。
「8 1/2」は私も、つまらんと思いました。今度見たら、どうか分かりませんけども。

まおさん、ソウル・バスのタイトル・デザインをまとめた映画、あったらいいですね。テレビで特集というのもいいかも。
ちょっと古い人になっちゃったから無理かなあ…。
この映画自体も、多少、時代を感じるものではあります。

コメント

 
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