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2024-03

「エクステ」 - 2008.06.27 Fri

遺体から髪が伸びてきた。それをエクステ(つけ毛)にしたら恐ろしいことが…。


大杉漣、怪演。狂ってるよ。変な歌まで歌っちゃって。

また、つぐみという女優さんは初めて知ったが、幼い自分の娘を虐待する暴力母であり、血のつながらない妹をいじめるという演技、素晴らしいですね。
憎たらしさを高めていけば、当然、彼女が犠牲者になったときに胸がすっとするのが映画の技法なわけで、もちろん、そうなるのだが。

ここでの「やられ方」の見せ方が非凡。押し入れに入っている娘の視点から描くので、襲われている場面を見せないのだ。どのように○○○が人を襲うのかは、すでに他の場面で、だいたい見せているから、欲求不満にはならない。
しかも、やられている最中のつぐみが姿を見せるのは、押し入れの中の娘に悪態をつく一瞬なのだ。殺されそうになっているのに、相変わらず娘をいじめている。なんたる映像と脚本の(ナン)センス!

パトカーのおもちゃが進んでいって、暗がりに消えていき、そのあたりを見上げると…という見せ方も、いい雰囲気。

大杉漣のラストシーンも笑えて呆(あき)れる。

DVDジャケット
(c)2007「エクステ」フィルムパートナーズ

栗山さん、髪が長くて美しい人ですよね~。役柄が美容師。この話のヒロインにぴったり。

監督の園子温さん、彼の映画ははじめて見たけど、私は今まで、名字が園子、名前が温だとばかり思ってました。
違います。園(その)子温(しおん)というのですね。

たんなる髪の毛ホラーというだけでなく、虐待のことも、つぐみの迫力の演技によって上滑りになっていないし、大杉さん関連のトンでる、トンでもない風味は、ギャグと狂気の狭間(はざま)
蛭子能収のタクシー運転手は、いらなかったんじゃないかな?と思うけど、じつに怪作、かつ快作

(6月22日)

2007年作品
監督 園子温
出演 栗山千明、佐藤未来、大杉漣、つぐみ、佐藤めぐみ、町本絵里、山本未來、夏生ゆうな、佐久間麻由、満島ひかり

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エクステ@映画生活様シネマトゥデイ様シネマカフェ様ウーマンエキサイトシネマ様

評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)

● COMMENT ●

これスンゴイ観たいんですけど
行きつけのお店に無いんですよー!

大杉蓮の怪演、私も観てみたいよ~!!

この映画、ずーっと借りようと思ってて未だに観てないんですよね。
ツタヤで邦画の階に行きそびれちゃうんですよね^^
観たらまた遊びにきまーす☆

(||゜Д゜)ヒィィィ!(゜Д゜||)

な、、なんだか怖そうですね~v-107
周りにエクステつけてる子が何人かいますが。あれってちゃーんと(?)人毛なんですってね。
中国人の方の毛が多いって聞きましたが、こちらは死体ですかΣ(・ω・ノ)ノ! ふわ~恐ろしやv-317

>わさぴょんさん

私は衛星放送の録画で見ました。
大杉さん、服装でも笑えますよ。お友達にはなりたくない人を楽しげに演じておりましたー。

>migさん

あ、これ、視野に入っている映画なのですね!?
ばかばかしい感覚も、鋭い感覚もあって、変わった味がしますよ。
たまには邦画も、チェックしてみてくださいね。(あまり私も見ませんけど…)

>ティッシュママさん

ヘア・エクステンションしてる人、周囲にいます?
そっ、それはっ…! いえ、何でもありません。

他人の髪の毛をつけるって、どうなのかとも思いますが、ファッションととればいいのでしょうね。
映画は、怖いというより、奇妙に面白いですよ~。

見ましたー!!

もー、またしてもボーさんの記事にいちいち納得^^
あのつぐみって女優さんも、大杉漣に負けず劣らずスゴカッタデスね~~
栗山千明、完全に喰われてたな~☆

監督の名前、長い間「えん、しおん」だと思ってました・・・

>わさぴょんさん

みたいよ、という1回目のコメントから、ついに…!
ご覧になっちゃったとは、おめでとうございます。
「つぐみ」、姓はどうしたんでしょうねえ。ないんですねえ。
他で見たことないので、どこかでまたお会いしたいものです。
監督の名前も、難しいのは、いちいちルビふってほしいですよね!(無理か…)


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