「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」 - 2008.08.02 Sat
飛行機のシーンは3DCGIアニメーションである。平面(2D)ではない。音も、すごい。このシーンだけで感動ものだ。
3DCGIは、コンピューター上の3次元空間に、飛行機や雲などを配置して、実写映画のように空間上にカメラを据えて撮影。実写ではないかと疑うほど(実写じゃないよね?)の細密な映像は圧倒的。空、雲、雨、海といった自然のリアルさと、光と影、その中を飛び、戦うプロペラ飛行機。
森博嗣の原作で読んで、頭でイメージするだけだった空中戦を堪能した。
![]() |
(c) 2008 森 博嗣 /「スカイ・クロラ」製作委員会 |
「散香」というのは、こういう飛行機なのか。実際に目で見た嬉しさも。
何回もある飛行機がらみの場面は、リアルで、素晴らしく、美しく、これ以上、何を望むのかというくらいの満足度だ。(ゲームでは似たようなリアルさを持つものもあるのかもしれないが、私は知らないので。)
地上でのドラマ部分は、画(え)は平面的になり、偶然かもしれないが、淡々と表情に乏しく戦争に生きる「キルドレ」を描くのに似合っているような…。
陸では、なんとなく生きているだけ、飛行機に乗っているときが、生を実感しているとき。原作では、そんな感じがあったはず。これを映画で、もう少しうまく生かせなかったものか。画像は、ぴったんこだったのだから。
そう、飛行機関連のシーンは抜群に素晴らしい。が、他のドラマ部分は映画的には、うまくいっているのかどうか。実際、少し退屈した。
原作より悪いとは思わないが、なぜだろうね。
押井監督についていえば、私は「うる星やつら」しか知らないので、語る資格もない。
本作は、演出として西久保利彦という人がいる。すると、押井監督は何をしているのか。総監督みたいなもの?
感動して泣けるほどに素晴らしかった飛行機シーン(だけ)を、もっともっと観ていたかった。そこだけなら満点。そして、このシーンを体感したいなら、映画館で観るべき。
もしも、飛行機のシーンだけで満足するのなら、映画としても問題ないことになるが…。
エンドロール後にも、物語は続く。そのことを事前にアナウンスしてくれた映画館ワーナー・マイカル・シネマズ大井、初日から行き届いてるね。でも、もっと後で、本編が始まる直前に言ってくれたら、聞き逃がす人はいなくなると思います。
![]() |
(c) 2008 森 博嗣 /「スカイ・クロラ」製作委員会 |
(8月2日)
2008年作品
監督 押井守
声の出演 加瀬亮、菊地凛子、谷原章介、栗山千明、榊原良子、竹中直人
参考:スカイ・クロラ The Sky Crawlers@映画生活、ウーマン・エキサイト・シネマ
評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
● COMMENT ●
No title
>ティッシュママさん
それは危険な…。(笑)
とにかく報告をお待ちしてます!
残念っ
なんとか映画館で見たいと思ってますっ!!
>ティッシュママさん
映画は緊急じゃないので。まだ、はじまったばかりですしね。
No title
3DCGIアニメーションってどんなんかな~?
実写のようにリアル・・・ちょっと想像がつきません。
でも、「イノセンス」ですっかり寝ちゃったし、
これを観るのは、よほど体調のいい時でないと・・と思ったり。
押井監督って、パッと見は、しょぼくれたオジサンなんですけど、
世界の巨匠ですもんね。外見で人を判断してはいけませんよね~
>YANさん
3DCGIって、アニメがリアルになったみたいな…って、ろくな説明になってないやんかー!
寝ないと思いますよ。あ、でも少し退屈したっけ…。ヤバイかも?
映画祭に出るようですが、どんな反応があるのか興味しんしんです。
ごぶさたしております!
だんなさんと初日にでかけてきました。
わたしは原作はおろか、予備知識なしでの映画鑑賞でしたが、オープニングからとても綺麗で楽しむことができました。
飛行シーンは宮崎アニメの空とはまた違った冷んやりとした感じがあって新鮮でした。
ほんと、空のシーンだけでも映画館で見る価値ありですよね!
ケーブルテレビのインタビューを見たのですが、音作りは相当力を入れていたとのこと。だんなさんも、音がよかったとの感想でした。私は残念ながら音声効果を聞き流してしまいました。。。くやしいなあ。
そんなわけで、リベンジも込めて、できれば映画館でもう1度くらい見たいなあと思っています。
>とーふさん
なんと、これを観ていたとわ!
だんなさんの趣味でしたか。
飛行機の場面は素晴らしかったですよね。
実際に飛んでその場にいるように、四方からリアルな音に包まれる感じとかありませんでした?
私も、再見したい気、多少あることはありますが、どうなりますか。
こんにちは
>Matthewさん
この作品に出てくる人物は、あんまり生き生きしていないので、プロの声優でなくて、あまり上手くなくてもいいんじゃないかと。
私には、谷原さんが一番、本人自身を感じさせて、少し引っ掛かりました。
ついに♪
おもしろかった~♪♪♪ 独特な世界感に圧倒されるシーンもありましたが(*´∇`*) 『キルドレ』ってそういう事だったんですね~!! 最後の方でやっと理解しました。やられた~って感じです☆
やっぱり映画館で観てよかったよ~ヾ(@~▽~@)ノ
No title
>ティッシュママさん
そういうことだったんですよー、キルドレ。
…キル・チルドレン?
投稿時にPassを入れておくと、あとで書き直せますよ。(ごぞんじですよねー。)
トラックバック
http://bojingles.blog3.fc2.com/tb.php/1276-58ff57d2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
またご報告しますっっ!!! あ~たのしみ~♪o(≧∇≦o)