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2020-02

「お茶と同情」 - 2008.10.19 Sun

「没後1年 永遠のデボラ・カー」という特集が、きょうからWOWOWで始まった。
「お茶と同情」「王様と私」「悲愁」「白い砂」というラインナップ。



ビデオパッケージ
「お茶と同情」というタイトルから、私は洒落たコメディタッチのドラマかと勝手に想像していたが、まったく違った。
男子校の寮のある生徒(ジョン・カー)が、優しい性質のために仲間から「シスター・ボーイ」と、からかわれる。それを心配するのが、学校の先生の奥様であるデボラ・カー。一般的なことなのか知らないが、先生の夫人が、寮母のような役割なのだ。

学校での仲間はずれ、いじめ、というのは今でもあることで、デリケートで難しい問題になりがち。
人の目や噂を気にして、個性が許されないのは、きゅうくつなこと。

悩むジョン・カーが主役っぽくもあるが、デボラ・カーのほうも、関係の冷めた夫と、生徒のジョン・カーとの間で、思わず揺れ動く気持ちがある。
予想外に重い主題をもった映画だった。
お茶と同情というタイトルの意味は、寮母(字幕では違ったけど)というのは、「お茶と同情」の範囲を越えて生徒と関わるな、という夫(先生)の言葉。

主役の2人は、ブロードウェイで91週間のロングランを記録した舞台のキャストをそのまま起用した。
デボラ・カーは、「王様と私」(1956年)、「めぐり逢い」(1957年)、「回転」(1961年)などの作品がある。
ジョン・カーは、なんといっても「南太平洋」(1958年)。デボラ・カーとは血縁はありません。
監督のヴィンセント・ミネリは、「巴里のアメリカ人」(1951年)、「バンド・ワゴン」(1953年)、「ブリガドーン」(1954年)、「恋の手ほどき」(1958年)といったミュージカルのほかにも、「炎の人ゴッホ」(1956年)や本作などドラマ作品がある。ジュディ・ガーランドとの間にできた娘がライザ・ミネリ…といっても、最近ライザ・ミネリ見ないけど。

あとで調べて、びっくりしたのは、ウェイトレスを演じていたノーマ・クレインという女優さん、名前を聞いたことがあるなあと思っていたのだが、「屋根の上のバイオリン弾き」(1971年)で、主役夫婦の奥さんのほうを演じていた人だった!

(10月19日)

TEA AND SYMPATHY
1956年 アメリカ作品
監督 ヴィンセント・ミネリ
出演 デボラ・カー、ジョン・カー、リーフ・エリクソン、エドワード・アンドリュース、ノーマ・クレイン

評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)

● COMMENT ●

私も

ロマコメみたいのだと思っていたら、全然違ってびっくりしました。
(後半3分の2くらい見ました)
調べるとホント、当時の映画では規制の入るようなテーマも含んでいるようで…その辺も考えてみて観ると逆に分かりやすいかなーと思いました。

>まおさん

見ている人がいて嬉しいなー。と思ったら、あらま、半端に見たのですか。(笑)
子どもに合わない学校に父親が入れた(たぶん)から悪い、というのが根本なのでしょうが、そんな目に遭った子の苦しみは可哀想でした。
デボラ・カーはずっと清楚なイメージの方でしたねえ。

こんにちは。

優しいことや繊細であることは、当時の価値観からすれば、男らしくないということになったのでしょうかねぇ。
ジャックの件ですが、やはり出演していませんね。細かく見ていきましたけれど、いませんでした。舞台では一応「フィル」という役名がついています。映画版のクレジットを見るとPhilという役名が出てきてはいるのですが、別の人が演じています。

>マーちゃん

こんばんは。
チェックおつかれさまです!
ジャック・ニコルソンが端役でデビュー、というのは、「この映画」でなくて、「この舞台」だったのですね。ありがとうございました!
映画では山登りに行った皆は、悪天候のために中止して戻ってきてました。

こんにちは。

懐かしいラインアップでしたので、私も観ました。
この映画は、ヴィンセント・ミネリの世界ですね。彼独特の情感は好きです。が、この映画に関しては、何か物足りなさを感じたのは、半世紀前と変わりませんでした。

>アスカパパさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。
私は予想外な話だったので、そのまま引っ張られて、ふむふむと見てました。
主演2人のストイックな感じが合っていたように思います。
ジョン・カーの繊細な個性が大きく出てましたね。デボラ・カーのほうはそれを見守る母性のようでした。


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