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2019-08

「プレステージ」 - 2008.11.15 Sat

クリストファー・ノーラン監督の映画は、じっとり、って感じがする。
最近、劇場公開された「ダークナイト」と、見る順番が逆になってしまったが、彼の作品は、どこか、ねっとりじっとりしているなあと思うのだ。話が暗めで、ストーリー重視で重いせいかな?



プレステージ(Prestige) とは、この映画では「偉業」のことだった。マジックのステージ(舞台)に関することかと思ってたよ。

見始めたら、クリスチャン・ベイルにマイケル・ケイン、ノーラン版「バットマン」のコンビじゃないですか。やはり、お気に入り俳優ってことか…。
ケインはオープニングの語りから、しっかりと映画をリードしていく。もう、そのベテランの安定感は押しも押されもしない。

パイパー・ぺラーボ(右)。このシーンが確執の発端に。
(c) 2006 TOUCHSTONE PICTURES All rights reserved

ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベイルは、マイケル・ケイン演じるマジシャンの弟子だったが、ある事故のあと、お互いに遺恨をもち、憎しみあい、邪魔をしあうようなライバルマジシャン同士になる。
この復讐合戦がメインの話。

マジックのタネは、分かってしまうと、なーんだ、というものが多いが、小鳥を使ったマジックのタネは私には衝撃的だった。しかし、それがその後の大きな伏線のようにもなっているのが、分かってみると、すごい。
ベイルの、うさんくさい感じ、あの事故はお前のせいなのに、なんで「分からない」なんていうんだ!と見ているこちらも腹を立てるが、それにもワケがあったと解釈できる。
その秘密が周囲の人たちに分からないものなのかは、実際は私には疑問なのだが…。(そういう体験を目の当たりにしたことがないので、何ともいえないけれど。)

女優陣はスカーレット・ヨハンソンがマジックのアシスタントで、けっこう、ちょい役。映画は、彼女を深く描くまでには至らない。
スカ子よりも印象的だったのは、べイルの妻になるレベッカ・ホール。でも、かわいそうでした。
それにもまして、ほんの数分の出演でも可愛かったなーと、もっと印象にあるのが、パイパー・ぺラーボ。上の画像の彼女。ケインのマジックのアシスタントで、ジャックマンの妻の役。彼女の映画は他に見ていないはずだけど、そのうち見てみたいぞ。

ニコラ・テスラという人物が出てくるが、この人は実在。エジソンの直流電流に対して、交流電流システムを生んだらしい。火花バチバチの実験はビジュアル的にSFチックで面白い。
テスラを演じたのが、なんと、デヴィッド・ボウイ! 見ている最中は、まったく分からなかった。だって、こんなオジさんになって…。

ニコラ・テスラに扮したデヴィッド・ボウイ
(c) 2006 TOUCHSTONE PICTURES All rights reserved

ちなみに、今読んでいる「コーヒーブレイク、デイヴィッド・リンチをいかが」(洋泉社)の中で著者の滝本誠さんは、この映画の当初の邦題だった「イリュージョンVS」について、『…イリュージョンVSイリュージョンがマジック世界であるはずだ。しかし、イリュージョンではないマジック、SF領域のマジックが存在すれば? というのが邦題のVSの意味なのだ。』と言っている。

本来はタネがあって不思議なものではないマジックに、SFが融合したらどうなのか。この点において、この映画の評価が分かれているようだが…私は、まったくOK。
映画のマジックというものは、説明できないものに魅惑され翻弄され、だまされるものであってもいい。
ただ、それにふさわしい映画かどうかを感じて判断するのは、それぞれの観客ではあるが。

ラストの瞬間のカットも、じつに楽しい。

(11月15日)

THE PRESTIGE
2006年 アメリカ作品
監督 クリストファー・ノーラン
出演 ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソン、レベッカ・ホール、パイパー・ぺラーボ、アンディ・サーキス、デヴィッド・ボウイ

参考:プレステージ@映画生活

評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)

● COMMENT ●

大好きです~!♪

じっとり、分かる分かる^^;
クローネンバーグが「ジメジメのウェット感。イメージは動脈と静脈の赤と青」としたら
ノーランのジットリは「灰色の底なし沼」的で
似て非なるもの。
暗いという共通点はあるものの確実に違っていて、面白いですね☆

あの鳥かごのタネはけっこう強烈><
そうか~あれは伏線~・・・そう言われれば★

パイパー・ペラーボは久しぶりに観ました。
なんかこの人の顔って覚えにくくて、名前見て「えー、出てたの!」でした(爆)
でもD・ボウイはすぐ分かりましたよ^^v-218

あのポシャッた邦題はそんな深い意味が合ったんですか~
聞いた時は「なんてダサイ邦題つけてくれんだ!」と憤りましたが
こう説明されると、けっこういいタイトルだったかも。
(でもやっぱ原題のままで良かった~^^)

こんにちは!
プレステージ、好きです。
おお、監督は「ダークナイト」の御方だったのですねえ。
どちらも男同士の確執が色っぽくて、とっても楽しかったです。
ほかの作品も、ねっとりしてるのかしら?
機会をみつけて見てみますね。

ニコラ・テスラは実在でデビットボウイなんですねえ。びっくりです。

>わさぴょんさん!

ありがとうございます。
クローネンバーグ、なるほど! ジメッとしますねー。
私もノーランの過去作は、けっこう見てますから、なんとなくイメージがあるんですね。

パイパーちゃんは名前はずっと知っているのですが、見てない…のか、見てても私も気付いてないのか。

ちょうど読んでる本に出てきたので、トリビアで載せてみました。それが正しいのかは分かりませんよ。(著者に失礼?)

>とーふさん!

こんばんは! ありがとうございます。
これ、お好きでしたか。そう、「ダークナイト」の監督なんですよ。
ほかも、けっこう、ねっとりしてると思いますよ。

テスラとステラと間違えやすいんですが(私だけか)、電流の発明なんて、すごいですよね。
それ自体、マジックみたいなもので、この映画とは相性抜群じゃないでしょうか。
さらに、デヴィッド・ボウイなのが、すごいです。(気付いてませんでしたけど! 笑)

「シルクハットが沢山?」
ってのが、後か解ってスゴイ、と思いました。

この手の作品はなかなか日本で大うけしませんが、
じっくりDVDで鑑賞するには向いていると思います。
なんども確認出来るし!

>紫さん!

こんばんは!
オープニングのシルクハットいっぱいシーンも、あとで何なのか分かる、時間軸を自在に行き来してましたね。
録画しておいたものを見たのですが、見た後、とっておかずに早々に消してしまいました(笑)。
そういう性格…?

ボーさん

TBコメありがとうございますー
これは忘れた頃にまたみたいと思った1本です★
そろそろ忘れた感じなのでDVD買って、観直そうと思ってます(笑)

アシスタントだけだったスカちゃんもなかなか良かったです★
CG使ってたとはいえ、見事なエンタメ映画でしたよね♪

>migさん!

こんにちは!
劇場公開から、だいぶ経ちましたからね~。
うちは録画したのを早くも消してしまいました…。

スカ嬢も、いい感じでしたね。脇役でチョコマカしてる(?)のも、この映画では良かったです。

時間軸を交差させても、わけがわからないまではいかない、というところも上手いと思います。

こんばんは。

この映画の詳しい内容は忘れました。まるで手品のように(笑)。でも面白く観た記憶は残っています。

>ニコラ・テスラという人物が出てくるが、この人は実在。エジソンの直流電流に対して、交流電流システムを生んだらしい。
そうなんですか。ボーさんのブログで、新知識をよく吸収させて貰っています。ありがとうございます。

>アスカパパさん!

ありがとうございます!
私も1年後には、どれだけ覚えていることか…。

私は、映画から知ることは多いです。歴史のこととか、感想を書くために、あとから調べて知ることもありますね。
テスラは読書から知っていました。電流バチバチは、小説より奇なり、という感じですね。

面白かった!

ボーさん、こんにちは!
私もこの作品、好きです。
マジックにSFが融合するのは、
いかにも妖しくていいと思いますよ。
そういうものに実際に、翻弄されて騙されてみたいですね~

録画をすぐに消しちゃったんですね。(^_^;
これ、2回目観たら、伏線が数多くあった事に気付いて、
より面白かったですよ。

>YANさん!

こんにちは~!
SFが入っても、かまいませんよねー。そうそう、妖しげ、怪しげで、いいんです。

私は、DVDにして保存とか、めったにしないほうなんです。パッパと消してます。この映画は、WOWOWですから、また再放送しそうですけどね。

というか、

ボーさんまだ見てなかったのっ?!
という点にまずはツッコミを入れさせて頂きたい。

ねっ?騙されたでしょ?小鳥のマジックとか、OPの投げ捨てられた大量のシルクハットとか、伏線はバッチリ明示されてたのにね~お互い素直だね~(笑)。
あ、でも双○ネタは一卵性ならひょっとしたら気づかないかも。未だマナカナちゃんの区別がつかない人がここに一人いますからねー(彼女たちは二卵性らしいんですけどね)。

とりあえずスカーレット・ヨハンソンには、「仕事は選べよ」
そうアドバイスさせて頂きたい作品でございました。

>小夏さん!

ええ、見てませんでした。えっへん!(え、変?じゃなくてー、あ、分かってる?)
なぜなら、スカ嬢は積極的に見るほどのファンじゃないもん。

素直がいちばん! だますより、だまされろ(危ないぞ)。
あ、マナカナ、朝ドラやってますね。区別つかないですか? 私は見てないすけど。

スカちゃんは、きっと、監督か共演者に引かれて出たんだと思います。なんでもいいから出たい!という、かわいいワガママですねー。こわいですねー、オンナは。はい。

プレステージ・・・人間のエゴが描かれてるから"オレ"ステージ

DVD見ました。

お互いの いざこざが エゴに凝り固まった対決でした。 まさにプレステージならぬ "オレ"ステージ 
"自分だけの舞台"

天才マジシャンふたりのライバル対決も "電気"が関わってるだけに"熱い火花"を散らしています。デビッド・ボウイのテスラ役も驚きました
 
 ヒュー・ジャックマン&クリスチャン・ベイル それぞれが演じた ライバル同士の天才マジシャン二人が
"あいつには負けたくねえオレが勝つ"の 対決姿勢は

  実際にあった"エジソンVSテスラ"の電流対決とまったく同じである。


最後に 漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦さんが 映画「プレステージ」でも 上映時に荒木氏の書下ろしイラスト入りステッカー」が5万枚限定で配布されたそうです  荒木氏の「プレステージ」イラストのリンク先です
 http://image.blog.livedoor.jp/poke777/imgs/c/a/ca2214c0.jpg
http://image.blog.livedoor.jp/poke777/imgs/3/3/3388963f.jpg

>zebraさん

私は、もう内容を忘れていますが…エゴ…だったですよね。
楽しめた映画でした。
荒木氏が、そんなイラストを描いていたのですか。
ご紹介ありがとうございます。


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