FC2ブログ
topimage

2019-09

「白い砂」 - 2008.11.16 Sun

WOWOWでのデボラ・カーさんの特集。「お茶と同情」(1956年)、「王様と私」(1956年)に続いて3本目の観賞。


この映画、まったく知らなかった。
監督は、ジョン・ヒューストン。名前が出るたびに書いているかもしれないが、もちろんマリリン・ファンには思い入れが深い監督だ。ハードボイルドの傑作「アスファルト・ジャングル」(1950年)、「荒馬と女」(1961年)でマリリンと関わっている。
本作では、ヒューストンが脚色にも参加。

さらにいえば、ロバート・ミッチャム「帰らざる河」(1954年)で、マリリンと共演している。
おもしろいのは、この映画の中で「帰らざる河」と似たような場面があったこと。デボラ・カーが雨に濡れて具合を悪くするのだが、それをロバート・ミッチャムが介護する。敵から隠れ住んでいる洞窟の中で、彼女が裸でシーツにくるまれているのだ。
「帰らざる河」から3年後、ミッチャムは、マリリンとも、こんなシーンをやったな、というデジャブ(既視)感を感じたはず。

全編、デボラ・カーとロバート・ミッチャム、ほぼ2人だけの芝居だ。
1944年の南太平洋。アメリカは日本と戦争中。フィジーの北にある小島に流れ着いた海兵隊のミッチャムと、島にひとり残っていた尼僧のカー。
2人は舟を作ってフィジーへ脱出しようとするが、日本軍が駐屯してきて、洞窟に隠れることになる。尼僧のカーを好きになっていくミッチャムだが、神に仕える身の彼女の心は…。

1947年の「黒水仙」でも、カーは尼僧を演じているが、清楚な印象が、ぴったりするんだろうね。

日本軍の描写は、危惧したとおり、ちょっと変な気がする。ふんどし一丁で歩いていった先がお風呂? 「浴場」と書かれていた。まあ、これは有り得る?
中国風の音楽で阿波踊りのように踊り、かけ声も変。セリフが変。下手な演技。
訓練(?)では、剣道の防具をつけていたりしたが、わざわざ戦地へ持っていっていた?

日本酒の「白鹿」を、カーとミッチャムが飲む場面はおもしろい。2人が「サケ」(発音は「サキ」に近い)と言ったり、カーが、お米のワイン、などと言ったり。
ビデオパッケージ
映画サイト「シネマトゥデイ」でのマイケル・マドセンの記事で、彼はこんな発言をしている。
『ジョン・ヒューストンが監督したロバート・ミッチャム主演の映画『白い砂』で彼が女優デボラ・カーと島に取り残されてしまうんだ。なぜだかわからないがあの映画にいつも自分を当てはめていた。このときに、こんな俳優の仕事ができたらどれほどいいだろう……って妄想をめぐらせていたんだ。』

(11月15日)

HEAVEN KNOWS, MR. ALLISON
1957年 アメリカ作品
監督 ジョン・ヒューストン
出演 デボラ・カー、ロバート・ミッチャム

参考:白い砂@映画生活

評価☆☆☆(3点。満点は5点)

● COMMENT ●

コメント&TBありがとうございました。

確かに、デボラ・カーの個性を全面に出した映画でしたね。
ボーさんが述べて居られる日本軍人の撮り方について、共鳴します。
外国映画で扱われる日本には、腹立たしいような描写を多く見かけますが、「ジョン・ヒューストンよ、お前もか」と叫びたくなりました。
私が知る限り、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」だけが、いま思い出せる唯一の日本を理解した作品だと思います。(ほかにもあるかも知れませんが)

>アスカパパさん

アメリカの一面といえる、保守的なところで落ちついた話でした。それを破っても、確かに面白かったでしょうね。
日本の描き方が変なのは、ちゃんとしたアドバイザーを最近まで使わなかったのではないかと…。変だけど、まあいいかと、妥協もしていたんでしょうね。
ジョン・ヒューストンといえども同様のようで残念でした。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://bojingles.blog3.fc2.com/tb.php/1379-cace667c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

白い砂

 元来、無人島漂流記ものは好きだ。子供の頃にロビンソンや15少年漂流記を貪り読んだ。人気漫画「冒険ダン吉」の歌は今も覚えている。♪椰子の葉繁る熱帯の黒んぼ島に流れ着き~裸につけた腰簑と~(以下略)。映画では「青い珊瑚礁」や「キャスト・アウエイ」等々。夢とロ...

「ステップ・アップ」 «  | BLOG TOP |  » 「プレステージ」

おなじみの映画ブロガーさんの多いgooブログもTBを廃止。多くのブログがTB廃止の事態になってきた。こうなると、TBから記事をたどることができないブログが多くなる。ブログのURLをお気に入りなどに登録して、何を書いているのかなと、いつも見回りに行くしかない。

マリリン応援+映画雑文などのブログ。
下のほうにアクセスランキング、ツイッターがあります。



日本マリリン・モンロー・クラブ 会員募集中!

このブログのトラックバック・ポリシー (2009年1月10日、修正)

過去の記事の一部には「ブログランキング参加中~」という文面がありますが、現在はブログランキングから離脱しています。該当するすべての文章を削除することは大変なので、そのままにしてあります。

映画感想の「好き度」について。
☆☆☆☆☆(5)…GREAT!文句なし!
☆☆☆☆(4)…FINE!かなり、いいぞ!
☆☆☆(3)…GOOD.観て損はないかな。
☆☆(2)…NOT SO GOOD.ちょっとなあ…。
☆(1)…BAD!いいかげんにせい!
という感じ。★を0.5点とします。星5つは、ほとんどつけませんから、4.5点なら最高と言えます。 自分にとって面白いかどうかが重要で、世間の評判や、意義がある映画である等々は重要視しません。
好きだなあと思ったら3.5点に星が到達。


クリックで救える命がある。

小鳥頭
忘れっぽい人の同盟。
クリックしたら説明があるかもしれない
(忘れた)。


プロフィール

ボー・BJ・ジングルズ

  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

ブログ内検索

最近の記事

最近のコメント

最新トラックバック

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

アクセスランキング(30日分累計)

Twitter

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード