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「大いなる陰謀」 - 2009.04.26 Sun

戦争を出世のために使う政治家。彼のある計画についてインタビューを取ったジャーナリストの立場。世の中に無関心な学生に、戦争に行った2人の教え子の話をする教授。

インタビュー、教授と学生の会話、そこに、戦地で敵に囲まれた教え子2人のシーンを加えた、3つの場面が並列して流される面白さ。

実直そうな見かけの裏に野心を隠している若手議員をトム・クルーズが演じる。こういう好戦派の政治家はどこかにいそうで、けっこうトムちんに似合っている。戦地での秘密作戦が成功すれば、大統領候補だ。
ジャーナリストにはメリル・ストリープ。議員の話の内容や彼の様子に、何か良からぬものを感じながら、政治とマスコミの「しがらみ」の間で苦悩する。
教授にはロバート・レッドフォード。世の中を変えるために、と考えた教え子が戦争に行ってしまったことを、無気力な学生に話す。無駄に過ごさずに、彼らのように社会や政治に問題意識を持てというわけだろうが、その結果、諭したはずの彼も戦争に行く!なんて言い出したら、どうするのだろう。(苦笑)
実際、学生も、戦争に賛成なのか、行かせたいのかと、いぶかるし。
ポスター
世間の無関心。
政治の圧力、嘘、マスコミ利用。

真実は、もしかしたら、多くの場合、隠されたまま…。
すでに分かっている人は多いと思うが、たとえ少数の人に対してであっても、新たに問題提起ができたら、意味がある映画ではないだろうか。

原題は直訳で、子羊のためのライオン。
勇敢な兵隊であるライオンは、裏で甘い汁を吸っている、一見、弱々しげな子羊のような政治家や武器商人のためにも、戦わされるのか。

(4月12日)

LIONS FOR LAMBS
2007年 アメリカ作品
監督 ロバート・レッドフォード
出演 メリル・ストリープ、トム・クルーズ、ロバート・レッドフォード

参考:大いなる陰謀@映画生活
「大いなる陰謀」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

評価☆☆☆(3点。満点は5点)

● COMMENT ●

TB有難うございました。

本作は日米ともに過小評価ではないかと思います。

少なくとも技術的には高いレベルにある映画で、ぼんくらな映画評論家が言うほど、見え透いた作品ではないです。

最終的に滲み出るテーマは、「大人たる者、自分で考えて行動せよ。但し、一度決めたことは引っ込めることが出来ない」ということでしょう。

映画の作り方もそれに沿っているので、学生がどういう結論を出すのかは示さないわけですね。
テーマと作り方が一致している見本のような作品です。
並列する挿話の連関性も絶妙(現場の指揮官が「どこのバカヤローだ」と文句を言うたびにトム・クルーズ議員が出てくる切り替えが特に愉快でした)。

>オカピーさん

私は最近の「マンマ・ミーア!」のマイブームのために、メリル・ストリープの映画をチェックしたくて見たのが本音です。
が、面白く見ることができました。ただ内容的には、こういうことは分かってるよ、という感じがしたのです。
いまの我々は戦争に現実感が薄いですし(それは良いことでもありますが)、多少、他人事っぽく見てしまう部分も。

指揮官から議員への切り替えの皮肉は、はっきり意識していませんでした。そうでしたよね~。

こんばんは~♪
マンマ・ミーア!のメリルとは随分違うメリルでしたね(笑)

私もこういう映画は嫌いじゃーありません。
でも、この映画を観た時の記憶を辿ると(もはや忘れつつあるんです・笑)、映画を観終わった後に、「この件についてレポートを提出しないさい」という声がどこかから聞こえてきそうな錯覚に襲われたような気が・・・(笑)
言わんとすることは分かるのですが、ちょっと小難しくて万人受けはしないタイプですよね~
トムちんの政治家はハマっていました!!最近彼は色んな役にチャレンジしていますね~

>由香さん

おはようございま~す。
そうですよね、映画館で観た映画がDVD発売やテレビ放映の頃になると、記憶が薄れてきているのは私も同じで…。

レポート提出。それは、すごくぴったりな感想ですね!
小難しさが受け入れられるかどうか。
トムちんは頑張ってますよね~。コメディ映画のゲストでも怪演してたり。(それを、まず思いだす私。笑)

ロバート・レッドフォード監督作って久しぶり・・・と思ったら、生真面目なくらいの政治色の強い映画だったからちょっとびっくりしました。監督自身が思うところがいろいろあるのかと思いながら観ておりました。トム・クルーズが野心家の政治家役ってよく似合いますね。

僕がメリル・ストリープ出演作を初めて観たのは、中学生のとき「クレイマー、クレイマー」が最初だったかな。綺麗な人だなぁ・・・と思ったのが最初。それ以来メリル・ストリープの活躍を同時代でずっと見続けているのは幸せな気がします。この冷静なジャーナリスト役も魅力的ですね。

>takさん

こんばんは。
久しぶりの監督だったのですよね。きっと思うところはあるのでしょう。
メリルやトム君が出るのも、手がけてみたかった理由かも?
メリルさんは出番は多くないはずなのに、印象に残りますね。


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