「ノウイング」 - 2009.07.18 Sat

タイムカプセルから出てきた1枚の紙には、数字の羅列があり、ニコラス・刑事、いや、ケイジが、これは地球上で起きた事故のデータだと気づく。
わかりやすい数字は、やっぱり、あの出来事だったね…。
これから起きるであろう事故のデータも3件あり、あせるケイジ!
予告編で見ちゃったディザスター(惨劇)2パターンは、とにかく背筋が凍る。
結局、いちばんの視覚的見どころだったといっていいのだが、う~ん、予告編で見ていなければ、もっと鳥肌の立つ恐ろしさを味わえたのではないかと思うと、ちょっと残念な。
あのビジュアル、光景の怖さ、現実問題として身近に、ありえないことではないだけに、その地獄絵図には、ぞっとしてしまう。
以前に、これと「2012」の予告編を続けて見たのだが、こっちは大事故、「2012」は地球の終わり、街の崩壊という大惨事シーンをまとめて見せられて、気分が思い切りダウンしたものだ。
映画だからって、こうした悲劇をスペクタクルとして作ったら、実際に本当のことになりそうで、とても嫌だ。思い込むと本当になる、ってことも。
こんなの作ってばかりいて、本当になったら、どうするのか。…と思いません?
で、本作の話に戻るが、怪しい人物が、啓示、いや、ケイジの息子に接触しようとするところから以後、どうも妙な雰囲気が。
これ、息子が危機を救う何かしらのキーポイントなのではないかと思わせたりしたのだが。
そのへんから、トンデモ感がにじみだしてきて、最後、ついに、キター!
あの絵は、そういうことだったのか! キリスト教にからんでの新解釈(よく分からんけど)。なるほど、そうなりますか。
箱舟だったりアダムとイヴだったり、みたいな。
あとから考えると、数字の羅列の紙、あの女の子が予想以上の能力を発揮して書いちゃった。それがタイムカプセルに保存という偶然なタイミングになった。それを啓二、いや、ケイジが解読しちゃった、ということかな?
怪しい人物たちの思惑とは、まったく関係ないみたいでしょ。
やつらが運転して逃げたおかげで、彼女があんな目に遭うというのも、ひどい。わりと能力に限界があるやつらなんだね。
ラストに待つ悲劇がどんなものか、ケイジが気づくのも、あっけらかんと、すぐに判明したような印象で肩透かし感を満喫!(満喫するものではないと思うが。)
ああいう事態が起きるのも、絶対ないとはいえない気がして、リアル感があり、観終わったときには、断然、断固として、楽しい気分ではない。
…最近、夏は暑いしさあ。

ダイアナ(ローズ・バーン)とジョン(ニコラス・鶏二、もとい、ケイジ)
(c) 2009 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
シャマラン監督のトンデモ感なら、なんとなく好きなんだけど、シャマラン以外で、そういう風味に出会うと、どうも、なんだか受け入れにくいのでありました。(笑)
(7月11日 TOHOシネマズ 日劇)
KNOWING
2009年 アメリカ作品
監督 アレックス・プロヤス
出演 ニコラス・ケイジ、チャンドラー・カンタベリー、ララ・ロビンソン、ローズ・バーン
参考:ノウイング@映画生活

評価☆☆★(2.5点。満点は5点)
● COMMENT ●
>kiyotayokiさん
アクションヒーローなどが多いですが、それも何となくB級感が漂ってしまうのは…よく言えば親しみやすさ?
名前は、そんなに同じふうでしたか! 全部ジョンといってもいいですね。まさか、名前によって出演を決めてたりして!?(笑)
シャマランファンとしては(ダメな映画も認めてますけど)
シャマランだったらもっとぶっとんでいっちゃってるんだけど、
今回は中途半端でした~、
期待してなかったので意外に面白かったという印象で
良く出来たとか手放しで面白いて言えないけど
つまらなくはなかったし、あのリアルな映像は一見の価値ありでしたよね☆
>migさん
私も、かなり、そうです。
でも、まー、これは半端ですよね。SFXはうまくできてますが、どうしてもトンデモナイ感が、ぬぐえません。。。
ボーさんのニコラスの名字の漢字変換とっても気に入りました。情けなさがにじみ出ていて。
こんにちは~♪
あはは~~ウケました(笑)気が滅入ってくる作品なので
こう言うコメント嬉しいです(笑)
ほんと、最近こういう作品多いですよね。ボーさんが言われるように、
こんな映画ばかり作ってると本当にそういうことになりそうで
イヤですよねえ(T^T)
予告編でも観た飛行機や地下鉄のシーンは、ほんと地獄絵図でした(T^T)
こどもが観たら(観ないでしょうけど・笑)トラウマになると思いますもん(^^;
>プリシラさん
トンデモ系でも、好き嫌いの差が分かれるワタシでした。
ケイジは、いろんな字があるので、こんな感じの映画だと、つい、うずうずと遊びたくて。
>ひろちゃんさん
啓示は、ちょっと映画と関係がありそうでしょ。
こういう映画、たんにエンタメとして考えればいいのでしょうが、気分がいいものではないですよね。
とかいいつつ「2012」も観るかもしれません。
飛行機シーンは、予告編で観て、ぞっとしました。見せちゃうのはもったいないけど、予告で見せて客を呼ぼうというなら、私については成功してます…。
2.5点ですか・・・
私は結構気に入りました、この映画。ちょっと少数派のようですが(汗)
シャマランっぽい匂いのする映画でしたよね~
特に前半のホラーっぽい雰囲気なんかゾクゾクしました。
最後は一瞬引きましたが、、、まぁ~こういうのもアリかな、と。
それにしても人間って終末論が好きですよね~つくづく(笑)
>由香さん
お、お気にめしましたか。
映画は楽しめるほうが、もちろん、いいですよ~。
真夜中の訪問者は、やっぱり怖いホラー図柄でしたよね。
あんな終末には、なってほしくないものです!
こういうの好きです(^_^)
私はこの作品、意外性のおかげで、
最初から最後まで飽きる事なく観られました。
あの数字の羅列は、ボーさんと同じように思いました。
怪しい人たちの思惑とは関係なくて、
少女の特殊能力で、彼らのビジョンが伝わってきて、
それを数字で書いてしまったって事のような気がします。
あの息子は、周辺が焼けるビジョンを本当に見せられてましたよね。
>YANさん
コメントありがとうございます。
楽しめました? 私は、もうちょい、でした。
そうそう、少女は勝手に感じ取って、それを記録した、と。
太陽がどうにかなったら、お手上げですよね。。。
私にとってノウイングは、アバの曲「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」ですね!(笑)
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で、最近どんな映画に出ているのか検索してみたら、役名に似たのが多いのにビックリ。
ジョンがこの映画を含めて2回、ジョニー、ジョーが1回ずつ。覚えやすい名前だけど、ちょっと芸がなさすぎなような(^^;