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2020-08

「ジーザス・クライスト・スーパースター」 - 2009.07.25 Sat

キリストの最期の日々をロックミュージカルにした。


映画を見始めた中学生のときに観て以来の観賞。ほとんど理解力のなかった当時でも、キリスト殉教をロックミュージカルにした斬新さは印象深かった。

ジーザス・クライストが、スーパースターだ、というタイトルも、すごいじゃないか。

バスが砂漠にやってきて、出演者が降り立ち、そこでミュージカルを始める支度をする。ユニークなオープニング。
ユダ役のカール・アンダーソンのパンチあふれる歌唱、マグダラのマリア役のイヴォンヌ・エリマンの美しく響く歌の記憶が、数十年ぶりに、よみがえる気分も楽しいものだ。映画での他に、映画音楽を流していたラジオ番組でも、この映画のいくつかの曲を聴いていた覚えがある。かつて何度か聴いてきた曲というのは、懐かしさとともに思い出せるもの。
DVDパッケージ
作詞がティム・ライス、音楽はアンドリュー・ロイド・ウェバー
ウェバーは「オペラ座の怪人」「エビータ」「キャッツ」などで有名ですね。
監督のノーマン・ジュイソンは、本作の2年前に「屋根の上のバイオリン弾き」を作っているので、ミュージカルはお手のものかも。

ユダは、なぜキリストを裏切ったのか。
ユダが歌う歌詞では、最近(キリストは)おかしい、(奇跡が)うそだとバレたら民衆に殺されるぞ、などと言っている。
民衆に異常なほどに、あがめたてまつられてしまったキリストへの不安感、だろうか。
権力者たちは、当然、自分たちより人気があるキリストを、よく思わない。
また、信仰が、いったん逆の目に出れば、今度は、さげすみや憎しみにもなる。そこには、無力なはずの民衆の集団心理の恐ろしさもある。
ローマ提督ピラトがキリストの処刑に乗り気ではなくても、民衆は、はりつけにしろ!と迫るのだ。

もっともユニークなミュージカルナンバーは、ヘロデ王の歌だろう。ここだけは笑えるような場面。

悩めるユダを追い詰めるかのように戦車軍団が迫ったり、死んだはずのユダが天から降りてきて再び歌ったり。スローやストップモーションも使うし、アイデアやビジュアルは面白い

劇が終わって、皆がバスに乗り込んで帰る。ユダ役の役者も、マリア役の役者も、十字架の立った丘のほうを振り返り、去ることを惜しむかのようなしぐさ。
キリスト役の役者の姿は…ない。
キリスト以外の者がキリストを見捨てたとも見えるし、キリスト以外の者がキリストに見捨てられたとも見える。
当時はベトナム戦争が社会背景にあり、戦車や戦闘機が登場するのは、それに関する批判もあると思うが、大きく見れば、キリストひとりだけを犠牲にしたかのような、人間の傲慢さ、罪も語っているのではないだろうか。

劇団四季などでもやっているみたいだけど…料金が安ければ観てもいいんだけどね。

(7月19日)

JESUS CHRIST SUPERSTAR
1973年 アメリカ作品
監督 ノーマン・ジュイソン
出演 テッド・ニーリー、カール・アンダーソン、イヴォンヌ・エリマン

参考:ジーザス・クライスト・スーパースター@映画生活

評価☆☆☆☆(4点。満点は5点)

● COMMENT ●

この映画のサントラ盤(LP)、うちにありましたよ~(^^。
忘れてましたが、監督はノーマン・ジュイソンだったんだなぁ。「夜の大捜査線」「月の輝く夜に」とか、いい映画を何本も撮ってる監督さんですね♪
まだご健在かなぁ。

>kiyotayokiさん

このミュージカルは、まずレコードから作られたとか聞いた覚えもあります。
映像は、そのあとのイマジネーションだったのでしょうか。

ジュイソン監督、1926年生まれ(マリリンと同じ!)らしく、83歳におなりですね。
カナダの方のようですよ。

やっぱり歌のインパクトがあるといいですよねえ。
この映画の演出も面白いですけど、四季でもジャポニズム・バージョンとかあって、観てみたいです。
(エルサレム・バージョンは観たのですが)
でも、舞台はやっぱり高いですよね…

観た事はないけど、子供の頃ウチにあった映画音楽LPでよく聴いた覚えがあります。
すごく耳に残るフレーズですよね~

私も観てみようかな^^

最後、キリスト役の姿だけないんですね。
復活してどっか行っちゃったんじゃ?

>まおさん

そうそう、歌を知っていると楽しめる確率も上がりますね。
舞台は、いろんなバージョンがあるのですか。
日本だと和風な? どんなんだろー。

>わさぴょんさん

おお! わさぴょんさんも曲を聴いているのですね。
ロックが好きなら、映画も、いけるかも?

復活したあと? なるほど! 思いつかなんだー!

実は・・・

35年ほど前になってしまいますが、NYはブロード・ウェイ(オフ・・ではなかったと記憶しますが)で観たことがあります!

結構、オリジナル・キャストに近いのではないかと思いますが、これが!結構退屈で眠気をこらえてばかりでした。
映画の方がよかったですよ。

以来、日本に来る鳴り物入りのミュージカルを観ても、どうもしっくり来ず、映画でできてしまったミュージカルへの感性を実感するのでした。
(「キャバレー」が一番好きですが・・・)

>lalakiさん

そうなんですか!
ニューヨークでブロードウェー。かっこいいー!
でも、そう感じるのは、lalakiさん自体が、映画のほうが合っているのかも。

もう35年ほども前の映画なんですね。
とはいえ、音楽の魅力というのは、いつまで経っても衰えません。すごいものです。

映画より、上のレビューに拍手です。

昔(?)は、v-338音楽のラジオ番組、充実していましたよね。
私は、ラジオで聞いた曲を、ピアノで何百(万?)回も再現して、何年も経ってから映像を見るという、「v-418e-63v-428e-63v-416」のルーティーンでした(今も)。

「アニー」v-338版なんか、初めてサントラを聞いてから、実にウン十年経過して、先月初めて見たのです。J.ヒューストン監督ということも初めて知りました(!)。

「マンマ・ミーア!」も、公開前、v-448で歌いまくったので、運転中にテープがぶっちぎれました。泣きながらラジオに切り替えたら、あのv-57チャカ・チャカ・チャカ・チャカ…というイントロが流れてきて、テレパシーか?と、たまげたものです(v-338も宣伝でしたが)。

「J.C.(ジョン・コーフィではない)」については、またいつか。

>モペットちゃんさん

ありがとうございます。
映画音楽だけ流すラジオ番組で、いろんな名曲のメロディに耳がなじみました。
聞き覚えがある状態になると、さらに自分の中で名曲になりうるのですよね。

「アニー」放送してましたね。内容的に興味がわかず、録画しませんでした! 監督には引かれたのですが。

テープが切れるほどって、すごいです。巻き戻しとか異常に酷使したのでは!?
でも、それほど使われて、もしやテープも幸せな一生だったのかも!!?

だーれだ、あなたは、だーれだ~♪

あらすじに「原作に忠実」とありましたが、「どこが忠実なんだよっ」と、世界中のキリスト教徒が突っ込んだでしょうね。

派手派手しい演出にv-416をつむって、台詞を追うと、原作の流れに沿ってはいるのだけどー
例えば「最後の晩餐」、殉教の意義を教えられる深遠な場面が「これじゃ、ピクニックじゃん!」と、私も突っ込みたくなりました。

後日、同チャンネルで、げきだんしきの歌を聞きました。
更に翌週、ゲイリー様来日、笑激のメタボ腹事件が起き、v-57Mr.Sinise,ハリウッド・スター(一応)、だーれだ、あなたはだーれだーe-291と歌いながら、ファン事務局(?)は、対応に追われたのでした(涙)。

>モペットちゃんさん

どこかに書いてあった「あらすじ」ですね?
このミュージカルの原作は聖書のとおりとはいかないのは、教徒だって分かりそうなものですが、それでも文句を言うんですね…。

まじめなキリスト教の方には、批判が出るミュージカルとは思います。
公演では、デモが起きたとか聞きますし。
最後の晩餐、私もピクニックかと思いましたが、あんなんでも面白くていいんじゃないかと、私は思います。それこそ私は教徒じゃないですしね~。

Judasの視点

最後のシーンでTed Neeleyの姿が無いのは復活したからではありません。
JCSはあくまでもJudasの心情を追い求めた作品です。Judasは自殺してしまうのです。故に、かれは『復活』を見て(体験して)おりません。
ですから、どの舞台でもJesusの復活のシーンは取り上げられておりませんでしょう?

>nadjaさん

舞台は一度も見ていませんが、そういうことなのですか。
映画を見ていた限りでは、そこまで分かりませんでした。
ありがとうございます。


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