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2017-10

「ショックプルーフ」 - 2009.10.30 Fri

週末にまとめて見た劇場未公開・初放送のフィルム・ノワール3本のなかでは、いちばん好き。
女優にスター性があって、映画の中での存在感が大きいのが、うれしい。


ポスター
女優さんの名前は、パトリシア・ナイト
まるで知らない名前だったが、調べてみると、この映画の撮影時には共演者のコーネル・ワイルドの奥さんだった。のちに離婚していて、その後は映画界からも離れたようだ。キャリア全体でも数本しか出演していない。
なかなかゴージャスな印象で、見映えもする

監督は、ダグラス・サーク
高校生の頃に「風と共に散る」(1956年)という作品を見て、どことなくマリリン似に思えたドロシー・マローンという女優さんとともに印象に残ったものだった。
サーク監督は「メロドラマの巨匠」なのである。
(ちなみに、ドロシー・マローン嬢、役名もマリリーだった! マローンさんがマリリン似でマリリーを演じる! 彼女は、この「風と共に散る」でアカデミー助演女優賞をとっている。)

記憶に新しいところでは、2002年の「エデンより彼方に」という作品が、ダグラス・サークにオマージュを贈ったもの。

そして脚本が驚くことに、監督デビュー直前のサミュエル・フラーなのだ。
WOWOWの作品紹介によると、フラーやサーク監督の意向を無視し、会社側が後から脚本を直し、ラストも他人の手で撮られたのだという。
なるほど、ラストは急転直下、え、そうなの?というようなものだが、私は嫌いじゃなかった。会社側も、世間の好みの傾向を考えたのだろうか。

おまけにいうと、撮影は、チャールズ・ロートン・ジュニア。よく名前を見る、けっこう活躍した撮影監督だが、俳優のチャールズ・ロートンとは関係ないらしい。名前のつづりも違う。まぎらわしい。

ストーリーを少し紹介しておくと…。
ジェニー(パトリシア・ナイト)は殺人の罪で服役していたが、仮釈放された。
保護監察官のグリフ(コーネル・ワイルド)が住まいと仕事を世話するが、昔の男ハリーと縁が切れない彼女は、再び良くない道に進みそうな雰囲気。
グリフは彼女を自宅に連れていき、盲目の母の面倒を見る仕事を与える。
それを知ったハリーは悪知恵を働かせて…。


いいねー、この雰囲気
(c) 1949, renewed 1976 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

やはり、女優に力があると、いいねえ。
殺人を犯した過去のある女。ラブストーリー。そして、のっぴきならない状況に陥るカップル。
メロドラマの巨匠ダグラス・サークが作ったフィルム・ノワールというのは、珍しいんじゃないかと思う。(実際は、よく知らないが。)
そして、これが、いかにもダグラス・サークっぽい(のであろう)ラブストーリーにフィルム・ノワール風味が組み合わさっていて、おもしろいのだ。
変えられたラストも、それはそれとして、見て得した1本ですね。

ショックプルーフって、耐衝撃性といった意味で使うけど、この映画では、どういうことなんだろう。

(10月25日)

SHOCKPROOF
1949年 アメリカ作品
監督 ダグラス・サーク
出演 コーネル・ワイルド、パトリシア・ナイト、ジョン・バラグレイ

評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)

● COMMENT ●

すみません、僕はダメでした。

記事はまだですが、原稿(素案)は出来ておりまして、結構批判(特に結末)しているんですよ。^^;
この記事で、本作を気に入られたボーさんに嫌われてはいけないと、事前に防波堤を築いておこうとやって参りました。

ボーさんにおかれましては、ショックプルーフ仕様にてお越しください(笑)。

>オカピーさん

「ショックプルーフ仕様」、ナイスコメントです!
そのとおりに心の準備をして見に行ったら、まだでしたね。

いいえ、違う意見であろうと、いっこうに構いません。感情的なだけで反対されるのでない限り。

なにより、コメントゼロ&TBゼロは、絶対的に嫌なワガママ者な私なので、コメントがついたのが、このうえなく有難いです。

記事を拝読するのを楽しみにしていまーす。

早速でましたね!

いいじゃないですかー、名前もいいですよね「パトリシア・ナイト」つて、もういきなり「ファム・ファタール」っぽくて。

やっぱり金髪が、ノワールの白黒の画面には美しいです。この写真はイメージを膨らませてくれますね。

いやー、こういう隠れたファム・ファタール・タイプはどんどん発掘してください。
私もいつの日か、お目にかかれるかもしれない、というノワール的な楽しみも出来ますから。。。

>lalakiさん

良いでしょう~!
あ、言われてみれば、名前もファム・ファタールみたいですね! パトリシアだし、ナイトだし。(そのまんまや!)
(ナイトは夜じゃなくて騎士のスペルですが、発音は一緒ですからね)

こんな女優が隠れていたとは。出演も少ないようので、あまり知られていないのでしょうか。
この写真だと、マリリンっぽくも見えません?

そのマリリンぽさ、とは・・・、

今ひとつ焦点のあってない瞳と、少し開いた唇と覗いた歯の面積の割合、ですね。
分析いたしますと。

この強度の近眼っぽい視線には弱いですね、私は。ハッキリ言って。。。
で、真っ白の歯とルージュのコントラストにも、かなり弱いですね、かなりハッキリ言って。。。

弊記事までTB&コメント有難うございました。

殆ど貶しているのにTB戴き、申し訳ありません。

50年代の映画は相当観ていますので、「エデンより彼方に」を何の情報もなく観た時に「ダグラス・サークっぽいじゃん」という感想を持ったところ、オマージュを捧げた作品と後で知りました。
結構そういう勘は良いんですよ(自画自賛)。(笑)

話はダメだあと思いましたが、パトリシア・ナイトは見事なファム・ファタールぶりでしたね。
コーネル・ワイルドの最初の奥さんでしたかあ。

>フラーやサーク監督の意向を無視
あはは、あのラストではお二人さんも困っちゃうでしょう。
納得しました。^^

>lalakiさん

う~ん、反論はできません。
正面からだと、やっぱりマリリンじゃないんですけどね。
こうやって抱きしめられていると、心地よさに酔い、かつ、とくに見るところがないですから、視線の焦点は合いません。(何を説明しているのか、私は?)

唇と歯の、赤と白ですか。いいですよねーー!
ぞくっ。

>オカピーさん

いえいえ、違う意見には、なるほどなあと思わされることも多いですし、かえって、TBでリンクいただきたいと思いますよ。

私もパトリシア・ナイトさんは今回知って調べたのですが、映画出演は少ないようなんです。どうして、やめちゃったのかも興味があるところなのですが。

ラストについては、ちょっと、あぜんとしますよねえ。やはり、いきなりすぎますから。
まあ私は、それでもいいかなあと、しちゃったわけです。

コメントとTBありがとうございました。

日本未公開作品といいますから、仕方ないものの、あの時代の映画を今観ますと、さすがに古色蒼然とした違和感めいたものを感じました。もし、リアルタイムで観ていたら、そうでもなかったと思います。やはり、あのラストがそうさせるのだと思います。

>アスカパパさん

私などは、昔の映画でも、そういうものだという感覚で見ますが、それでも古臭いものはありますね。
この作品は、ラストは、えっ!と思いますが、まあ、これもいいかと私は思いました。


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映画評「ショックプルーフ」

☆☆(4点/10点満点中) 1949年アメリカ映画 監督ダグラス・サーク ネタバレあり

ショックプルーフ

 印象に残ったのが導入部。上から見下ろしたカメラに大写しされる歩道。風で吹き寄せられたのか?隅に散らかるゴミ屑の断片があちこちに。 歩道の淵石に刻まれた'ハリウッド大通り'の文字。それを跨ぐようにして段差の付いた歩道に登る一足の女性靴。上にティルトしたカ

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