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2019-11

「ファントム・オブ・パラダイス」 - 2009.11.14 Sat

ブライアン・デ・パルマ監督旧作発見観賞ツアー、ふたたび!
これはカルト人気を誇る作品だが…私には、それほど、すごくもなかった。。。


作曲家のウィンスロー・リーチ(ウィリアム・フィンレー)が、スワン(ポール・ウィリアムズ)に曲を盗られ、投獄され、顔は事故でメチャメチャになり、好きな女もとられ…。
とことん、しいたげられるウィンスロー。醜い顔を隠すために仮面をかぶる。
好きな彼女が主役でないから、主演男優を殺そうと「パラダイス」公演に現れる怪人、パラダイスの怪人(ファントム)だ。ファントム・オブ・パラダイス
(ちなみに、英語では正式には「ファントム・オブ・ザ・パラダイス」と、「ザ」が入る。省略するのは英語教育として、どうなのか?)

「オペラ座の怪人」を思い出させるなあと思ったら、そのとおり、それがヒントでできた脚本らしい。
ポスター
ウィンスロー&ファントム役のウィリアム・フィンレーは、先日見た「悪魔のシスター」で医者を怪演していた。デ・パルマ監督、こいつの個性は怪人役もいける!と考えたんだね。
まったく、はまり役。とことん被害者、悲しく、つらいばかりなのに、報われない愛をつらぬく。いや、悲しいからこそ愛を大事にしたのか。
天窓から、彼女とスワンがベッドにいるのを見下ろすところは、これぞ悲しき怪人!が絵になる名場面。悲しき者、ファントム。

ウィンスローが好きになる女、フェニックスを演じるのは、ジェシカ・ハーパー
彼女といえば、私には「サスぺリア」(1977年)の女優としての知識しかなかった。この映画にも出ていたんですね!
しかも歌う! きれいな声で。吹き替えという資料は見てないから、歌は本人かもしれない。
これが、いい曲で、泣ける。あとはエンディングの曲と、2つだけしか、いいとは思わなかったんだけど。

スワン役のポール・ウィリアムズは、「最後の猿の惑星」(1973年)に出たり、「ダウンタウン物語」「スター誕生」(ともに1976年)で音楽をやったりしてた。「スター誕生」では歌曲賞を受賞したり。

ウィンスローが作曲したものは、「ファウスト」の物語に関連していて、それが大事な題材になってくる。
1970年代の空気がする。なんていっても自分でも説明できないが、映像の雰囲気とか、気分とか、似たようなものがあると思い出すのは、「ロッキー・ホラー・ショー」(1975年)とか「Tommy トミー」(1975年)とか。ほとんど同じ頃に出た、ロック精神にあふれたミュージカル映画でもあるという同胞気分。(気がするだけかもしれないけどね。)

ただ、見ていて、それほど、のめりこむ感じじゃなかったのだ。
この頃のデ・パルマの、素晴らしいB級感覚は健在だが、2分割画面も健在だが、私には「ぐっ」とは、こなかった。

「サイコ」(1960年)のシャワーシーンのパロディがあったね。
冒頭に出てくるバンドの名前が「ジューシー・フルーツ」。日本にあった同名のグループは、この映画から名前をとったに違いない。

1975年、アボリアッツ・ファンタスティック映画祭グランプリ。(1977年もデ・パルマ監督の「キャリー」が受賞。)

(11月8日)

PHANTOM OF THE PARADISE
1974年 アメリカ作品
脚本・監督 ブライアン・デ・パルマ
出演 ウィリアム・フィンレー、ポール・ウィリアムズ、ジェシカ・ハーパー、ゲリット・グレアム

参考:ファントム・オブ・パラダイス@映画生活

評価☆☆☆(3点。満点は5点)

● COMMENT ●

おお、テンプレがクリスマスに!
また素敵ですねえv

これはオペラ座ファンとして観ようと思いつつ忘れていた作品です。
意外とちゃんと歌が出てきそうですね~、B級としてあまり期待せずに今度観てみようと思いました(笑)

「ザ」が略されるのって結構、多いですよね。
確かにカタカナで書く時、微妙だと思う時も多いのですが…

>まおさん
ありがとうございます。
クリスマスのテンプレは、1か月以上使おうと思って、早めに変えました。
コメントのタイトル欄がないのを直そうとしましたが、うまくできず。

「オペラ座の怪人」ファンなら、なお一見の価値あり、でしょう。

「ザ」は、たくさん出てきますし、あまり意味はないし、日本語にしたら煩雑になるので、いらないのは分かりますけどね~。

ですね。

私は、「愛のプレリュード」はじめ、ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスの作り出す曲の数々のマニアでもあるのですが、もう、最初に観たときから涙涙で「虜」になってしまい、それ以来、何があっても、デ・パルマにはついて行こうと決心しました。

その説明できない「何か」が心に響くのが、つまり「カルト」と呼ばれる映画ですなー。

高校生の頃見たんですが、もうあんまり覚えてない・・・(当たり前か)
友達内で「なんかスゴイやつらしい」とダビングしたテープが回っていたんですが
「そんなすごいかなぁ」と思ったような記憶が。

同じ頃みた「ロッキー・ホラー・ショウ」は大好きです!
「トミー」はティナ・ターナーがすごい迫力だった場面しか覚えてません。。。

>lalakiさん
「ですね」の前の文は、ないんですか?
きっと本作はlalakiさんのお気に入りだと思いましたが、感じたことに、嘘は書けませんからねー。
感想に書いたように2曲くらいしか、いいと思わなかったです。
公開当時に観ていたりすると、また違った思いを抱いたかもしれないですね。

>わさぴょんさん
「なんかスゴイらしい」「そんなにスゴイかな?」というのは、私もそんな感じでした。
「ロッキー・ホラー・ショー」が大好きなのも一緒! 「ファンパラ」と「ロキホラ」と、なにが違うんだろう。曲かなあ、ノリの良さかなあ~。

いやー、こちらのスタイルが変わったのに気づかず、私の「題」から本文に入るやり方で、「メールアドレス」の所に前文を入れてしまいました。

ボーさんの感想で当然です。
この映画はあくまで「名作」ではなく「カルト」なのです。アントニオ猪木ではなく上田馬之助ですから(って、それがわかんないですよね、カルトですから)

で、回りくどくなりましたが、前文は「そこが「カルト」の「カルト」たる所以」となります。

>lalakiさん
あれ? 初めの書式ではタイトル欄は出ませんけど、コメント投稿確認のところで出るので、入れちゃったんでしょうか。
私も、タイトル欄を書式に入れたかったけど、テンプレを直せないんですよ。HTMLの能力がなくて。
字を大きくしたりは、してるんですけどね。

上田馬之助、知ってますけど、どういう立ち位置か、わからないです。
でも、けっこう多いみたいですよ、この映画が好きな人。

元祖MTV

すみません、しつこいですが一つ付け加えさせて下さい。

この映画の弁護人として、ぜひお聞かせしたい。
それは、この映画こそがあらゆるMTVのスタイルの「始祖」であるということです。

この映画以前に、楽曲をあのような映像に載せるという発想はありませんでした。
ミュージカルのようでそうでない、楽曲の説明のようでいてそうでない。
この映画がなければ、その後の80年代に花開くMTVの黄金時代はなかった、といっても過言ではありません。

そのため、今この映画を観ると、ありきたりのスタイルに見えますが、それは今、チャック・ベリーのロックン・ロールを聞いたり、ゴーギャンの色彩構成を見るのと同じことで、当時は正に「衝撃」だったのであります。。。。。

>lalakiさん
NTVスタイルの元祖。う~ん、そうですか。ぴんとこないです。どこがどう、そうなのか。
その当時なら、リアルタイムに気づくのかもしれないですけどね。
…というふうに、であるからして、インパクトも私には少なかったんでしょう。目新しい気はしませんでしたから。あとになって見たのが、ちょっと惜しい気はします。

この映画、結構、好きなんですよね~。

(元々カルト好きなので)カルトということで、「時計じかけのオレンジ」などとともに観ましたね。

ジェシカ・ハーパーいいですね~(笑)
「サスペリア」と、この映画だけしか出てこないですが、忘れられない女優さんですね。

>チェズさん
そうでしたか。私は嫌いじゃないけど、それほどでも、というところでした。
ジェシカ・ハーパーには、びっくりしました。「サスぺリア」以外に知らなかったのもあるし、歌が上手だし、でした。

こんにちは

>つらいばかりなのに、報われない愛をつらぬく。いや、悲しいからこそ愛を大事にしたのか。

そうなんですよね~、もう彼にはそれしか残ってない。
「オペラ座の怪人」のファントムも同じような境遇だし、やってる事もそう変わらないんだけど、まるで正反対に見えました。
私もミュージカルとして、作品としてはそこまで嵌らなかったんですが、好きな人を想う純粋さにはとても胸打たれました。

>宵乃さん

こんばんは。ありがとうございます。
思い返してみても、あんまり内容を思い出さないんですよ。
それほどでもなかった…ということで、曲をひとつも覚えていないのは、音楽ものとして、どうよ?というのも。
愛情の部分は、せつないですね。


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