「Dr.パルナサスの鏡」 - 2010.01.30 Sat
鏡の中の世界は、まあまあ、おもしろいけど、驚くようなほどでもなかったような。それは求めすぎか。
といっても、好き評価度は普通の、星3つ。

ヒース・レジャー。過去に何か、いわくがありそうな記憶喪失の男の役。
(c) 2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. (c) 2009 Parnassus Productions Inc. All Rights Reserved.
ヒース・レジャーの遺作。彼が映画の完成前に亡くなったために、撮影していない部分を、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが出演して、映画完成にこぎつけた。
ただし、ジョニーやジュードは、ほんのちょっとしか出ていない印象。コリンがいちばん長かった。
鏡の中では、イマジネーションのせいなのか、顔が変わってしまうという設定にして、代役OK。いい手があったね。
ドクター・パルナサスを演じるのが、「サウンド・オブ・ミュージック」のフォン・トラップ大佐(子どもたちのお父さん)、クリストファー・プラマーだとは! いまは80歳を過ぎているせいもあるのか、ちっとも分からなかった! 時の流れ、しみじみ。
パルナサスと悪魔の取引をするミスター・ニックが、トム・ウェイツ。トム・ウェイツって歌手のイメージもあるけど俳優業もキャリアがある。
小さい人の役には、「オースティン・パワーズ」シリーズのミニ・ミー役で忘れられない存在、ヴァーン・トロイヤー。
なんだか、くせもの揃い。いかにもギリアム監督が好きそう。
ヒロインは、リリー・コール。スーパーモデルで、映画は3作目?という新鋭。私には、いまひとつ顔立ちが…。デヴォン青木みたいな感じで…。

リリー・コール。パルナサスの娘役。
(c) 2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. (c) 2009 Parnassus Productions Inc. All Rights Reserved.
ストーリーを少し書いておくと、舞台は2007年のロンドンで、パルナサス博士は旅芸人一座の長。
人の心の中の欲望を、鏡の向こう側に作り出すのが、この一座の出し物だ。
パルナサスは、かつて悪魔のニックと契約を交わしていた。不死を得るのと引き換えに、娘が16歳になったらニックに差し出すと。
その期限が迫るなか、一座は、記憶をなくしたトニー(ヒース・レジャー)を偶然救うことに。
そして、ニックからは、新たな提案が示された。
鏡の国で、いきなりミュージカルになったところは、おもしろかった。暴力をふるいたいなら警官になろう! みたいな皮肉で笑わせるところがギリアムらしい。そこが一番よかったかなあ。
ヒース・レジャーも、遺作と思うと感慨深いけど、まだ演じていなかった部分で、どれだけ魅せてくれる予定だったのだろうか、という中途半端さは感じられてしまう。出番は予想以上にあったのだが。
俳優は個性的でいいし、監督の持ち味もあるんだけど、映画としては、それほど印象に残らないような。
「ぴあ」の調査隊にこたえて、俳優や監督、映像などは5段階評価で4をつけたんだけど、全体として75点になっちゃった。
毒が、なさすぎかも。女優がいまいちだし。(結局そういうことか!? 笑)
(1月23日 TOHOシネマズ 有楽座)

クリストファー・プラマーとトム・ウェイツ。いいねえ、とくにトム・ウェイツは味があって。
(c) 2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. (c) 2009 Parnassus Productions Inc. All Rights Reserved.
THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASUS
2009年 イギリス・カナダ作品
監督 テリー・ギリアム
出演 ヒース・レジャー、リリー・コール、クリストファー・プラマー、トム・ウェイツ、ヴァーン・トロイヤー
参考:Dr.パルナサスの鏡@ぴあ映画生活

評価☆☆☆(3点。満点は5点)
● COMMENT ●
予告編しか観ていないのですが。
そうですね~
まぁその分、たくさんの方に観てもらえるような作品には
なっていたと思いますが、ギリアム監督の個性は少し
薄かったですよね。
こんにちは!
皮肉はあっても毒はあまりなかったですね、逆に居心地が良かったくらい。
話題の男優4人はやっぱりステキだったけど、
老俳優も存在感を出してなかなか魅力ありましたね~
画像の2人のシーン、プププ(≧ε≦)となってしまう。。。
情けない人間vs天使っぽい悪魔に見えました。
ボーさんこんばんは★
ボーさん、これ文面からいって75点ってムリしてません?(笑)
どう考えてもフツウというと50~60点の気がするんですが

女優が好みじゃなかったですか~。
美人かといえば微妙もしくは違うけど
ドーリー系でわたしは嫌いじゃないです☆アナスイのモデルが印象的な子です☆
>鏡の国で、いきなりミュージカルになったところ
そうそう、ここも楽しかったです。
ヒースはじめキャストも皆良いし、楽しい映画でした~♪
>小夏さん
「バロン」ねえー。観たけど、あんまり覚えてないんです。
ちょっと昔に見たものは、もうダメ! 記憶力が僅かなので!(笑)
あ、ユマ・サーマンも、このリリーちゃんと似た雰囲気があるかもー!
デヴォンさんに似てるという評価は、他でも聞きますね。
>miyuさん
フツーですよね。そのへんで、ものたりない気が。ぜいたくかもしれませんが。
ヒースやジョニーが出ていれば、多少変(?)でも、とくに女性観客は観にくると思いますけどねえ~。
ギリアムさんも、丸くなってきたんでしょうか!?
>YANさん
なるほど。鏡の世界で、たいして楽しまなかったのも、わが敗因ですね。
私などには、プラマー氏やウェイツ氏のほうが味があっていいなーと思うんですけど。
女子の観客とは、やはり期待するところが違ってきそうです。
女優で映画を見る私に対抗する(?)には、不利な作品だったという結果?(笑)
>migさん
んー、観た直後のアンケートなので、思わず、印象で(?)75点!って言ったんですよね。
私の場合、60点なら普通だけど、50点だと普通以下な感覚です。
そんなに文句はないんですけど、書いた文面では物足りなさが出てます。
わりと不満を書いてても、星3つのことが、よくありますよ。
女優さんについては、ぜいたくなこといってますよね。まあ、いいんです。(笑)
キャストは、うまくいってると思います。コリン・ファレルだって、どこか悪役っぽくて合ってますし。(爆)
No title
私はとっても楽しめました。あの映像世界にいつまでも浸っていたかったです。
リリー・コールは身長高いので、コリンはちょっとかわいそうだったなぁ(笑)。
>かもめんさん
そうですか! 楽しめたら幸せなことですよ~。
リリーたんは背が高いらしいですね。映画では気づかなかったです。
コリンは背が低いんですか? キスシーンについては、座っていたから、お互いの背丈は分からなかったですが。
私もリリーくんは見上げることになりますね!
あはは~~♪
私もこの女優さん、デヴォン青木みたいって思いました(笑)
雰囲気はあるけど美人って言う感じではないですよね(^_^;)
この監督にしては観易かったと言うことは、毒が少なかったって言うことにも
なりますよね(^_^;)
警官おちょくっているのは笑えましたし、この監督らしいなあって
思いましたけど(笑)
私はヒースの遺作が観れて、美しいジョニーに逢えて
それだけで満足した作品でしたあ♪
>ひろちゃんさん
たとえば、たとえば…ええっと…。
…まあ、とにかく薄味に近い普通風味だったかなあと。
ヒースとジョニー。ファンなら、もう姿を見られるだけでも、うれしいですよねー。
とくにヒースには最後の作品、見られなかったかもしれないものですしね。
No title
>デヴォン青木
私もリリーはデヴォン青木に似ていると思う!
というか、、、最初はデヴォンだと思って観ていました(笑)
スタイル抜群だけど、お顔は好き嫌いがありそうですよね・・・
映画は普通な感じでしたか?
私は思いの外気に入っちゃいました~
ゴチャゴチャしていたけど、妙に楽しかったです♪ジョニーもステキだったし(結局それか?!・笑)
>由香さん
ええっ。デヴォンさんと思ってたんですかー。
いやとは言わないですけど、ある一瞬の顔つきとか…笑。
決して悪くないですが、いい!とまではいかない。つまり普通。
ストーリー的なものが、いちばん普通に思えたところでしょうか。
ジョニデのファンだったら、少なくとも一段階は好き度アップですよねー。
大好きです!!
私は文句のつけようが無くて、初の満点にしちゃいましたけど(>v<)
でも「話が素晴らしかった!」ってのとはチョット違って、
私が映画館でこういう映画が観たい!ってツボを完璧に抑えてる作品だったんです。
『バロン』のユマ・サーマン、私も思った~~
えっ『バロン』の記憶が薄い?
んも~私あれも大好きですから~!!
摩訶不思議なのに印象薄い?
なんだか風邪が抜け切れなくて、ようやく今日から立ち直りました。
すごい印象的な摩訶不思議さなのに、なんとなく印象薄い・・・というの、解らないでもないですね。
ぐわしっと胸を掴む何かがないってことでしょうか。
でもヒースの遺作が完成して、本当に良かったです。
>わさぴょんさん
えーっ!?
地球が逆回転するほど、驚き! 満点なんて!!
「バロン」が好きということは、こういうのが好きなんですね。ふうっ。初めて知った~(って感じ?)
私には、ぜんぜん、まったくツボ突いてきませんでしたよ~。(ってか、突いてきたけど弱くて折れた、みたいな。)(泣)
>ノルウェーまだ~むさん
不思議さについても、どういうわけか、それほどでも…って気がしたんですよ。
もっと変なのを経験しているのか私は? なんて。
ぐわしゃっとハートをつかむもの、までは、たしかにありませんでしたね。
あ、感動ポイントがなかったのかー。(いまごろ気づくな。)
ヒースの遺作が完成、というのは、ほんとうに良かったです。それが第一ですね。
No title
どうしても気になった・デヴォン青木~??
知らなかったのでぐぐるぅ~~~(笑)
はいそうです!そこから出演作とか色々見てたら時間切れ(笑)
本当によく似ていましたね~(・_・;
アイデアとキャストで楽しめた作品でしたね

>kiraさん
私は「シン・シティ」 (好き)と「DOA/デッド・オア・アライブ」(これも、好き) でお馴染みです。
ギリアムらしいお話で、キャストもいいです。でも、どこかフツーに思えた私でした。。。
No title
ヒロインも好きな顔ではないけど、この作品にはあってるかな。
近くの映画館で上映されてなくて少し遠くのシネコンへ。しかし一番小さい70席のホール。一般受けはしないのでしょうね。
>しねまファイブさん
ヒロインは、悪くはないですけどね。
いちばん私の印象に残ったのは、トム・ウェイツかなあと。
映画の印象は、それほどないのですよねえ…。
No title
そっか、誰かに似てると思ってたら、デヴォン青木か。
「ローグ アサシン」の時、綺麗なのか否なのか、微妙でしたけど(苦笑)
ヒースの遺作として、ジョニーやジュードだからって感じでしたが、
ギリアムにしたら、難解ではなかったです(笑)
>オリーブリーさん
デヴォンもリリーも、モデル出身らしいので、モデル顔といっていいのでしょうか!?
ジョニデなどが出ているのに難解だったら、ちょっと、どうなんだろうという面もありますよね~。その意味では、よかったかも。
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↑ のリリーちゃんの構図なんて『バロン』のユマ・サーマンとそっくりですよ。
作り物めいた人形っぽい表情も両者似た雰囲気だし。。
・・・あ、デヴォン・青木には確かに似てます。(笑)