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2020-08

「荒れ狂う河」 - 2010.08.29 Sun

エリア・カザン監督の劇場未公開作。


エリア・カザンといえば、「紳士協定」(1947年)、「欲望という名の電車」(1951年)、「波止場」(1954年)、「エデンの東」(1954年)などの有名作品を監督したとか、赤狩りにおいて共産主義者として疑わしい映画関係者を告発したことなどで有名だ。
だが、マリリン・モンローさんのファンにとっては、彼女が通ったアクターズ・スタジオの創設にかかわった人で、マリリンとの関係もあったらしいということで、記憶される人物。

また、本作の主演モンティ(モンゴメリー・クリフト)は、この作品の次に「荒馬と女」(1961年)でマリリンと共演する。


Wild River
モンゴメリー・クリフト、リー・レミック
(c) TWENTIETH CENTURY FOX. All rights reserved.


TVA(テネシー川流域開発公社)に勤めるモンティは、ダム建設で水没する川の中州からの立ち退きを拒否する住人との交渉に出かける。
拒否運動の中心になっているのは、南部の大奥様風の貫禄たっぷりのジョー・ヴァン・フリート。(彼女は「エデンの東」では、ジェームズ・ディーンの母親役を演じていた。)
その孫娘である、子連れの未亡人リー・レミック(私にとっては1976年の「オーメン」が印象深い女優さん)とモンティは、やがて恋に落ちる。しかし、彼女には、すでに決められた婚約者がいて…。

カザンの作品によく見られる、人間の暴力性は、この映画でも現れている。レミックとモンティが一緒にいる家を襲う人々。恐ろしい。
最後の最後まで立ち退きに抵抗するジョー・ヴァン・フリートを見ていると、ダムができるから土地を引き払え、と簡単に決めつけていいものなのか、と考えてしまう。
同じような葛藤は、ダムで水没する地域すべての問題なのだ。しかたがない、で済むのかなあ。

(8月7日)

WILD RIVER
1960年 アメリカ作品
監督 エリア・カザン
出演 モンゴメリー・クリフト、リー・レミック、ジョー・ヴァン・フリート、アルバート・サルミ

好き度☆☆☆(3点。満点は5点)

● COMMENT ●

タイトルだけ見て、西部劇かと思ってた。「赤い河」「帰らざる河」なんてあるし。

こんにちは。

ほんとうに西部劇と思うような題名でしたね。「ピンキー」といい、カザンの作品に、こんなに日本未公開作があるとは知りませんでした。彼の思想や、赤刈り等との関連があるのでしょうか。
そんなことには関係なく、エリア・カザンは、一流の演出家、映画作家として、尊敬もし、また好きな作家でもあります。

>アスカパパさん

おはようございます。
クリフトは「赤い河」に出ていましたから、なおさら西部劇かと思ってしまいました。
俳優や内容によって、受けなさそうな作品は未公開になる確率も大きかったのかもしれません。
カザンは娯楽系ではないので、なおさら、地味な作品は「輸入漏れ(?)」の憂き目にあった?
問題意識のある映画を作りますよね。


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荒れ狂う河

 「ピンキー」に続いて鑑賞したエリア・カザン監督の劇場未公開作。テネシー川流域開発に就いては当時、新聞等で話題になった記憶がある。そのダム計画で水没する流域住民の悲哀を描く。 日本映画にも「ふるさと」(83年.神山征二郎監督)という秀作がある。両作品を比

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  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

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