「12番目のカード」 ジェフリー・ディーヴァー - 2010.10.09 Sat

ニューヨーク・ハーレムの高校に通う16歳の少女ジェニーヴァ。彼女が博物館で、先祖について書かれた資料を調べていると、男に襲われそうになる。
リンカーン・ライム、アメリア・サックスらのチームが捜査を始める。
犯人が残した遺留品のなかには、タロットカードの「吊るされ人」があった…。
相変わらず読ませる。
「どんでん返し」が特徴の作家だと思っているが、今回も、また。
「えっ!? そうなの!?」と思う場面が、大掛かりなもので少なくとも(私の場合)4回。小さいものを入れたら、もっともっとある。
読者を「おおっ!」と驚かせたくて、しょうがない作家なのだろう。「サービス精神満点というべきか。
少女の命をつけねらう犯人、共犯者との攻防に加えて、黒人の権利に絡んだ140年前の謎なども出てくる。
1作目の「ボーン・コレクター」は、デンゼル・ワシントン、アンジェリーナ・ジョリー主演で映画化されたが、その後、映画化はない(と思う)。
また映画にしてくれないものだろうか。
射撃の名手アメリア・サックス刑事を演じるアンジーを見たいものだが…。
アメリアを演じるより、今だったら「ソルト」の続編になるのかなあ。
(10月8日読了)
● COMMENT ●
No Title
>小夏さん
本作ではライム・チームの人間関係に大きな変化はないので、飛ばして読んでも問題なかったでしょう。
クリスマスなんとかという短編集も評判がいいようですよ。
映画の「ボーン~」は、作者からすれば確かにまあ、不満はあるでしょうけど!
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私は、『12番目のカード』をサクッとスルーして『ウォッチメイカー』にいっちゃいました(汗)。こちらももの凄く面白かったです。
シリーズで一番好きかも。『12番目~』はまたいずれ。
ディーヴァー作品の映画化は今後ナシかも。
『ボーン・コレクター』の映画化をご覧になったディーヴァーさん、めちゃくちゃ愕然としたらしいですから。
や、なにがって・・それは・・。(^^;