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2023-06

「瞳の奥の秘密」 - 2010.10.14 Thu

何十年か越しのラブストーリーだったのだね、この話。

ふたりで
再会した男女。
(c) 2009 TORNASOL FILMS - HADDOCK FILMS - 100 BARES PRODUCCIONES - EL SECRETO DE SUS OJOS(AIE)


ある事件のことを本に書こうとしている退職後の男が、かつての女性上司のもとを訪ねてくる。
25年前、刑事裁判所で働いていた男は、暴行殺人事件を担当し、犯人とにらんだ人物を追いかける一方で、上司に配属された女性に、ほのかな恋心を抱いていた。
再会した男女の間にあるものは? そして、過去のものとなっていたはずの事件に新たな進展が…。

アカデミー外国語映画賞をとった作品。
刑事裁判所という仕組みがよくわからないが、とにかく、犯罪の捜査をしているから、刑事のようなものですね。


エレベーターで
エレベーターのなかで、こんな状況は…
(c) 2009 TORNASOL FILMS - HADDOCK FILMS - 100 BARES PRODUCCIONES - EL SECRETO DE SUS OJOS(AIE)


しっかりしたドラマを味わえる。
渋くて、よろしい雰囲気。俳優も含めて。
事件のほうは、それほど意外性はなかった。最後の真実も、ああ、なるほどとは思ったが、衝撃には感じなかった。感情的には、そういうのもあるかもね、と。
事件と恋愛が並行して蒸し返すところが上手な脚本だ。

幕切れは鮮やか。単語の使い方も。
孤独の絶望を見たあとの彼が、どういう行動に出たか、という心理の捕らえ方としても、うまい。

ただ、いい映画だけど、気持ち的には好きというほどでもない。

(10月2日 TOHOシネマズ シャンテ)


駅で
駅、別れ。別の映画を思い出させるようなシーンでもあった。
(c) 2009 TORNASOL FILMS - HADDOCK FILMS - 100 BARES PRODUCCIONES - EL SECRETO DE SUS OJOS(AIE)


EL SECRETO DE SUS OJOS
2009年 スペイン・アルゼンチン作品
監督 フアン・ホセ・カンパネラ
出演 リカルド・ダリン、ソレダ・ビジャミル、パブロ・ラゴ、ハビエル・ゴディーノ、ギレルモ・フランセーヤ

参考:瞳の奥の秘密@ぴあ映画生活
「瞳の奥の秘密」の映画詳細、映画館情報はこちら

好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)

● COMMENT ●

ボーさん☆

>いい映画だけど、気持ち的には好きというほどでもない

何か、わかります。 それ。
何だろう・・・。 今一つスッキリとしないのです。
テーマ的にものすごくハマるだろうなと思ったんですけどね。 詰め込み過ぎかなとちょっと思ったり。

>rose_chocolatさん

ありがとうございます。
「いい映画だけど~」という一文は、あとから追加したものです。なんだか簡単すぎる感想だなあと思って、素直な気持ちを足しました。

後から思い返して書こうと思っても、あまり書くことが出てこなかったのですよ。つまりは、それほど好きでもないのか、と。
私は映画の出来じゃなくて、好き嫌いの感覚で決めますからね~。

結局、自分にフィットするかしないか、好みの問題なのでしょうか。

No Title

こんばんは~。
普通といいながら、実はこれが邦画だったら、
結構あれこれ言われるくらいの作品だな~と思いました。
コレはたぶん登場人物に好みのキャラが一人もいなかったのも残念。
強いて言うなら、あの被害者の夫が一番よかったかも(^^;

>kiraさん

こんばんは! ありがとうございます。
おお、そこまでの印象でしたか!
わりと都合のいい展開もありましたし、私も好みのキャラはなかったです。それで決めるなって言われるかもしれないけど、そういう問題は私には大きいです。こちらは映画評論家じゃないですしねえ。

No Title

>いい映画だけど、気持ち的には好きというほどでもない

私も分かります。
上手い!!って思うトコも多々あるけど、うーん。。。ってなる荒いトコもあって。
アカデミーってだけで期待度も上がっちゃいますしね(;^_^A アセアセ・・・

>オリーブリーさん

ありがとうございます。
「これはちょっと…派」(?)のコメントが寄せられてますねえ。(笑)
雰囲気、うまさはありますし、嫌いじゃないですけどね。
点数は「好き度」なので3.5でいいのかなあとも思いましたが、結局そのままにしています。

No title

>いい映画だけど、気持ち的には好きというほどでもない

一票!

>ふじき78さん

清き一票ありがとうございます。これで当選確実です。…ん??

こんにちは!

ボーさん、また以前の記事にお邪魔します。

ここではこの作品の評判があまり良くないようで・・・(^^;
私はけっこう好きになりました。
ラブとサスペンスの絡め具合が良かったなあと思って。
登場人物の瞳の見せ方も上手かった。

ラテンの国なのに、男性がかなり奥手でしたね。

>YANさん

こんにちは!
ありがとうございます。
まあ、星3つ半ですから、悪くはないです。特筆するようなことは感じなかったな、というわけです。
夜、帰宅したら、そちらに訪問しますねっ。


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映画感想の「好き度」について。
☆☆☆☆☆(5)…GREAT!文句なし!
☆☆☆☆(4)…FINE!かなり、いいぞ!
☆☆☆(3)…GOOD.観て損はないかな。
☆☆(2)…NOT SO GOOD.ちょっとなあ…。
☆(1)…BAD!いいかげんにせい!
という感じ。★を0.5点とします。星5つは、ほとんどつけませんから、4.5点なら最高と言えます。 自分にとって面白いかどうかが重要で、世間の評判や、意義がある映画である等々は重要視しません。
好きだなあと思ったら3.5点に星が到達。


クリックで救える命がある。

小鳥頭
忘れっぽい人の同盟。
クリックしたら説明があるかもしれない
(忘れた)。


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ボー・BJ・ジングルズ

  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

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