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2017-05

「白いリボン」 - 2010.12.10 Fri

見終わっても、戦争、ナチスということと、この映画は結びつかなかったけど?

まるっきり予備知識をもたずに観賞。観たあとで、いろいろな解説を読むと、「第一次世界大戦前夜の…」という言葉が必ずといっていいほど出ていた。
ああ、そういうことなのかと、そのとき初めて分かった。

子どもたちが

つまり、予備知識があるかないかで、映画の理解度が違ったわけで、そういう映画って、どんなもん? と思うのだ。
私は鈍いけれども、映画のなかだけで気づかせてくれなければ、やはり、手放しでほめるわけにはいかないだろう。
ヨーロッパの人たち、ナチスの脅威に近い人たちならば、敏感に感じ取るのかもしれないが。
私は、もっと普遍的なことを考えていたのだ。これが「人間として」どういうことなのか、というふうに。また、それも、まるで間違った本作の解釈ではないのだろうけれど。

とはいえ、やはり一目おかざるをえない映画とはいえる。
画面から漂う、ぴしっと締まった空気(思い返してみると、音楽はなかったような?)、前回観たハネケ監督作品「ファニーゲームU.S.A.」のような不快感はないが、甘っちょろいところはない。
白黒なのも、いい。
それに、さまざまなシーンを思い返してみても、「見事な画(え)になっている」ことも多い。
一例だけあげれば、子どもが死体を見にいく場面とか。

親が

「ファニーゲームU.S.A.」も何の知識もなく観て、なんて残酷な映画を作るものかと憤りながらも、そういう製作態度には、心の中で、こいつ何なんだろうという興味をもったことも否めない。
新作を、封切日の初回に観にいってしまったのだから。困ったことである。

おおまかなストーリーとしては…
悪意に満ちた事件が起きた、ある村。
いったい誰が、なぜ、という謎を引っ張りながら、何人かの村人たちの様子を描写していく。

というものだが、白いリボンは、悪いことをした子どもが、いい子になるようにと、その子に巻くもの。
それがタイトルになっているのは象徴的なことで、それで、いい子にしようなんて見当はずれ、勝手な親だね的な皮肉も?
この映画では、子どもをどのように躾(しつけ)るか、これが大問題になる場合もあるかもしれない、と見当はつく。

子どもが

語り手の男性教師の恋物語が織り込まれてくるので、その部分では少し、ほっとすることも。
彼の恋愛相手の朴訥(ぼくとつ)な可愛さは、この映画のなかでは救いだった。

(12月4日 銀座テアトルシネマ)

DAS WEISSE BAND -EINE DEUTSCHE KINDERGESCHICHTE
2009年 ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア作品
監督 ミヒャエル・ハネケ
出演 クリスティアン・フリーデル、レオニー・ベネシュ、ウルリッヒ・トゥクール、ウルシーナ・ラルディ、ブルクハルト・クラウスナー

恋人たちが

参考:白いリボン@ぴあ映画生活
「白いリボン」の映画詳細、映画館情報はこちら

好き度☆☆☆(3点。満点は5点)

● COMMENT ●

No title

TBありがとです。
楽しみにしてたんで全く予備知識なく挑みましたよ、でもハネケの映画は子供の犯罪や教育をずっと描いて来ているのと、ドイツ関係だということである程度の方向性は分かります、エンタメ性を求めていくと違うってなるけど
傑作だと思います。 時間なくてパンフ買わないできたけど
今日知人に見せてもらって欲しくなったので買いに行きます☆

>migさん

さっそくコメントありがとうございます!
私は、ドイツが舞台ということはわかっていましたけど、時期のことは考えていなかったですね、そういえば。
戦争が始まった、って映画のなかで言っていましたが、あまりピンときていませんでした。

締まった、いい映画とは思いますけれども、つまりは好みの問題になってきちゃいますね…。いま現在感じるところの好みの。

こんばんは。

救いが無いとか、後味が悪いとか言われる言葉は、「ファニーゲームU.S.A.」にこそピッタリ当てはまると思いますよ。
プラス、私は胸糞が悪くてどこにぶつけようか悶々としましたもんε-(ーдー)ハァ(汗)
それに比べたらこちらはまともなでした(苦笑)
そう、あんなリボンごときで躾ができるなら、そんな楽なことはありませんわ。
とんでもない勘違いだし、無垢だの純潔だの押し付けて子供が育つわけがないし。

>オリーブリーさん

おはようございます。ありがとうございます。
やっぱり、そうですよね。「ファニーゲーム~」は本当に嫌なところを、突きまくってくる映画でした。それゆえに、並じゃない、とも今は思うのですが。
これは、すごく普通な感じです。
厳しいことだけが教育じゃない、そういうことがわからない人もいるんですねえ。。。
子育ては愛情いちばんですよ。

好感度低し

ボーさん、こんにちは!
この映画の中で戦争という言葉が出てきたけど、
結局は、どの時代でも当てはまる普遍的なものがありましたね。
子供は大人の世界の負を敏感に感じ取るし、
行き過ぎた抑圧に対しては悪意しか生まれないんですよね。

テーマはいいとしても、描き方にいやらしさがあるような・・・
ハネケ監督作品は苦手なので、
ボーさんのように素直には、一目おきたくない気分。(^^;

>YANさん

こんばんは。ありがとうございます。
普遍的でしょ? だから私は、これが戦争、ナチへ結びつくとは思わなかったのですよ。

好きじゃないと感じるのは、素直にそれでいいと思います。
私も、決して好きじゃないです。映画は好き嫌い、が基本ですよね。

ヒントありましたよ

キーワード「白いリボン」で飛んで参りました。

>映画のなかだけで気づかせてくれなければ

舞台がドイツで、なおかつ
「サラエボで大公が暗殺された」という知らせが男爵の元に届くシーンがありましたよね?
いくらなんでも、あそこで第一次世界大戦が始まったドイツ→ナチス誕生と理解出来ると思います。

>名無しさん@ニュース2ちゃんさん

サラエボで大公が暗殺された、というのは、あんまりちゃんと見てなかったのか、頭の中を右から左へと受け流していたのかもしれません。
サラエボで皇太子が、と引っかかれば、ん? 世界大戦か?と思ったかもしれないです。
ただ、ナチスがいつごろ台頭してきたのか、というのは、あまりはっきり知らないので、この映画からナチスと鮮明には思いませんでした。


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