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2017-07

「ポゼッション」 - 2010.12.06 Mon

強烈なインパクトがある、とんでもない怪作。

俳優の演技は火花が散りっぱなしで、鬼気迫る!

なんたって、イザベル・アジャーニ。とりつかれるような演技が、すごい。美人だから、なおさら狂気の美が際立つ。(思えば「反撥」のカトリーヌ・ドヌーブもそうか。)
美女が、あんなんなったり、こんなんなったり、というのが、基本、好きなんだな私は? え?(笑)


憑かれた!?
画像につけるコピーライトは、不明なので書いていません。以下同じ。

とくに、地下通路での「ひとり狂気芝居」の、ものすごいことといったらない。
彼女は他の作品でも、精神を病む役が、いくつかあったような…上手いのである。

彼女の夫役のサム・ニールも負けじと狂う。(?)
夫婦の言い争いの場面なんて、すっごいです。空気も張り詰めてる。
イザベルがインタビューで、監督にいつも泣かされてたようなことを言っているが、俳優を精神的に追い込む作戦だったのかな、ズラウスキー監督は。
イザベルはマジに、おかしくなる一歩手前にイッタのかもしれない。

演技がすごいのは主演ふたりだけではない。
ハインツ・ベネントは、サム・ニールと会話するときに、ダンスをするようにくるくる回ったりしていて変だし、マルギット・カルステンセンは登場場面から、すでに、足を骨折してギプスをして歩く格好が、何だか異様。
みんながみんな、怪演なのだ。

ここからネタばれ。というか、私の解釈。

夫婦の溝

けっきょく、あの不気味なモノは「悪」と総称してもいいのではないか。
観念的な意味で、そうした形で見せているもの。
とすれば、登場人物たちは狂っているのではなく、「悪にとりつかれている」。(似たようなものか。)
彼女自身も、ちゃんと、「もうひとりの私…」と話している。良い私と悪い私。

ラストでは、子どもが逃げ出して、ついには、あんなことになる。
空襲のような音が蔓延する。
空襲イコール悪といえるから、そこだけ見れば戦争批判にもなりそう。だが、そのように考える根拠は、ほかにはない。
テーマが悪の台頭となれば、つまり、それは、神の不在、ともいえる。(そう言ってしまうと、なにか陳腐になりそうだが。)

どうも刺激的な映画が(も)好きな私(ホラーが好きということではない)だが、本作はその最たるもの。
アンジェイ・ズラウスキー監督、恐るべし。
ゲテモノ、エログロ映画ととらえる人もいるかもしれないが、そうではない。というか、それだけではない。(と思う。)

成り行きで、ある人にDVDを貸したが、きっと好みじゃないだろうなあ…。

イザベル・アジャーニは、カンヌ映画祭主演女優賞ほかを受賞。
DVDは、スティングレイから発売中

(11月28日)

憑かれそう!

POSSESION
1981年 フランス・西ドイツ作品
監督 アンジェイ・ズラウスキー
出演 イザベル・アジャーニ、サム・ニール、ハインツ・ベネント、マルギット・カルステンセン、ミシェル・ホーベン

参考:ポゼッション@ぴあ映画生活

好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)

● COMMENT ●

ズラウスキーの傑作

アンジェイ・ズラウスキーの映画で最も引き込まれた映画が「ポゼッション」。ソフィー・マルソー出演作だと僕は冷静に観ることができないから・・・かもしれないが(汗)。

善と悪、正気と狂気。その対となる構図は物語だけでなく、映像にまで反映されているからすごいと思った。映像が徹底してシンメトリーだったり、東西ドイツ国境の街を舞台にしていることも”分裂”の象徴なんだろう。ラストはいろんな解釈があるだろうけど、ミステリアスなアジャーニの視線が忘れられない。

>takさん

ありがとうございます。
ん、国境の町でしたか。それは把握していませんでした。
なるほど。

象徴的な事柄が多く、むずかしいといえばむずかしい、のかもしれませんが。
私には、おもしろかったし、たいそう刺激的。
俳優をここまで動かして、こんな映画を作れるのは、監督の才能でもありますね。

うーん・・

アジャーニ出演作は、あんまり馴染みがないかも。
何年か前、『アデルの恋の物語』を観たくらいかな。
内容知らずに観たので、中身とタイトルイメージの違いに驚いた記憶が。(^^;

>美女が、あんなんなったり、こんなんなったり
わーーかーーりーーまーーすーー!(ぶんぶん縦に首振ってます)
ボーさん絶賛の『マルホ~』なんてその最たるものですものね。
美女が、あんなんなったり、こんなんなったりの。(笑)

>小夏さん

「アデル」は、ガキンチョのときに観たので、ほとんど記憶なし。
でも、公開時は、アジャーニさんは話題になっていましたね。

「マルホ」! たしかにー! あんなんなったり、そんなんなったり、しまくってます!
「ポゼッション」は、レンタルDVDはないでしょうから、見るのは難しいと思いますが、もしも、あんなんなったら、見てみてくださいね。

昔、観ました♪

観たのは随分前なのでストーリーはウロオボエなのですが・・・
電動肉切り包丁で自分の手をジリジリ切りつけちゃうのって、今作でしたっけ?
私はソコが一番狂気を感じました><

ラスト覚えてない(--; そこまでが強烈すぎ
機会があればまた観てみたいですが、レンタルDVDは無いんですか・・・

>それだけではない
うんうんそう、そんな感じです!!

「美女があんなんなったりこんなんなったり」。
私も好きです! 美男が無茶苦茶になるのも好きです!
美しい人がメタメタになる姿って、滅多に見られないから惹かれるのかなぁ?
諸行無常な感じが良いのでしょうか☆(自分で言ってて意味ワカラン)


>わさぴょんさん

んーとね、自分の首に切りつけるんですよ。一瞬。まさに狂気。
同じ映画を考えてましたでしょうか?
ビデオしかなくて、やっとDVDが出たところです。大手メーカーでないので、レンタルに出ないんじゃないかなと思います。Amazonにも流れないですし。

あんなんなったり、こんなんなったりするの、いいですよね! 架空の映画だから、あんなんなっても楽しく見るのがいいんです。
諸行無常は。。。?

こんにちは

レンタルDVDでも、ディスカスで11本だけという
借りるのが難しい映画でしたけど、隙をみて借りる事ができました♪
いや、たしかに、もんのすごかったです

「反撥」は業界人が選ぶサスペンス映画NO1に選ばれてる作品なのですが、そちらも気になっちゃいました

美人と狂気は映えますね

>makiさん

おはようございます。
レンタルで本数が少ないものは大変ですね。
昔、ビデオテープの時代に見て、印象に残って、再度見たわけですが、やっぱり、すごかった。

あ!「反撥」も大好きなんですよ。記事では、永遠の名作のカテゴリーに入れちゃってます。美女カトリーヌ・ドヌーヴですし!


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