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2021-12

「愛する人」 - 2011.02.06 Sun

原題は「母と子」。それが率直に映画の内容を言い表している。

監督はロドリゴ・ガルシア。以前の作品「彼女を見ればわかること」(1999年)のときは、とても感動して映画館に2回観に行ったほどだった。

ナオミちゅわん
ナオミたん。複雑な心のうちをもった役を好演。

今回は、ナオミ・ワッツさんが出演するので、やっぱり見ないわけにはいかないのである! そして、相変わらず女性の生き方を真摯に描くガルシア監督。なんで男性なのに女性の人生についての脚本を書くのがお好きなのでしょう。
美しく絵になるからというのもあるだろうけど、女性は「子どもを産む」役割をになうことによって背負い込む決定的な大きなものがあるからだと思う。
いわゆる「母性」、子どもは母親が自分の身をもって体内で育て、外の世界へ生み出す、言ってみれば分身みたいなものでも有り得るのではないかという気がする。
そして、一般的には男はいくつになっても、女性に母性を見る。あこがれと尊敬を抱く。


アネットさんと誰か
アネットさん。すごく、いい女優さんになってます。

子どもを産むこと、母親であること、不本意に子と別れてしまった母、生みの親を知らない娘…。
この映画には、多くの「母と子」が登場する。それぞれに母と子の関係性は違うが、どの「母と子」も素晴らしく、見ていて気持ちがじんわりとしてしまう。


ケリーたんと誰か
養子をもらおうと考えている役柄のケリーちゃん。

14歳で妊娠し、生まれた娘をすぐに手放した母にアネット・ベニングさん。その娘ナオミ・ワッツさんは、いまや、やり手の弁護士になっている。
実の親を知らない娘は、まるで得られなかった愛情を埋め合わせるかのように、大胆に男と性交渉をもつ。その一方で、他人との関わりを避けようとするのは、人に心を許さずにひとりで生きてきたことの現われでもあろうか。
また、養子をもらおうとする夫婦の話が同時進行で進み、最後に、いい締めくくり方につながっていく。


サミュエル・Lって、いつまでもLは略さないんだね。
上司のサミュエルっちに抱かれるナオミたん。う、うらやますいジャクソン!

こまやかな描写で、グッと感情に訴えかけてくる場面も多い。たとえば…
ある検査結果を知ったあと、ナオミ・ワッツさんがテーブルの上の物をなぎ払う場面。私は普段だったら、こんなことするなんてオーバーな表現だろうと思うはずだが、この映画では納得できる気がした。
アネット・ベニングさんが、養子をもらった女性の○○を知って笑い出す場面。その理由を言葉で説明せずに、その後の映像で見せていくところは、観客に「ああ、そうだったのか」と思わせながら、彼女の気持ちを知って、じーんとしてくる。じつに上手い。


じんわり。
お手伝いさんの娘が、実の娘と重なる…

ほんの少し行動を変えてみれば、未来は、まるで違っただろうし、信じられないような不運もあった。でも、それも人生なのか。
どの母と子も、自分なりに今をいっしょうけんめいに生きているのだ。どんな明日が待っていようとも。

この世の中に生きるみんなが、何か幸せなことを、ひとつでも持っているように。そう願う。
そうでなければ、この世は悲しすぎる。


All Pictures (c) 2009, Mother and Child Productions, LLC

(1月23日 Bunkamura ル・シネマ)

MOTHER AND CHILD
2009年 アメリカ・スペイン作品
監督 ロドリゴ・ガルシア
出演 ナオミ・ワッツ、アネット・ベニング、ケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン、ジミー・スミッツ

参考:愛する人@ぴあ映画生活
「愛する人」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)

● COMMENT ●

かなり好き。

すれ違ったり出会ったり、様々な人との関わりが
うまく出ていたと思います。
女性は様々な過程を経て生きていきますので、
そこに私も深く共感。
母と娘は難しいけど、それでも連綿と続くんですよね。

>rose_chocolatさん

ありがとうございます。
男性にはどうしても分かりにくい微妙なところもあるのかと思いますが、とても素晴らしい映画でした。お話を書いたのは男性ですけどね。演じる女性が実感をプラスしているのだと思います。
実際に母親の方が観たら、感じるところも違うのでしょうね~。

こんばんは~☆

失ったひとと、最初から与えら得なかった女性。
その孤独にも違いがあったように感じられる、母と娘。
アネットも素敵でしたが、ナオミ、凄かったですね~。
ピリピリとした孤独感が伝わってきて、、遭わせてあげたかったデス。。

>kiraさん

おはようございます!
ナオミたん、いいお芝居してました。見守る私(?)としては、うれしいです! 孤独感、母や赤ちゃんへの思い…泣けます。
「マルホランド・ドライブ」で惚れて以来、その後もがんばってますよねっ。

みてみたくなりました

子どもが生まれて以来、イヤも応もなく、有るも無いも関係なく、あかちゃんから母性を強請られてます。
つい気持ちが煮詰まっちゃいがちですが、案外こんな映画をみたら、気持ちがほぐれるかも?と思いました。

機会があったらみてみますねー。

>とーふさん

ケータイから、こんばんは。
赤ちゃんを育てる新米ママも出てきますし、見てみてもいいでしょうね。何かよいことを感じるかどうかは、見た人しだい、ということで。
日々、大変でしょうけれど、なんとかやっていってくださいね~。

ボーさん、こんにちは!

女性向けの映画だけど、ナオミ・ワッツさんが出ているから、
ひょっとして観てるかな~と思ったら、観てましたね!

サミュエルとの絡みは不釣り合いだったのと、
一方的におかす(ハジかれないようひらがなで)感じで、ビックリ(^^;
これまでもそしてこれからも独りで生きてゆく覚悟で、
人に心を許さない突っ張った感がとてもよく出てました。

いろいろな母娘が上手く一つにまとまってましたね。

>YANさん

こんばんは!
好きな人の映画は、できるだけ観ますョ!
熱演でした、ナオミたん。
アネットさんも素晴らしかったですよね。
いい映画です。


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