「エンジェル ウォーズ」(5回目) - 2011.05.26 Thu
もう、うちの近所の映画館で上映してないから!
これまでベイビードール、スイートピー、ロケットについて記事にしたので、ブロンディ(ヴァネッサ・ハジェンズ)とアンバー(ジェイミー・チャン)のことも。

ブロンディは、5人のなかでは一番、割に合わないというか微妙な立場にいたキャラクターだった。
地上戦に出たのは1回だけ、ラストの戦闘には参加していないし、何よりも、泣いて××を告白したうえに、退場の仕方が悲しい。

一匹狼的に思えるのだが、突っ張った見かけに似合わず、弱いところがあるということか。
ヴァネッサのファンで、この映画を観にきた人には、ちょっと不満を感じさせるのではないかと危惧いたします。
人間らしい、といえば、そのとおりなのだが。もう少し、いいシーンを作ってあげてもいいように思う。

アンバーは「うさぎさんメカ」や、爆撃機やらヘリコプターの操縦を担当。
位置づけとしては「サポート」として、しっかり支える役。
ちなみに「うさぎさんメカ」が活躍するときに流れる音楽は「White Rabbit」(白いウサギ)。もしかして、曲名に合わせたメカかもしれない。または、メカに合わせた選曲?

葉巻は髪の毛がくさくなるから嫌なのよ、などとボヤキつつ、しっかりと任務を果たすアンバー。
アジアン・ビューティーって、欧米の人には独特の魅力があるんだろうなあ…(たんなる想像だけど。)

ヴァネッサ・ハジェンズさんは、いろんな国の血を引いているから、ジェイミー・チャンさんとのツーショットは、なんだか国際色が豊かなビジュアル。
体が同じ傾き加減なのも、微笑ましい。(?)
1回目に観たときには、終わり方が悲しくて、そこに気持ちが引っかかったけれど、今では、こうした展開だからこそ、深い余韻が生まれるし、何回観ても、じーんとするのだと思う。
ハッピーエンドの映画が好きだ、と言いながら、思えば私が大好きな「ムーラン・ルージュ」も「マルホランド・ドライブ」も、悲しい終わり方をしている。

5回目は字幕版だった。(1、2回目が字幕、3、4回目が吹替、5回目が字幕。)
また機会があったら、何度も見るよ!
上映後、「わけわかんない」という声を、すごくよく聞く。聞かないときがないくらい聞く。
何がわかんないのか、私には、わからない。観ていて、すべて明白ではないか。
エンディングに、あの男の歌があるのがわからない、というなら、私も多少は、こりゃ何だ?と始めは思ったけれども、まあ、「おまけ」「おふざけ」、単に「エンディングっぽかったから」、または「ここまで、最初から、ずっとショーだったんだyo! じつはね。ふふん」と解釈してもいいのではないか。そう思いたかったら。
(実際は、本編ではカットされたショーの一部をエンドクレジットとして使ったのではないかと思うが。)
素敵な女性(たち)が主役で、友情があって、思いやりがあって、命を懸け、かっこよくて、クズ男どもに負けない力強い生き様がある、刺激的な映画。映像も音楽も抜群にかっこいい。大好きだ。
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(5月15日 丸の内ピカデリー3)
好き度は☆☆☆☆★
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