「エイリアン」 - 2011.09.10 Sat
SFサスペンスホラーの名作。
この映画については、どこかで語っていたかもしれないが、「出会い」が強烈だった。
池袋の文芸坐で、たしか「ブレードランナー」と同時上映で観た。リドリー・スコット監督の傑作2本、いま思えば豪華な組み合わせだ。

最初の「エイリアン」の犠牲者が出るシーンで、私は文字通り、座席から跳び上がった。
イスから跳び上がるくらい、びっくりするというのは、実際なかなかあるものではない。怖がりさんなら、あるかもしれないが、それにしたって、せいぜいビクンとするくらいで、お尻が空中に浮くようなことは滅多にないだろう。
その「瞬間空中浮遊」を、私は、この映画で経験したのだった。(笑)
まさかのショックである。そんなことが起きようとは、まさに、夢にも思わなかった、ということだ。
未知の異星人の得体の知れない怖さ、不気味さ、気持ち悪さ。なんだよ、あの歯は!ってなもんです。
密室状態の宇宙船内で、生き残りをかけるスリル。
全体に重苦しいとはいえ、おもしろくて目が離せない。
いま観ても、おもしろいのだから、公開当時(1979年)には、もっと新鮮な驚きで観たはず。

終盤に、光の点滅が続く場面があって、それが激しいものだから、私は少し目をそらしていた。
本作についてではないが、以前、こういう画面を見て気分が悪くなった人が出たニュースの記憶をたどったが、この映画、遠慮なくチカチカやってるなあと思ったものだ。
舞台になる宇宙貨物船の名前は、ノストロモ号。
なんともしれず、音の響きがいい。
のったりしているというか(どういうこと?)
ノストラダムスみたいというか(?)
おどろおどろしいというか。
猫のジョーンズも名演を見せる、猫好きにも欠かせない傑作宇宙ホラー。(視点がずれているような?)
映画好きなら必見です。
(9月4日 MOVIXさいたま)

All pictures (c) 1979 TWENTIETH CENTURY FOX. All rights reserved.
ALIEN
1979年 アメリカ作品
監督 リドリー・スコット
出演 シガーニー・ウィーバー、べロニカ・カートライト、ヤフェット・コットー、イアン・ホルム、トム・スケリット
参考:エイリアン@ぴあ映画生活

好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)
● COMMENT ●
記念碑的作品
嫌い!でも観ずにいられない!
しかしここから腐れ縁が。あれほどトラウマになったはずなのに、「エイリアン2」も劇場で鑑賞。しかも同時上映は「ザ・フライ」・・・映画館出る頃にはめちゃくちゃ気分悪い・・・。「エイリアン3」もおぞましき映画でしたね。これはテレビで観ました。しかし、ジャン・ピエール・ジュネのファンというだけでつい試写会に応募してしまった「エイリアン4」、見事に当選(汗)。北九州市のテーマパーク「スペースワールド」内の巨大なドーム型劇場で観るというまたとない機会に恵まれることになります。ノニーが出てなかったら、堪えられなかった?。・・・嫌いなはずなのに、4作中3作はスクリーンでちゃんと観てるんです。これもご縁?。
>又左衛門さん
やはり、語れる映画ですね。それだけ面白いわけです。
そうそう、あのオープニングからセンス良し、です。棒が増えていって、いつのまにかタイトル文字になっていたり。
ほんとに、気持ち悪いです、あの粘液系の生き物。おまけに、ある程度、頭がよさそうなので始末に悪い。
ラストの、もう一押しが利いて、よけいに記憶に残る映画になりましたね。
リプリーの小さすぎるパンティは、サービスショットでしたねえ。
歴史に残るホラーSFです。
>takさん
やはり映画館で得がたい経験をされたようで、そういう場合は深く記憶に残りますよね。
しかも中学生の多感なとき。
アンドロイドのバラバラも、かなりなショック画面でした。
私は「2」は映画館で観ていないはずなのです、なぜか。他は映画館で観ました。
「4」は、たしか泳いでいましたよね!
では、「5」があったら、また是非、映画館でご覧ください。(笑)
怖いもの見たさ
エイリアンの最終形は、全身が見えないから怖いのであって、白日の下にさらされたら、恐らく怖くないはず。しかし、僅かな短期間にあれだけでかくなるかなぁ? 何食った?
11月くらいにブルーレイのセットが出るらしいですね。次はブルーレイだっ!
>又左衛門さん
ヌード写真は、さっぱり記憶にありませんね。
そこまで見ている余裕がなかったのかなと…。
全体形は、ラストで分かりましたよね。基本は人の形か~、と思いましたが。
成長が早いということは、繁殖力も強いということに? いやですねえ。
実は今日初めて見ました
>ふじき78さん
いや、わかります。あのセクスゥイーさですから!

「『エイリアン』1と2と3(&4もあったか…)て、どう違うの?」と尋ねる度に「だから~…」と、丁寧に教えてくれる人々に恵まれた(?)お陰か、椅子から浮くほど驚くには至らず…。あるいは、「あいつ、でっけえんだぜ!」といった、古き懐かしの翻訳(吹き替え)のせいか?
ロボット(←と言っていました)が壊れた辺り、心理的に怖かったのですが、よりによってその時、目の前に、爪の先ほどの赤ちゃんゴキブリが走り寄って来て、こっちの戦いの方が、恐怖でした

エイリアンにしてみれば、人間たちの方が「エイリアン」になった訳で、最初、顔に張り付いたのも、本当は「ご挨拶」のつもりだったのでは?などと、逆サイド視点から考えてしまい…。
↑「いま思えば豪華な組み合わせ」、それこそ、新文芸坐で「エイリアン」「猿の惑星」「未来世紀ブラジル」の3本立てをやってくれるそうですね。3本観た後で映画館の外に出たら「ここはどこ?

>モぺ改め「謎の」ミトンさん
予想外なコメも楽しいです。
話を知ってたり、ちっちゃいテレビで見てたりしたら、めったに飛び上がることはないでしょうね~。びっくり度が違います。
顔に張り付いて「ごあいさつ」だったら笑っちゃいますよ!(笑)←(ほら)
親愛の情ですか! 張り付かれて、どう挨拶を返せばいいんでしょうか。
…と真面目に考えなくてもいいか…。
ゴキブリも、現実的なエイリアンくらい、嫌ですね。
エイリアン2は、戦争で、これまた面白いですよ。
新文芸坐でまた「エイリアン」「ブレードランナー(いちばん初めの編集版)」をやったら観たいです。
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先ず、音楽なのか効果音なのか、どちらともいえない不気味な音を背景に、5つの四角形がALIENの文字に変化していくオープニングの不気味さ。
ある惑星からの信号を探知して、着陸する場面。なんとも不可思議な巨大な造形物の発見と、まるで女性器を連想させる入口。中を探検して発見した、巨大な動物の遺骸らしきもの。そして発見した卵の群れ。中に蠢いている生き物のグロテスクさ...と思うまもなく中から....
このエイリアンの第1段階の造形がまた、カブトガニみたいというか気持ち悪い(笑)
腹を食い破って飛び出す第2段階のエイリアンの凄まじさ! 逃げ足の速さ!
ギーガーがデザインしたという、このエイリアンの造形が「邪悪さ」を表現して余りある。グロとエロを足したような... 口から長い歯が出てきたら、もう観念しないといけない(笑)
一巻の終わり。この口から垂れるよだれのいやらしさ。
乗組員がひとりづつ殺されていく恐怖を、自分もそのひとりになった気分を味合わされる。
この演出が絶妙ですね。エイリアンが出てきそうで出てこない。予想もしないところに隠れている。猫の使い方が上手い。レーダーでエイリアンが接近する場面の怖さ。
そして宇宙船を爆破することに決めた場面。船内を駆け回る主人公。この場面の警告音などの緊迫感が凄い。ようやく脱出に成功して本船が爆破。これで終わりと思いきや...
下着姿のシガニーがセクシー! なんとエイリアンが隠れて生き残っていた..このゾゾゾーとする恐怖感。
あとの「2」や「3」とかとはまるで違う傑作ですよ。また「スター・ウォーズ」とほぼ同じ頃に作られた作品ながら、対極にありますね。何回観ても怖い。でもまた観たくなる(笑)
「よく出来たお化け屋敷」みたいな映画。