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2023-06

「エイリアン」 - 2011.09.10 Sat

午前十時の映画祭にて。
SFサスペンスホラーの名作。


この映画については、どこかで語っていたかもしれないが、「出会い」が強烈だった。
池袋の文芸坐で、たしか「ブレードランナー」と同時上映で観た。リドリー・スコット監督の傑作2本、いま思えば豪華な組み合わせだ。

クルーたち

最初の「エイリアン」の犠牲者が出るシーンで、私は文字通り、座席から跳び上がった
イスから跳び上がるくらい、びっくりするというのは、実際なかなかあるものではない。怖がりさんなら、あるかもしれないが、それにしたって、せいぜいビクンとするくらいで、お尻が空中に浮くようなことは滅多にないだろう。
その「瞬間空中浮遊」を、私は、この映画で経験したのだった。(笑)
まさかのショックである。そんなことが起きようとは、まさに、夢にも思わなかった、ということだ。

未知の異星人の得体の知れない怖さ、不気味さ、気持ち悪さ。なんだよ、あの歯は!ってなもんです。
密室状態の宇宙船内で、生き残りをかけるスリル。
全体に重苦しいとはいえ、おもしろくて目が離せない
いま観ても、おもしろいのだから、公開当時(1979年)には、もっと新鮮な驚きで観たはず。

リプリー(シガーニー・ウィーバー)

終盤に、光の点滅が続く場面があって、それが激しいものだから、私は少し目をそらしていた。
本作についてではないが、以前、こういう画面を見て気分が悪くなった人が出たニュースの記憶をたどったが、この映画、遠慮なくチカチカやってるなあと思ったものだ。

舞台になる宇宙貨物船の名前は、ノストロモ号
なんともしれず、音の響きがいい。
のったりしているというか(どういうこと?)
ノストラダムスみたいというか(?)
おどろおどろしいというか。

猫のジョーンズも名演を見せる、猫好きにも欠かせない傑作宇宙ホラー。(視点がずれているような?)
映画好きなら必見です。

(9月4日 MOVIXさいたま)


歓迎されないお客さま

All pictures (c) 1979 TWENTIETH CENTURY FOX. All rights reserved.

ALIEN
1979年 アメリカ作品
監督 リドリー・スコット
出演 シガーニー・ウィーバー、べロニカ・カートライト、ヤフェット・コットー、イアン・ホルム、トム・スケリット

参考:エイリアン@ぴあ映画生活
「エイリアン」の映画詳細、映画館情報はこちら

好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)

● COMMENT ●

記念碑的作品

公開当時、映画館で観たときの驚き。
先ず、音楽なのか効果音なのか、どちらともいえない不気味な音を背景に、5つの四角形がALIENの文字に変化していくオープニングの不気味さ。
ある惑星からの信号を探知して、着陸する場面。なんとも不可思議な巨大な造形物の発見と、まるで女性器を連想させる入口。中を探検して発見した、巨大な動物の遺骸らしきもの。そして発見した卵の群れ。中に蠢いている生き物のグロテスクさ...と思うまもなく中から....

このエイリアンの第1段階の造形がまた、カブトガニみたいというか気持ち悪い(笑)
腹を食い破って飛び出す第2段階のエイリアンの凄まじさ! 逃げ足の速さ!

ギーガーがデザインしたという、このエイリアンの造形が「邪悪さ」を表現して余りある。グロとエロを足したような... 口から長い歯が出てきたら、もう観念しないといけない(笑)
一巻の終わり。この口から垂れるよだれのいやらしさ。

乗組員がひとりづつ殺されていく恐怖を、自分もそのひとりになった気分を味合わされる。
この演出が絶妙ですね。エイリアンが出てきそうで出てこない。予想もしないところに隠れている。猫の使い方が上手い。レーダーでエイリアンが接近する場面の怖さ。

そして宇宙船を爆破することに決めた場面。船内を駆け回る主人公。この場面の警告音などの緊迫感が凄い。ようやく脱出に成功して本船が爆破。これで終わりと思いきや...
下着姿のシガニーがセクシー! なんとエイリアンが隠れて生き残っていた..このゾゾゾーとする恐怖感。

あとの「2」や「3」とかとはまるで違う傑作ですよ。また「スター・ウォーズ」とほぼ同じ頃に作られた作品ながら、対極にありますね。何回観ても怖い。でもまた観たくなる(笑)
「よく出来たお化け屋敷」みたいな映画。

嫌い!でも観ずにいられない!

中学生の夏だった。伯父が映画に連れてってくれた映画。SF映画と名のつくものに何でも食らいついていたあの頃。震え上がりましたよ、もぉー。今でも金を払って映画館の暗闇で怖い思いをするなんて考えられない人なのですが、それは「エイリアン」が原点です、きっと。腹を食い破られる乗組員(今思うとジョン・ハートですよね)、アンドロイドの首が吹っ飛ぶ場面、エイリアンのだらだらと垂れる体液、脱皮した皮・・・思い出してもハラハラします。

しかしここから腐れ縁が。あれほどトラウマになったはずなのに、「エイリアン2」も劇場で鑑賞。しかも同時上映は「ザ・フライ」・・・映画館出る頃にはめちゃくちゃ気分悪い・・・。「エイリアン3」もおぞましき映画でしたね。これはテレビで観ました。しかし、ジャン・ピエール・ジュネのファンというだけでつい試写会に応募してしまった「エイリアン4」、見事に当選(汗)。北九州市のテーマパーク「スペースワールド」内の巨大なドーム型劇場で観るというまたとない機会に恵まれることになります。ノニーが出てなかったら、堪えられなかった?。・・・嫌いなはずなのに、4作中3作はスクリーンでちゃんと観てるんです。これもご縁?。

>又左衛門さん

ありがとうございます。
やはり、語れる映画ですね。それだけ面白いわけです。
そうそう、あのオープニングからセンス良し、です。棒が増えていって、いつのまにかタイトル文字になっていたり。
ほんとに、気持ち悪いです、あの粘液系の生き物。おまけに、ある程度、頭がよさそうなので始末に悪い。
ラストの、もう一押しが利いて、よけいに記憶に残る映画になりましたね。
リプリーの小さすぎるパンティは、サービスショットでしたねえ。
歴史に残るホラーSFです。

>takさん

ありがとうございます。
やはり映画館で得がたい経験をされたようで、そういう場合は深く記憶に残りますよね。
しかも中学生の多感なとき。
アンドロイドのバラバラも、かなりなショック画面でした。
私は「2」は映画館で観ていないはずなのです、なぜか。他は映画館で観ました。
「4」は、たしか泳いでいましたよね!
では、「5」があったら、また是非、映画館でご覧ください。(笑)

怖いもの見たさ

BJさんに刺激を受けて、今日NHKBS版で観ました。2008年以来、都合10回くらいは観ていると思います。液晶TVに代えてからは初めてなので、今まで気づかなかった、あるいは忘れていた場面も。1時間20分くらい経過して、アッシュがリプリーを痛めつけるシーン。壁に多数のヌード写真が貼ってある。 誰が貼ったんだぁ?(笑)今年の110本目となりました。

エイリアンの最終形は、全身が見えないから怖いのであって、白日の下にさらされたら、恐らく怖くないはず。しかし、僅かな短期間にあれだけでかくなるかなぁ? 何食った?
11月くらいにブルーレイのセットが出るらしいですね。次はブルーレイだっ!

>又左衛門さん

おお、ごらんになりましたか!
ヌード写真は、さっぱり記憶にありませんね。
そこまで見ている余裕がなかったのかなと…。

全体形は、ラストで分かりましたよね。基本は人の形か~、と思いましたが。
成長が早いということは、繁殖力も強いということに? いやですねえ。

実は今日初めて見ました

リプリー萌えになりました

>ふじき78さん

ぬゎんとっ!
いや、わかります。あのセクスゥイーさですから!

昨夏だったかな?v-55で見ました。
「『エイリアン』1と2と3(&4もあったか…)て、どう違うの?」と尋ねる度に「だから~…」と、丁寧に教えてくれる人々に恵まれた(?)お陰か、椅子から浮くほど驚くには至らず…。あるいは、「あいつ、でっけえんだぜ!」といった、古き懐かしの翻訳(吹き替え)のせいか?

ロボット(←と言っていました)が壊れた辺り、心理的に怖かったのですが、よりによってその時、目の前に、爪の先ほどの赤ちゃんゴキブリが走り寄って来て、こっちの戦いの方が、恐怖でしたv-399
エイリアンにしてみれば、人間たちの方が「エイリアン」になった訳で、最初、顔に張り付いたのも、本当は「ご挨拶」のつもりだったのでは?などと、逆サイド視点から考えてしまい…。

↑「いま思えば豪華な組み合わせ」、それこそ、新文芸坐で「エイリアン」「猿の惑星」「未来世紀ブラジル」の3本立てをやってくれるそうですね。3本観た後で映画館の外に出たら「ここはどこ?v-394」状態になりそ…。

>モぺ改め「謎の」ミトンさん

んー、エイリアンに話をもってきましたか…。
予想外なコメも楽しいです。
話を知ってたり、ちっちゃいテレビで見てたりしたら、めったに飛び上がることはないでしょうね~。びっくり度が違います。

顔に張り付いて「ごあいさつ」だったら笑っちゃいますよ!(笑)←(ほら)
親愛の情ですか! 張り付かれて、どう挨拶を返せばいいんでしょうか。
…と真面目に考えなくてもいいか…。
ゴキブリも、現実的なエイリアンくらい、嫌ですね。
エイリアン2は、戦争で、これまた面白いですよ。
新文芸坐でまた「エイリアン」「ブレードランナー(いちばん初めの編集版)」をやったら観たいです。


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という感じ。★を0.5点とします。星5つは、ほとんどつけませんから、4.5点なら最高と言えます。 自分にとって面白いかどうかが重要で、世間の評判や、意義がある映画である等々は重要視しません。
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