fc2ブログ
topimage

2023-10

「ラビット・ホール」 - 2011.11.11 Fri

優れた人間ドラマ。

ひさしぶりのニコール・キッドマンさま。
これだけ真面目なテーマの映画も久々かも。(最近007とか見てたし!)



このポスターは、すごい。

ラビット・ホール=うさぎの穴だから、不思議の国のアリスに関係あるのかと思ったら、そんなことはなく。(創作絵本でラビット・ホールは出てくる。)

rab20111108-2.jpg

ニコールが庭に花を植える場面から映画は始まり、お隣さんとの関係、やがて夫、妹、母との関係が語られていくなかで、夫婦の味わった、ある感情を観客は知ることになる。
それが何なのかは、映画紹介の短い文章を読んでも分かることだろうが、私はここでは書きたくない。(ツイッターでは書いちゃったけど。)

rab20111108-3.jpg

以前も似たようなことを書いたかもしれないが、映画のなかの物語というのは、映画のなかで知るのが一番いいし、それが本来の形だと思うからだ。
俳優や監督がいいから、などというだけで、何も内容を知らずに観にいくのが一番いい。
でも、何も知らなければ、それが見たい映画かどうか分からないではないか、というジレンマのごときものは、つきまとうのであるが…。そこはそれ、カンをはたらかせるのである!

rab20111108-4.jpg

それに、こう書くと、では映画感想なんていうネタばれいっぱいなものを、なぜ書くのかということになるのだが…まあ、記録と自己満足、交流と、もしかして少しばかりの参考になればいいかな、というところだろうか。参考になれば、というのも、知らないほうがいいということと矛盾している。(苦笑)
それに、中身を語れないと、映画解説者などは仕事ができない。(笑)

rab20111108-5.jpg

ストーリーを書いても、まるで問題のない映画もあるし。
本作も、多少は内容を書いても構わないだろうが、あえて私は書かない。今回は、そんな気分なので。
何も知らないならば、できれば、そのままに見てほしいものです。
下記の参考:映画生活もたどらず、下記のトラックバックの文面もチラッとも見ずに。

rab20111108-6.jpg

ニコール・キッドマン、アーロン・エッカートの夫婦、ダイアン・ウィーストの母親の演技は、とてもいいです。
ああいう方向に持っていったエンディングも好き。(気になります? なら、観ましょう。)
上映時間が短くて、そのぶん濃密なのも良し。

rab20111108-7.jpg

映画というものが最も素晴らしいのは、それが人間の生き方を見せてくれるところだと思う。

rab20111108-8.jpg

でも、こうすると何も書けないな~。そんなに秘密にすることでもないが。
映画のサイトなどを見れば、いやでも分かっちゃう可能性が大だし。
ネタばれを前提として、見た人に対して書けばいいともいえるし。
今回は、私の映画観賞の理想的な姿勢みたいなものの表明ということで。

(11月6日 TOHOシネマズ シャンテ)

RABBIT HOLE
2010年 アメリカ作品
監督 ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演 二コール・キッドマン、アーロン・エッカート、ダイアン・ウィースト、タミー・ブランチャード、マイルズ・テラー

rab20111108-10.jpg

参考:ラビット・ホール@ぴあ映画生活

好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)


(c) 2010 OP EVE 2,LLC.All rights reserved.

● COMMENT ●

コメントでは書いていいですか?(笑)

こんにちは。

ほんとだ、ボーさん、特に感想なしなのね(笑)
でもそれって、逆にとっても気に入られたからって分かりますよ♪
それにこのテの作品は、下手な言葉で書くと価値が下がりそうで、言葉を選んで迷いますもん(^_^;)
観て感じるのが一番だと思います。

喪失感のテーマは普遍的ですが、全体的に冷え冷えとした空気感が漂い、ニコールの抜群な演技で見せてくれましたね。

>オリーブリーさん

おはようございます。
はい、コメント欄では書いてくださいな。
うん、気に入らないなら、何の気遣いもなく何でも書きますよね、きっと。
まっさらなところから映画に入ってほしいような気分があったということで。

ニコールは上手ですよね~。好きな女優さんが上手いと、うれしいですよ。

これめっちゃ観たいです~期待してます~~

ボーさんの映画感想に対する姿勢(とそのジレンマ)がビシバシ伝わってきて、
「わかるわかる!」と膝を叩いてしまいました♪
私もいつも「これから見る人の楽しみを、できるだけ奪わないように」を心がけているつもりですが
あんまりにも内容に言及しないと、やっぱり興味を持ってもらえなかったり
中身について語りあうというブログの最大の楽しみが薄れてしまったり。。。
難しいですねぇ!

>わさぴょんさん

なんだか知らないけど、書きたくなかったんですよ。
夫婦が出会ってしまった出来事は、映画紹介を少しでも読んだら、必ず書いてあるようなことで、だから知っている人は多いとは思うのですよ。ニコール自身のインタビューでさえも、何が起きたのかを自分で話していますしね。

でも、映画を見はじめた段階では、知識を仕入れていない観客は、もちろん何も知らないわけで。
その状態のほうが、いいなあと感じたんですよね。
それで、こんなことに…。ま、いいかと思って、そのままになってます。
ありがとうございます。ひざを叩いてしまって、痛くないですか? あ、違う?(笑)

こんちは。

私のサイトではまあ、適当に書いてますが、こんな気持ちもわかります。
ただ、最近では「知りたくなかった」事を知らされてしまうのは断然ツイッターの方ですね。

>ふじき78さん

このときは、観客が、彼女の境遇を知らずに、映画を見はじめてほしいなあ、と思ったので、あまり書けませんでしたねえ。
ニコールとは、もう何年もの付き合い(惜しくも一方的に)なので、見逃せませんわ。

ボーさん、こんにちは!

ボーさんらしい信念が感じられますが、
夫婦に起こった出来事自体は、
そんなに秘密にする事でも無いような・・・(^^;
内容に触れなくても、感想はもうちょこっと書いてもいいような(^▽^;)
って、いろいろすいません。

ニコール・キッドマン、久々に良い作品で、
ヒリヒリするような演技を見せてくれましたね~
母親の言葉が、ものすご~く胸に沁みました!

>YANさん

こんばんは!
まー、これを映画館で観たときに、夫婦が子供を亡くしていることを、映画を見る前から知っていると、そのぶん面白くないんじゃないかな、何も知らないで見始めたほうがいいんじゃないかなと感じたから、こうなったんですね。
だって映画では、はじめは観客に、彼女が子供を亡くしたことは知らされていず、観客はその状態で彼女の行動を見ているのが本当なのですから。
見ていれば、何があったのかは、すぐわかることですが、それは関係なく。
前知識の不要性について考えてしまったんですねー。

感想は…ありません!(笑)
加害者の子は見かけが変な感じだったな…(おい!)

こんばんは★

こういうテーマだと、始めから知っていたので
当時観たいリストにも入れなかったような、、、
でも、偶然ですが観れてよかった!!
1時間半の中に登場人物の心理がきっちりと描かれていて嵌りこんでました。
ニコール、素晴らしいv-218

>kiraさん

こんばんは。
乗り気でなくても、見てみたら良かった、というのは、たまにはありますよね。
そういうのに出遭うのが、楽しみだったり、難しさだったり、運だったり、いってみれば一期一会みたいな?
すっかり内容を書かない記事になってますが、いい映画でしたよねえ。
だから、ニコール、好き。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://bojingles.blog3.fc2.com/tb.php/2188-d250c5af
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ラビット・ホール

ニコール・キッドマンが自ら主演と製作を務め、第83回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたヒューマンドラマだ。ピューリッツァー賞、トニー賞を受賞した戯曲をジョン・キャメロン・ミッチェル監督が映画化した。事故で我が子を失った夫婦がその死を受け入れ新たな...

ラビット・ホール

ラビット・ホール

ラビット・ホール

ラビット・ホール - 映画ポスター - 11 x 17「ラビット・ホール」は、子供を失くした悲しみに向き合う夫婦の痛ましい物語だが、ファンタジーやユーモアをにじませる演出が絶妙。希望は ...

ラビット・ホール/ RABBIT HOLE

ランキングクリックしてね←please click ピュリツァー賞とトニー賞に輝く原作戯曲に惚れ込み、ニコール・キッドマン自身が映画化に奔走し、自身初のプロデュース&主演で 「めぐりあう時間たち」以来8年ぶりのアカデミー賞&ゴールデングローブ賞主演...

ラビット・ホール・・・・・評価額1600円

ウサギ穴の先にあるのは、不思議の国?それとも・・・ 幼い息子を事故で亡くした夫婦の、喪失と再生の道程を描くヒューマンドラマ。 原作は、ピューリッツア賞に輝いたデヴィッド・リンゼイ=アベアーによ...

高度な表現力。『ラビット・ホール』

幼い息子を交通事故で亡くした夫婦の物語です。

ラビット・ホール

ニューヨーク郊外に暮らすベッカ(ニコール・キッドマン)とハウィー(アーロン・エッカート)夫妻は、8か月前に息子を交通事故で失い、悲しみから立ち直れず、夫婦関係もぎこちなくなっていた。 ある日、...

この宇宙のどこかに ~『ラビット・ホール』

 RABBIT HOLE  ニューヨーク郊外の瀟洒な邸に暮らすベッカ(ニコール・キッドマン)とハウ イー(アーロン・エッカート)は、8ヶ月前、4歳になる一人息子のダニーを亡 くしていた。ある...

ラビット・ホール

 『ラビット・ホール』を日比谷のTOHOシネマズシャンテで見ました。 (1)クマネズミにとっては、久しぶりの二コール・キッドマンの主演作です〔以前、『毛皮のエロス』(2006年)とか『オーストラリア』(2008年)を見ました〕。  この映画は、4歳の愛児を交通事故で失...

ポケットの中の石

23日のことですが、映画「ラビット・ホール」を鑑賞しました。 息子を交通事故で失った夫婦の物語 子どもを失う苦悩・・・ 設定としては ありがちだが 静に丁寧に描いている 出演者 皆 いい演技をしているが ニコール・キッドマンの微妙な不安定加減が非常に巧い ニコ...

映画『ラビット・ホール』を観て

11-69.ラビット・ホール■原題:Rabbit Hole■製作年・国:2010年、アメリカ■上映時間:92分■字幕:太田直子■鑑賞日:11月6日、TOHOシネマズシャンテ(日比谷)■料金:1,800円□監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル□脚本:デヴィッド・リンゼイ=ア?...

ラビット・ホール

“あたたかでやわらかな感動でした” 2011年12月28日 新潟・市民映画館シネ・ウインドにて鑑賞(1月13日まで上映) おすすめ度:★★★★★ 息子を亡くした悲しみというのは共通しているのに、ベッカは自分と対峙の仕方が違う人々に苛立ちヒステリックになっていきます。...

ラビット・ホール

ピューリッツァー賞に輝いたデヴィッド・リンゼイ=アベアーの戯曲を、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のジョン・キャメロン・ミッチェル監督で映画化。幼い息子を失っ ...

『ラビッド・ホール』をギンレイホールで観て、うんうんうんふじき★★★

五つ星評価で【★★★あああ】 交通事故で息子を失った夫婦のそれぞれの立ち直りを描く。 ちゃんと出来てるなあ、という感じ。 冒頭、バーベキュー・パーティーを断るニコール ...

ラビット・ホール  Rabbit Hole

ニコール・キッドマンが初プロデュース、 アカデミー賞とゴールデングローブ賞両方で主演女優賞にノミネートされた作品です。 映画館での上映をのがし、DVD発売を待っておりました。 「エリン・ブロコビッチ」や「幸せのレシピ」「ダークナイト」のアーロン・エッカー...

ラビット・ホール

同じ悲劇を体験しても、 人それぞれ 悲しみの感じ方、捉え方、癒し方が 違うものなんだなあ・・・ RABBIT HOLE 監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル 製作:2010年 アメリカ 出演:*ニコ...

ラビットホール

■「ラビットホール/Rabbit Hole」(2010年・アメリカ) 監督=ジョン・キャメロン・ミッチェル 主演=ニコール・キッドマン アーロン・エッカート ダイアン・ウィースト タミ

映画評「ラビット・ホール」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2010年アメリカ映画 監督ジョン・キャメロン・ミッチェル ネタバレあり

ラビット・ホール

原題 RABBIT HOLE 製作年度 2010年 上映時間 92分 監督 ジョン・キャメロン・ミッチェル 出演 ニコール・キッドマン/アーロン・エッカート/ダイアン・ウィースト/タミー・ブランチャード/マイルズ・テラー/サンドラ・オーパトリシア・カレンバー 郊外に暮らすベッカ(ニ...

ポケットモンロー «  | BLOG TOP |  » 「ネバーセイ・ネバーアゲイン」

おなじみの映画ブロガーさんの多いgooブログもTBを廃止。多くのブログがTB廃止の事態になってきた。こうなると、TBから記事をたどることができないブログが多くなる。ブログのURLをお気に入りなどに登録して、何を書いているのかなと、いつも見回りに行くしかない。

マリリン応援+映画雑文などのブログ。
下のほうにアクセスランキング、ツイッターがあります。



このブログのトラックバック・ポリシー (2009年1月10日、修正)

過去の記事の一部には「ブログランキング参加中~」という文面がありますが、現在はブログランキングから離脱しています。該当するすべての文章を削除することは大変なので、そのままにしてあります。

映画感想の「好き度」について。
☆☆☆☆☆(5)…GREAT!文句なし!
☆☆☆☆(4)…FINE!かなり、いいぞ!
☆☆☆(3)…GOOD.観て損はないかな。
☆☆(2)…NOT SO GOOD.ちょっとなあ…。
☆(1)…BAD!いいかげんにせい!
という感じ。★を0.5点とします。星5つは、ほとんどつけませんから、4.5点なら最高と言えます。 自分にとって面白いかどうかが重要で、世間の評判や、意義がある映画である等々は重要視しません。
好きだなあと思ったら3.5点に星が到達。


クリックで救える命がある。

小鳥頭
忘れっぽい人の同盟。
クリックしたら説明があるかもしれない
(忘れた)。


プロフィール

ボー・BJ・ジングルズ

  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

ブログ内検索

最近の記事

最近のコメント

最新トラックバック

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

アクセスランキング(30日分累計)

Twitter

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード