「ラビット・ホール」 - 2011.11.11 Fri
ひさしぶりのニコール・キッドマンさま。
これだけ真面目なテーマの映画も久々かも。(最近007とか見てたし!)

このポスターは、すごい。
ラビット・ホール=うさぎの穴だから、不思議の国のアリスに関係あるのかと思ったら、そんなことはなく。(創作絵本でラビット・ホールは出てくる。)

ニコールが庭に花を植える場面から映画は始まり、お隣さんとの関係、やがて夫、妹、母との関係が語られていくなかで、夫婦の味わった、ある感情を観客は知ることになる。
それが何なのかは、映画紹介の短い文章を読んでも分かることだろうが、私はここでは書きたくない。(ツイッターでは書いちゃったけど。)

以前も似たようなことを書いたかもしれないが、映画のなかの物語というのは、映画のなかで知るのが一番いいし、それが本来の形だと思うからだ。
俳優や監督がいいから、などというだけで、何も内容を知らずに観にいくのが一番いい。
でも、何も知らなければ、それが見たい映画かどうか分からないではないか、というジレンマのごときものは、つきまとうのであるが…。そこはそれ、カンをはたらかせるのである!

それに、こう書くと、では映画感想なんていうネタばれいっぱいなものを、なぜ書くのかということになるのだが…まあ、記録と自己満足、交流と、もしかして少しばかりの参考になればいいかな、というところだろうか。参考になれば、というのも、知らないほうがいいということと矛盾している。(苦笑)
それに、中身を語れないと、映画解説者などは仕事ができない。(笑)

ストーリーを書いても、まるで問題のない映画もあるし。
本作も、多少は内容を書いても構わないだろうが、あえて私は書かない。今回は、そんな気分なので。
何も知らないならば、できれば、そのままに見てほしいものです。
下記の参考:映画生活もたどらず、下記のトラックバックの文面もチラッとも見ずに。

ニコール・キッドマン、アーロン・エッカートの夫婦、ダイアン・ウィーストの母親の演技は、とてもいいです。
ああいう方向に持っていったエンディングも好き。(気になります? なら、観ましょう。)
上映時間が短くて、そのぶん濃密なのも良し。

映画というものが最も素晴らしいのは、それが人間の生き方を見せてくれるところだと思う。

でも、こうすると何も書けないな~。そんなに秘密にすることでもないが。
映画のサイトなどを見れば、いやでも分かっちゃう可能性が大だし。
ネタばれを前提として、見た人に対して書けばいいともいえるし。
今回は、私の映画観賞の理想的な姿勢みたいなものの表明ということで。
(11月6日 TOHOシネマズ シャンテ)
RABBIT HOLE
2010年 アメリカ作品
監督 ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演 二コール・キッドマン、アーロン・エッカート、ダイアン・ウィースト、タミー・ブランチャード、マイルズ・テラー

参考:ラビット・ホール@ぴあ映画生活
好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)
(c) 2010 OP EVE 2,LLC.All rights reserved.
● COMMENT ●
コメントでは書いていいですか?(笑)
>オリーブリーさん
はい、コメント欄では書いてくださいな。
うん、気に入らないなら、何の気遣いもなく何でも書きますよね、きっと。
まっさらなところから映画に入ってほしいような気分があったということで。
ニコールは上手ですよね~。好きな女優さんが上手いと、うれしいですよ。
ボーさんの映画感想に対する姿勢(とそのジレンマ)がビシバシ伝わってきて、
「わかるわかる!」と膝を叩いてしまいました♪
私もいつも「これから見る人の楽しみを、できるだけ奪わないように」を心がけているつもりですが
あんまりにも内容に言及しないと、やっぱり興味を持ってもらえなかったり
中身について語りあうというブログの最大の楽しみが薄れてしまったり。。。
難しいですねぇ!
>わさぴょんさん
夫婦が出会ってしまった出来事は、映画紹介を少しでも読んだら、必ず書いてあるようなことで、だから知っている人は多いとは思うのですよ。ニコール自身のインタビューでさえも、何が起きたのかを自分で話していますしね。
でも、映画を見はじめた段階では、知識を仕入れていない観客は、もちろん何も知らないわけで。
その状態のほうが、いいなあと感じたんですよね。
それで、こんなことに…。ま、いいかと思って、そのままになってます。
ありがとうございます。ひざを叩いてしまって、痛くないですか? あ、違う?(笑)
私のサイトではまあ、適当に書いてますが、こんな気持ちもわかります。
ただ、最近では「知りたくなかった」事を知らされてしまうのは断然ツイッターの方ですね。
>ふじき78さん
ニコールとは、もう何年もの付き合い(惜しくも一方的に)なので、見逃せませんわ。
ボーさん、こんにちは!
夫婦に起こった出来事自体は、
そんなに秘密にする事でも無いような・・・(^^;
内容に触れなくても、感想はもうちょこっと書いてもいいような(^▽^;)
って、いろいろすいません。
ニコール・キッドマン、久々に良い作品で、
ヒリヒリするような演技を見せてくれましたね~
母親の言葉が、ものすご~く胸に沁みました!
>YANさん
まー、これを映画館で観たときに、夫婦が子供を亡くしていることを、映画を見る前から知っていると、そのぶん面白くないんじゃないかな、何も知らないで見始めたほうがいいんじゃないかなと感じたから、こうなったんですね。
だって映画では、はじめは観客に、彼女が子供を亡くしたことは知らされていず、観客はその状態で彼女の行動を見ているのが本当なのですから。
見ていれば、何があったのかは、すぐわかることですが、それは関係なく。
前知識の不要性について考えてしまったんですねー。
感想は…ありません!(笑)
加害者の子は見かけが変な感じだったな…(おい!)
こんばんは★
当時観たいリストにも入れなかったような、、、
でも、偶然ですが観れてよかった!!
1時間半の中に登場人物の心理がきっちりと描かれていて嵌りこんでました。
ニコール、素晴らしい

>kiraさん
乗り気でなくても、見てみたら良かった、というのは、たまにはありますよね。
そういうのに出遭うのが、楽しみだったり、難しさだったり、運だったり、いってみれば一期一会みたいな?
すっかり内容を書かない記事になってますが、いい映画でしたよねえ。
だから、ニコール、好き。
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ほんとだ、ボーさん、特に感想なしなのね(笑)
でもそれって、逆にとっても気に入られたからって分かりますよ♪
それにこのテの作品は、下手な言葉で書くと価値が下がりそうで、言葉を選んで迷いますもん(^_^;)
観て感じるのが一番だと思います。
喪失感のテーマは普遍的ですが、全体的に冷え冷えとした空気感が漂い、ニコールの抜群な演技で見せてくれましたね。