「バットマン リターンズ」 - 2012.01.19 Thu
ティム・バートン監督のバットマン第2弾は、ダニー・デヴィートのペンギンと、ミシェル・ファイファーのキャットウーマンが登場して豪華。
さらに、悪い奴で、クリストファー・ウォーケンもいるから、濃い!

キャットウーマンになる前のミシェル・ファイファー嬢。
以前、メルマガに感想文を載せてもらったことがあるので、せっかくだから、ここにも掲載しておく。
『前作「バットマン」は、映画館ではなく、ビデオで初めて観た。
単純なヒーロー物かと思っていたのだが、まず、全編を通して、画面の色調の暗さに驚いた。暗さに統一されたムードなのだ。マイケル・キートン演ずるバットマンも、お気楽な超人ではなかった。暗い過去を背負った悩み多き「人間」だった。その点では、あまり派手とはいえないマイケル・キートンは、実に適役だった。
続編になっても、前作のムードは変わらない。今回は、怪人ペンギンとキャットウーマンが、バットマンの敵となる。彼らが悪に走るのは、彼らが理不尽に、社会に受け入れられなくなってしまった存在だからだ。その悲しみを社会にぶつけているのだ。今の姿は本当の自分自身ではないという悲しみは、マスクをかぶって自分を隠しているバットマンにも、よく分かる心情ではないだろうか。言ってみれば、バットマンの姿も、彼らと同じ「奇形」なのだから。
ミシェル・ファイファーのキャットウーマンは出色だ。平凡なOLが、キャットウーマンとして復活した際の悲しみと怒り。彼女は自分の部屋中の物を手当たり次第に投げつけ、壊す。やり場のない悲しみと怒り。そして、バットマンとペンギンの前に立ち、「ミャーオ」と鳴いて挑発する色っぽさといったら! ミシェルほど大人の猫っぽさ(?)を感じさせる女優さんも、そうはいないだろう。ラスト、彼女のシルエットで終わるシーンも余韻を残す。私は大好きである。
ちなみに、ティム・バートンが監督を降りた第3作以降の「バットマン」は、単純なる娯楽作品となる。4作目でバットマンを演じたジョージ・クルー二ーが、仮面をかぶった役じゃ自分の演技なんかできない、というようなことを言っているのを雑誌で見たが、マイケル・キートンはバットマン役をどう思っていたのだろうか。
ティム・バートンの映画全体を眺めてみると、もしかすると彼は、奇形(異端)への愛情というテーマでも持っているのかもしれない。』
…まあ、なんとも知ったかぶりな感想文であるが、これも若さゆえか。(今より若いってことさ。)

で、キャットウーマンになったら、変身しないときもワイルドで素敵。
ミシェル・ファイファー嬢、キャットウーマンになったときの顔が丸い!
コスチュームのせいかもしれないが、まるいなーと思ってしまったのであった。下の写真だと、そうでもないな…。
でも、猫っぽくていいな、やっぱり。
彼女のキャットウーマンはサイコーっすよ。
クリストファー・ノーラン監督版では、アン・ハサウェイ嬢が演じるキャットウーマン。どんな見映えになるのか、楽しみだ。
(1月9日)

で、キャットウーマン。ペンギンといっしょに。
BATMAN RETURNS
1992年 アメリカ作品
監督 ティム・バートン
出演 マイケル・キートン、ミシェル・ファイファー、ダニー・デヴィート、クリストファー・ウォーケン、マイケル・ガフ
参考:バットマン・リターンズ@ぴあ映画生活
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
All pictures Warner Bros.
● COMMENT ●
>BJさん
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