「ヤング≒アダルト」 - 2012.03.03 Sat
見た直後にツイッターでつぶやいたけれど、こんな自分勝手な女を演じても、「映画として見(魅)せきる」力をもっている素晴らしさ。
(↓笑えるポスター)

それに、私はもともと彼女のファンだし、近くで記者会見で見た、たったひとりの俳優さん、というのもあって、特別な思いもあるのだ。

「JUNO/ジュノ」、「ジェニファーズ・ボディ」などのディアブロ・コディの脚本。
今回もまた、どこかドロップアウト気味な(?)小気味よさが楽しめる好編。
評判のよくなかった「ジェニファーズ・ボディ」も私は好きだし。
監督は、再び「JUNO/ジュノ」のジェイソン・ライトマンだ。
このコンビは、いいね!

ゴーストライターの仕事をしているが、その連載はもうすぐ終了、離婚も経験して都会でワンコとともに生きているメイビス(シャーリーズ・セロン)。
元カレ夫婦に赤ちゃんができて招待を受け、彼を奪うつもりで故郷へ戻って…。

人の家庭をぶち壊すなんてこと、常識では考えられないことだと思いがち。
だけど、ほんのちょっとだけ思考回路がずれたら、やっている本人にとっては別におかしなことでもなんでもないのです。たぶんね。

映画のなかでも言われていたように、彼女みたいに美人で、都会でがんがん働いている(と思われている)のに、なんの不自由や文句があるのか、と周囲の平凡な人たち(私とか)は当然考える。
不安や孤独や満ち足りない気持ちがあったって、他人にはわからない。
だから…自分ががんばるしかないんだ。
不満を言ったって、しょうがないんだ。後ろに戻ったって意味ないんだ。
それって、かっこわるいじゃん。
泣きたいときは、私のところにおいでよ、シャーリーズ。(あ、公私混同してしまった。)

恋愛関係を描いた映画にはよく登場しがちな、カレとカノジョの中間に位置する役(緩衝地帯)(?)で、パットン・オズワルトという人が、いい味。(こういうの、お得な役柄でもあるよね。)
調べてみたら、「レミーのおいしいレストラン」(2007年)で、レミーの声をやっていたという。(見てないけど。)

あなたが着てるシャツがいいの。…切ないなあ。

映画館で、これ「ヤング≒アダルト」の劇場ですよね?と聞いていた若い女性がいた。男性が多くて意外だったようだ。
認識不足です。映画ファンは観にくるし、しかもシャーリーズが好きな男子は、年齢を問わず、いっぱいいるんです!
そして、その女性は、エンドロールになったら、携帯の明かりをつけた! まだ暗い劇場の中、そこだけ明るく。
…あなた、メイビスを見習って彼女風な行動を実践したわけじゃないでしょうね。きっと、なんの悪気もないまま、そんなふうに周囲に迷惑をかけてる人なんだ。

ヤングアダルトって、子ども向けの本と、大人向け文学の中間の本あたりのジャンルらしい。邦題には≒というマークが入ってるが。同じじゃないが、ほとんど似てる、ってことか。
大人だけど、子ども(みたい)なんだ、って。
とにかく、シャーリーズが素晴らしいです。
(2月26日 TOHOシネマズ シャンテ)
YOUNG ADULT
2011年 アメリカ作品
監督 ジェイソン・ライトマン
出演 シャーリーズ・セロン、パットン・オズワルト、パトリック・ウィルソン、エリザベス・リーサー、コレット・ウォルフ
参考:ヤング≒アダルト@ぴあ映画生活
好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)
(c) 2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
● COMMENT ●
>migさん
「モンスター」あたりで注目されてから、ずいぶん経ちました。10年くらいも。
嫌な役が似合う美女のタイプ? 本人喜んでいいのかどうか。いや、いいのでしょう!
妻のほうがメールした、というのは、ほんと、優しいというより、なんで?って感じですが…イヤミに取られかねないですよね。まあ、そんなことする人もいるのかな~と思っておきましょう。
タイトルに安心?
私が観たシアターにもいましたよ、バックライト迷惑なヤングアダルトな老人。
たった8人中女性は私のほかにはたった一人でしたが、
3/8人がタイトルにあやかったものか、本編開始直前まで携帯いじってました。
「迷惑なんだよっ!!」と、心の中で怒鳴りましたけど(ヘ_ヘ;
シャーリーズ、なりきってましたね☆
親戚のオバチャン目線でみていました~。(笑)
>kiraさん
ケータイ気にするんだったら、映画館に来るなといいたいですね。席を立つまでくらい携帯チェックは待ちなさい!
シャーリーズ、いいですねえ。現実にあったらどうなのかは置いといて、楽しめました。
セロン
共感はできないトンでもな女子ですが、憎めない。
セロン以外には有り得ない作品でしたよ。
>オリーブリーさん
一瞬、トロンかと思いましたが、
シャーリーズのキャスティングで、ほぼ勝利の企画であったかも。
実に面白かった、
持っていたのですけど、予告なしで突然TOHOシネマズ長崎で2週間
上映されました。で、あわてて観に行きました。観て、
シャーリーズ・セロン演じるメイビスとお友だちになりたくなって
しまいましたよ(笑)メイビスは自己中かもしれないですけど、
反面とても純粋。私にはもっていないものをたくさん持っている
メイビスに会いたくて、その後も2回観てしまいました(笑)
単細胞な私には、メイビスは憎めない、それでいてちょっと
話を聞きたくなるような、助けてあげたくなるような女性で、
シャーリーズ・セロンが実に好演していましたよね♡
サラの鍵に続いてはまってしまった映画でした。
マイレージ、マイライフと同じようなキレのある映画に満足でした♪
>さえさん
自己中すぎると評判の(笑)メイビスに、すごいファンができたんですね~。
私もなんだか、嫌いにはなれません。目の前でキレられたら、ちょっとは困るとは思いますけどっ。
彼女がこの先、どうなるか、続編を観てみたいものです。
シャーリーズは素晴らしいですね。いうことなしです! 監督も、さすが。
こんにちは♪
こういう女性実際にいますけれど、確かにはた迷惑ながら、
映画の中では共感出来る部分もあってか、そう嫌いにはなれませんでした。むしろ彼女がかわいそうで。
女も30過ぎてて独身でとなれば、ある部分でダラける部分だって出てきますし、みんなが幸せを簡単につかんじゃってるのとか意味がわからん!って思うことだって、あるし。
そういう意味では共感できたんですよね
ただやはり元彼を奪う!というのは無理があったかなとは思いますが。
>makiさん
でも、人のダンナを奪うのは行き過ぎですよね。それは、はっきりしています。
ちょっと判断力がなくなっちゃったんでしょうか。
ただ、そういうトンでるところが、この脚本家の味のような気もします。
ポスターのわんこが可愛い!
元カレの奥さんの様子を見るに、招待メールを送ったのは最初から幸せを見せつけるためだったんじゃないかなぁと邪推。主人公が髪を抜く癖があるのを知ってた両親の対応も無視に近いものがあったし、主人公に同情してしまいました。
監督さんの匙加減と女優さんの妙で成り立つ作品でしたね~。
>宵乃さん
もう記憶の彼方なんですけど…。
シャーリーズ、ちょうど昨日、アカデミー賞授賞式を録画で見ましたが、プレゼンターで出てきまして。
それだけで、うれしいボーなのでしたー。
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ちょっと嫌な女の方が輝きます
そもそもが元彼(高校時代のって古すぎ)の妻が
メールを送って来る事がありえないほど失礼だけど
それしないと話はじまらないので 笑