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2019-09

「マリリン 7日間の恋」(Vol.2) - 2012.03.27 Tue

原作は、「王子と踊子」撮影時、第3助監督だったコリン・クラークによるもの。

〔だらだらと書いていますが、「マリリン 7日間の恋」(Vol.1)からの続きです。〕

ミラーが泣かせた!
夫アーサー・ミラーの草稿に、自分について、ひどいことが書いてあり、ショックを受けるマリリン。

いったい、どこまでが真実の話なのでしょうか。
当時、コリンの周辺にいた人たちに話を聞いてみたとしても、マリリンと彼との秘め事は(あったとしても)詳しくは分からないでしょうし…。
ただ、マリリンが、そばでうろうろしていた若い男に心の慰めを求めたことは、じゅうぶんに可能性はあります。
彼女はアメリカからイギリスに乗り込んできたところ。アメリカにいるときでも不安定な気分だとしたら、異国の地で撮影に臨む、それだけでも不安感はあるでしょう。
撮影に入れば、演技方法で食い違ったり、自信のなさ(クスリや酒、体調もあったかもしれませんが)ゆえに遅刻したりで、オリビエとはうまくいかず、みんなが敵のように見えてしまっています。


行きたくないの
コリンが様子を見にいくと…

精神的に落ち込んでしまったマリリンは、様子を見にきたコリンに聞きます。
「あなたは、どっちの味方なの?」
率直すぎる質問に、コリンが「あなたです」と答えた瞬間から、マリリンは彼に心を開き、コリンは、はっきりと彼女を恋します。
コリンは衣装係のルーシー(エマ・ワトソン)と付き合い始めていますが、やはり昔からスクリーンのなかで観てあこがれの気持ちもあっただろう美しい大スター、マリリンの魅力にはかなわない、ということなのですね…。


彼女になってみるわね
“Shall I be her?”(「彼女」になってみる?) ギャラリーの前で「マリリン」を演じてみせる。

ちなみに、映画の原題は「(私の)マリリンとの1週間」という意味で、「マリリンの恋」ではないのです。
マリリンのコリンへの気持ちは恋といえるのかどうか。そこまでは行っていないように思えます。
邦題は単純に、マリリンの恋、なら「それっぽくて、お客集めにもいいんじゃない?」という気分が見えるようでもあります。そのまま、「マリリンとの1週間」でよかったのではないでしょうか。


うれしいわ
学生に囲まれて。

オリビエとの衝突では、原因のひとつに「メソッド演技」という言葉が出てきました。
マリリンはニューヨークのアクターズスタジオのリー・ストラスバーグのもとで演技を習っています。
そのストラスバーグが教えたのが、メソッド。
劇中でマリリンが言っていますが、役柄が理解できないと演技に支障をきたすようです。役柄に、なりきって演じる。
オリビエは、こんなのは軽いコメディなんだから、なんとかやり過ごせ、というわけです。理解できなくてもいいから、わかったふりをしなさい。
オリビエはメソッドを嫌っています。なぜ、そんなオリビエと共演したのか。

自分のプロダクションを作り、イギリスまで来て、オリビエという大物との映画を成功させて、演技のできる女優として認められたい。
演技方法の違いは、それほど重く考えていなかったのか、それともオリビエがメソッド嫌いなのを知らなかったのか。
マリリンのそばには、いつも専属コーチのポーラ・ストラスバーグがついています。彼女はリー・ストラスバーグの奥さんであり、女優であり、メソッドの先生です。
マリリン専門の監督のようなポーラの存在にも、オリビエはムカムカしています。俺のほかにも監督がもうひとりいる、と。


自然の中で
自然の中でデート。

ついにオリビエが、マリリンに対して、セクシーであればそれでいいんだ、と暴言を吐くと、マリリンは
「リーを呼んで!(I want Lee!)」
と叫びます。ここは分かりにくかったのではないかと思います。
字幕では「リー・ストラスバーグ」とフルネームで出しましたが、今度は「それ、誰のこと?」と観客が思うことになりそうで、難しいところです。まあ、ポーラ・ストラスバーグがいますので、身内の誰かだろうとは思い当たるかもしれませんが。


キッス
はしゃぐマリリンは自由奔放、天真爛漫。

監督のサイモン・カーティスはテレビ界出身で、映画の長編はこれが初めてなのだそうです。
素直で分かりやすい演出に、映画界の優れたスタッフやキャストが加わって、いい作品になったと思います。

「マリリン 7日間の恋」(Vol.3)へ続きます。〕


All pictures (c) 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved

● COMMENT ●

感想がどんどん続きますね。

マリリンファンなら解るけど一般にはどうかな?みたいなシーンもいくつかありましたね。リーの件もそうですし、ミルトン・グリーンについても映画ではあまり触れてなくて「この人は何?」って思っている人もいそうです。

でも、そんな細かい事を気にしなければ、マリリンの演技との葛藤やオリビエとの衝突などが理解しやすくなっていたように思います。繊細すぎるマリリンと、その周りの人たち。夫まで敵のように思えて…で、その不安定な気持ちを支えたのが、コリン青年。この話がたとえ事実でなくても、充分楽しめる話だし、いいんじゃないでしょうか。

感想の続きも楽しみにしてます。

>たけしさん

ありがとうございます。
ふだんは適当に書いてるくせに、今回は長々と。極端です。
そっかー、ミルトン・グリーンも。49パーセントの株を持ってる、と映画で言っていますから、仕事仲間であることはわかるでしょうけど、写真家とは紹介していませんよね。

そうそう、全体的に、わかりやすくて入り込みやすい話です。
ロマンスだし!
マリリンだし!

あと1回か2回で感想、終わりますよ。というか終わらせたい!

さすがに映画の主人公がマリリンだけに、何回に渡っても書きたい気持ち
わかるような気がします。
読ませていただいて、美貌では劣るかもしれないけれど、彼女だからこそマリリンの
内面に近づけたんだなあと思いましたよ。
ますます観たくなりました♪

>kiyotayokiさん

ありがとうございます。
なんとなく、こんなことになりました…。
気に入らなければ、これほど書くことは、ありえないのは確かです。
やはり、ミシェルでよかったですねえ。
ぜひ、映画館で観てください。角川の手先では決してありません。(笑)

映画を観て、オリビエはこの映画を自分自身どう評価しているのかなぁ、オリビエから観たマリリンは、どうだったのかなぁ、と気になりオリビエ自身が書いた自伝に目を通してみたのですが、映画の内容と大きな隔たりはないような感じです。細かいところは、わからないですけど、この映画、けっこう事実に近いのではないかと思えました。コリンは、現場を冷静によくみていたのでしょうね。現場の空気も肌で感じ取っていたのでしょうね。撮影日誌を書いていたのだから、当時のマリリンとの出来事も書きとめていたのでしょう。次は、この映画の原作本を読んでみようと思っています♪原作を読んでからまた観ると、新しい発見がありそうな、そんな気がしています♪

>さえさん

ありがとうございます。
貴重な情報ですね。
オリビエ自身がどう見ていたのか、私も読んでみたいです。
コリンも撮影日誌を書くほどだから、几帳面? いろいろと観察はしていたわけでしょう。
でも、うらやましい。マリリンの近くにいたなんて。

映画から興味が発生して、本にも当たってみるって、素晴らしいことだと思いますよ~。


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  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

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