「ドラキュラ」 - 2012.05.28 Mon
まあまあかな?
ゲイリー・オールドマンの、カメレオン俳優ぶりを発揮した、ドラキュラ「なりきり演技」は見もの。
今回は、ヒロイン・ミナ(ウィノナ・ライダー)の友人で、ドラキュラの餌食になる女性ルーシーを演じたサディ・フロストさんに注目。
一時、ジュード・ロウの奥さんだった人ですね。
本作では、ウィノナの代わりに(?)エロチック・シーン担当のような役回り。
ミナが「アラビアン・ナイト」の本のエッチな挿画を見ている場面で、いっしょになって本を見ているシーンが下。(↓)

ジョナサン(キアヌ・リーヴス)がドラキュラ伯爵に会うために列車の旅をしていると、空に「眼」が浮かぶところは、前回見たときも記憶に残った印象的な場面。
ほかには、ドラキュラ伯爵の影が左側に映っているのに、本人が右側から現れたり。(つまり影が勝手に動いていて、本体と一致しないときがあるということで、おもしろいイメージだ。)
などなど、全体的に、けれん味たっぷりに、幻想的で、凝った映像をつくっている。
(「けれん」とは、「ごまかし。はったり。」と辞書にはあるが、こういう奇抜で押しの強い映画は、私の好物ではある。)
その映像世界に浸って見ていればいい映画かな。
原作に忠実らしいのも、それはそれで、いいことだと思う。
イギリスにやってきたドラキュラは、亡き妻にそっくりなミナに惚れてしまう。これは、基本的にドラキュラの悲しく純粋なラブストーリーともいえる。
ドラキュラの宿敵ヴァン・ヘルシング教授(アンソニー・ホプキンス)が登場するのは、映画が始まって1時間にもなろうかというあたり。
ドラキュラとルーシーのシーンは、まるで○○○。(↓)

トム・ウェイツやモニカ・ベルッチさんも出ている。
アカデミー賞では、衣装デザイン賞(石岡瑛子さん)、メイクアップ賞、音響効果編集賞を受賞した。
(5月27日)
BRAM STOKER'S DRACULA
1992年 アメリカ作品
監督 フランシス・フォード・コッポラ
出演 ゲイリー・オールドマン、ウィノナ・ライダー、キアヌ・リーヴス、アンソニー・ホプキンス、サディ・フロスト
参考:ドラキュラ@ぴあ映画生活
好き度☆☆☆(3点。満点は5点)
All pictures (c) Sony Pictures Entertainment. All rights reserved.
● COMMENT ●
ブラム・ストーカー
>又左衛門さん
受賞にふさわしい素晴らしさです。
ウィノナ、「エイジ・オブ・イノセンス」は、本作のあとぐらいでしょうか。22、3歳あたりですね。
最近は「ブラック・スワン」で、ちょっと目を引きました。
ストーカーは、イギリス・アイルランドの人だったのですね。道理で、イギリスが舞台になるわけです。
こんばんは♪
凄く素敵で格好良くて、切なくって、
小学生時代の私は涙したもんです
「影」の使い方が上手かったですよね~
若いモニカ・ベルッチも出演していて、あとからみて
驚いた記憶があります(初めて見た頃は名前すら知らなかった)
>makiさん
おお! 小学生にインパクトを与えたゲイリー! すごい!
そうそう、影とか、とにかく映像には凝っていましたね。
わたしはモニカさんは見ているときは気づきませんでした! あとで、出てるよ、と知ったのでした。
ゲイリー
DVD「ドラキュラ」のジャケットの解説によれば、ゲイリーはロンドン南のニュークロスというところの生まれだそうで、ロンドンの演劇学校を卒業したそうです。だからこそこの作品に抜擢されたのでしょうね。
あと覚えているシーンは、映画の原点みたいな場面。静止画を回転させて、動画に見せるような場面がありましたよね....
それに、原作でドラキュラがイギリスに上陸する場所は、ウィトビーらしいです。
>又左衛門さん
静止画を動画に…んー、へらへら見ていたせいか、思い出さない…。
ドラキュラが、なぜイギリスに来たかったのか、よくわからないですが、見えない力で彼女と引き合っていたのでしょうかねえ。
トム・ウェイツ
念のため確認しましたが、見当たりません。どうも他の作品と混同したようです。申し訳ありません。
解説書には、ウイノナが「ゴッドファーザーⅢ」を病気のため降板したこと。他の件でコッポラと面会したとき、ジェームズ・ハートの脚本を監督に勧めて気に入られたことなどが書いてあります。
あとこの作品の中で、トム・ウェイツが気になりますね。いい味出してます(笑)
最近では、フジテレビ「不毛地帯」のエンディング・テーマが彼の歌でした。
>又左衛門さん
ウィノナというと私なら「17歳のカルテ」や「ビートルジュース」なんですよね。
トム・ウェイツも、歌手なのに映画に出てる…と思いましたが、歌手・俳優兼業みたいな人ですね~。
歌手と俳優
歌手から俳優になる人は、洋の東西を問わず多いですね。「表現する」と言う意味では共通するものがあるのでしょう。
さて「Dr.パルナサスの鏡」観たのに、トム・ウェイツに気付かなかった....(笑)
「コットンクラブ」も去年再見したのに...「ナイト・オン・ザ・プラネッツ」の冒頭の歌が彼なんですかね? 去年DVD買いました。ここでのウィノナも可愛い!
>又左衛門さん
「パルナサス」のウェイツは、風貌からして味がありましたね~。これは最初から、出ていると知っていたのですけど。
>fjk78deadさん
>ふじき78さん
トラックバック
http://bojingles.blog3.fc2.com/tb.php/2303-c174653d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
冒頭とエッチな本のシーンだけ(笑)ですが、衣装が素晴らしい!このDVDを買った当時よりもPCのモニターの解像度も良くなってるので尚更そう感じます。冒頭のシーン、ドラキュラの妻役との二役をウイノナちゃん演じてたんですね。すっかり忘れてました。この作品での彼女は美しい。「エイジ・オブ・イノセンス」での彼女の美しさにも惹かれますが。どちらも衣装も魅力的。
先日、再放送でNHK「世界ふれあい街歩き」という番組を観ましたが、イギリスの北東部のウィトビーという港町でブラム・ストーカーが原作を書いたそうですね。なんでも、幽霊の伝説や怖い話を町の人たちから聞いたのでしょう。