「ワン・デイ 23年のラブストーリー」 - 2012.07.21 Sat
生きていくことは切ない。

どうして、あんなふうに、なっちゃったんだろう。
どうして、あそこで、あんなことをしたんだろう。
どうして、思うようにならないんだろう。
どうして。

そういうのが人生だから。

うまくいくことなど少なくて、なんとか日々を乗り切ってゆく。

この映画のように、恋人なのか友人なのか、あやふやなまま、めったに会わずに何年も続く関係。
あり、だと思う。
なぜ、そうなのかって、そうなっているのだから、そうなのだ。

毎年、同じ日の1日を切り取って、ふたりの姿を見せる構成。
それ以外の日々は想像するしかなく、それは例えば、絵画や写真にあるカップルを見て、その背景にあるもの、ふたりの歴史を想うことに似ているかもしれない。
自由度が高い。

観ていて、どうして、そうなっちゃうんだろうなあ、と感じることもあるけれど、人間って、そんなものでしょう。臆病で弱くて悲しい。理屈ですべてが片づくものでもない。

無常感と、それでも少しの希望を見せて先に進もうとする(進まざるをえない)エンディング。

(7月8日 新宿バルト9)
ONE DAY
2011年 アメリカ作品
監督 ロネ・シェルフィグ
出演 アン・ハサウェイ、ジム・スタージェス、レイフ・スポール、ロモーラ・ガライ、パトリシア・クラークソン

参考:ワン・デイ 23年のラブストーリー@ぴあ映画生活
好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)

All pictures (c) 2011 Focus Features LLC. All Rights Reserved
● COMMENT ●
こんにちは
新しい試みで楽しかったです
アンさんどの一年でのおきれいで、特にばっさりショートはやはり美人さんだから似合いますね!
>makiさん
ありがとうございます。
これねえー、また見てみたい気がします。
切ないですけど。(…アンちゃんですし。)
これ!!
>無常感と、それでも少しの希望を見せて先に進もうとする
ほんと・・・ソレしかないにしても、辛いラスト。
ほろ苦いもので胸が一杯になっちゃう、
これは久々にグッときた素敵なラブストーリーでした~

>kiraさん
余韻、生みますよね! ああいうラストだから、いっそう深くなります。
アンちゃんのキャリアとなって、うれしいなと思える作品ですね。言ってしまえば「レ・ミゼラブル」より好きかもなーって思います。
うーん、切ないですよねえ。
好きになって、好きでい続けるという気持ち…はどうにもできないものというか…
>まおさん
はい、写真で勝負しました。アン、ジム、アン、ジム、アン、ジム…と。
好きな気持ちをずっと持てるのは、せつないけど、幸せでもあるんじゃないかと。…でも、せつないっすね。
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