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2017-06

「テイク・ディス・ワルツ」 - 2012.08.24 Fri

すっごく、いい!
サラ・ポーリー&ミシェル・ウィリアムズのコンビネーション、最高です!!


満たされない心。生身の人間。

ポスター

彼女はその気持ちを、どうコントロールするのか。
脚本・監督のサラ・ポーリーと主演のミシェル・ウィリアムズによって、素晴らしい映画が生まれた。

サラ・ポーリーさんって、もともと女優で知られた人でしょう?
脚本も監督も、こんなにバッチリなんて、すごい才能。
下の画像が監督さん。

監督さんです

簡単に言ってしまえば、不倫の迷いに陥る女性を描いたものなのだが、自分でもどうにもならない不満、空虚を抱えた妻の気持ちを、ていねいに映していく監督と、それに応えるミシェル・ウィリアムズさんの演技が抜群。

ダンナにくっつき

びっくりするほど、あけすけなヌードシーンは、「生身の女」を感じさせるインパクトが充分。
ひとつだけ文句を言わせてもらうと、この場面でボカシを入れなかったのに、あとから出てくるセックスシーンにボカシを入れていて、あきれてしまった。
ヘアヌードはいいが、エッチするのはダメだということですか。意味が分からんわ。

スイミング後

オープニング、料理中のマーゴ(ミシェル・ウィリアムズ)をずっと追う。光のなかに浮き立つ腕のうぶ毛。なんとも見事なカメラ。
このシーンから始まるのは、映画の構成としても意味があって素晴らしい。

アンニュイな

どの場面も印象的。
たとえば、歩いていく彼女の後ろを、ダニエル(ルーク・カービー)がついてくる。お互いに意識しながら…。

歩く

電話中の夫・ルー(セス・ローゲン)の口に、いたずらする彼女。アドリブっぽい気がするが、それまでとは、ころりと変わった無邪気さを見せる。
温水シャワーが、急に水になるという不具合に関する顛末。
男が自分をどう愛するかを聞いているときの、彼女の表情。
…などなど。

スイカおいちー

男がリキシャを商売にしているのも面白い。外国で商売になっているのか…。

リキシャ乗るぞー

遊園地かどこかの乗り物に、彼とふたりで乗るときに流れる曲が、バグルスの「ラジオ・スターの悲劇」。
楽しんでいた、ふたりだが、乗り物が止まるときは、いきなり。
音楽も途中で、ばっさり終わってしまう。
楽しい夢から一気に現実に引き戻されるかのように。
むなしさが胸に突き刺さる。
…演出が巧いよ…

ぐるんぐるん

この乗り物、あとで、もう一度登場する。
そして、そのシーンは、もう、とどめの一撃。
泣いた。

ここで映画が終わればいいなあ、そう思ったタイミングで、見事に終わった。
完璧。

不倫に走ろうかと揺れる女性。
映画を観る限り、料理中は邪魔されたくない、というくらいしかツッコミどころがなく、それほど悪い夫ではなさそうに思えるから、夫から見れば、なんて、わがままな女だ、と言われてもおかしくなさそうなはずだが。
でも、彼女の、どうにもならない様子を見せてくれる脚本、監督、女優が、うまいのだ。

家のパーティで

人が生きていくときには、何かしらの不満があって、おかしくない。
それに向き合ったとき、どうするか。
映画のなかでも、ジェラルディン(サラ・シルバーマン)の口から、きちんと、この問題が提起されている。

突き刺さる言葉

ミシェル・ウィリアムズさんには、やはりビターなカップルの関係を描いた「ブルーバレンタイン」という作品があって、もしかして、こういうの得意? とも思うのだけれども、マリリン・モンローさんを演じても上手くこなすし、彼女は素晴らしい。

最後にもう一度、サラ・ポーリー&ミシェル・ウィリアムズ、すごいぞ!

あのひとの本が

(8月18日 ヒューマントラストシネマ有楽町)

TAKE THIS WALTZ
2011年 カナダ作品
監督 サラ・ポーリー
出演 ミシェル・ウィリアムズ、セス・ローゲン、ルーク・カービー、サラ・シルバーマン

参考:テイク・ディス・ワルツ@ぴあ映画生活

好き度☆☆☆☆★(4.5点。満点は5点)


All pictures (c) 2011 Joe’s Daughter Inc.All Rights Reserved

● COMMENT ●

確かに、、、

演出も、ソレを受けるミッシェルの演技も
文句無く良かった!こころは、私も泣いた・・・。

でもね、こういう女性って現実にゴマンといて(笑)
好きか嫌いかと問われると、どちらでもない。
でも監督の想いは素直に届く作品だから、まだ若い方には観て欲しいかな~☆

こんばんは

ああ、私も「シェイム」観た時、キャリー・マリガンの風呂場スッポンはOKだったのに、他、多々のボカシは何故か調べてみたら、風呂やシャワーで裸なのは当然だけど、ベットとかでの裸は、それを意味するので、映倫さんではボカすそうです。

演出も演技もお見事な作品でしたが、ストーリーは好きじゃなかったです。
空虚感を恋愛で埋めるみたいな映画、もう出尽くし感があって、結局、こういう女性って、人を愛するってことを知らないんじゃないかしら~といつも思ってしまいます。

そうそう、最近、WOWOWでマリリンの映画をイッパイ観ましたよ!
「お熱いのがお好き」「紳士は金髪がお好き」のマリリンがチャーミングで良かった~~♪

>kiraさん

う~ん、ゴマンといるのかもしれませんね。
他人どうしが一緒に生活するのは、少なからず妥協や我慢が必要になってくるものだろうと思います。
なんにせよ、この映画は上手いものだと思いました! 感心しちゃいましたよ。

>オリーブリーさん

おはようございます。
「シェイム」は見ていない…おお、すっぽん!ありですか。それは見なくてわ!(笑)
やっぱり、エッチ行動はボカすのですね。ふう。(ため息)
たしかに、愛することを知らないといえるかも…でも、とりあえず悩んではいるし…と責める気持ちは少ないのでした。夫の立場だったら困ります!

マリリン映画、見てくださってありがとうございます!! かわいいでしょ~。
私も録画しましたが、未見の映画を優先して見ているので、なかなか見られません。

ボーさんが

これを見るとは意外~。
マリリンつながりですか?

観てまいりました♪

確かにサラ・ポーリーの演出、見事でしたね♪
ミシェル・ウィリアムズもその演出に応えて、女優としてまた違う一面を見せてくれていたと思います。
ただ、車夫を生業にする男があんなロフトみたいな広い部屋に住めるのかなって・・・(トロントって、古いビルだとああいう部屋が安く借りられるのかなぁ)。

>rose_chocolatさん

いーえ、ミシェル・ウィリアムズさんは好きなんです。
マリリン演ったから、なおさら、でもありますね。

>kiyotayokiさん

良かったでしょう?
で、おおっ! 車夫にしては、いい暮らし、ということですね。
ぜんぜん考えていませんでした!
彼女がお金を出したとか、そのとおり、家賃は高くないとか、でしょうか。

おはようございます。
へえ〜!ボーさん、大絶賛なんですね!
うんうん、夢から醒めるみたいに、突然遊園地の乗り物が止まってしまう。
そしてハッと現実に戻ってくる。象徴的なシーンを上手く使っていたなあと思います。

>とらねこさん

おはようございます。
はい、これは、ビンビンとハートに響いてきましたよ。
乗り物が止まるときも、終わり方が見事に突然で、おおっ! と感心しちゃいました。
彼女が自分の妻だったら、と思うと複雑な気分ですけどね…。

こんにちは

とっても女性の感情面が繊細に描かれていた作品でしたね
あけすけであっても演出が巧くて気にならない、可笑しい。
そしてシャワーが、急に水になる顛末の真相が、せつなくて。
これは気に入りました、すっごく良かった!

>makiさん

こんばんは。
いいですよね!
ほとんど完璧に良かったです。
すばらしすぎます。


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