「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」 - 2012.11.08 Thu
私の場合、「エンジェル ウォーズ」で、いいな~と思った彼女が出演していることが、まず重要で、監督がマドンナだというのは、あとから知ったことだ。

はじめは、アビーさんがウォリスだと思い込んで観ていたものだから、話が見えずに少し混乱した。
なんだよー、マドンナ! と苦情を言いたかった…が、ウォリスは、ほかの女優さんが演じているのだとわかってからは、問題なし。
ウォリス・シンプソンは、英国王エドワード8世が王座を捨ててまで、彼女との愛を選んだという、その相手。
アビーさんの役名は、現代を生きる女性ウォリー。
ウォリーが、ウォリスの人生を想像し、映画はふたりの生き方を並行して描いていく。

過去のウォリスを見るウォリーの目には、マドンナ自身の思いも乗せられているのではないだろうか。
ウォリスは、言ってみれば、国王を略奪した女。(!)
非難の声も大きかっただろう。世間の目にさらされて、耐える、生きる。強くならなければ。そのあたりに、マドンナも自分自身と比べて感じるところがあるのでは?
英国王室の話のせいもあって、けっこう気品のある内容。衣装や装具が美しい。さすがはマドンナな美意識といえようか。
時代の違う、ふたりの人生を、うまくまとめていく監督としてのマドンナも、なかなかのものだと思う。(編集の力も大きいのかも?)

ウォリス(W)はエドワード(E)と。
ウォリー(W)はエフゲニ(E)と。
原題はW.E.だ。
WEは、「私たち」でもある。
ただ、ウォリスとウォリーの境遇って、気持ちを重ね合わせるほど似ているだろうか、とも思ったが…憧れもあったのかな。

いままで見かけた感想では、「エンジェル ウォーズ」に言及しているものはなかった。
が、「エンジェル ウォーズ」ファンとして面白かったことは、ウォリー(アビーさん)にモーションをかける男エフゲニを、オスカー・アイザックが演じていることだ!
このふたり、「エンジェル ウォーズ」では敵同士になるのだよ。
そんなふたりが、いい感じになるのを観ていると、ああ、やっぱり、この人たちは、こうやって役を演じている俳優なんだなあと、当たり前のことを思う。
でも、あっちの映画では敵、こっちの映画では恋人、って、おもしろいよね。

そして、今回も、はっきり分かったのは、アビーさんは、でかい!(笑)
173cmか…。(でも、きれいで好きなんだよ。)
(11月4日 TOHOシネマズ シャンテ)

W.E.
2011年 イギリス作品
監督 マドンナ
出演 アビー・コーニッシュ、アンドレア・ライズブロー、ジェームズ・ダーシー、オスカー・アイザック
参考:ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋@ぴあ映画生活
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
(c) 2011 W.E. COMMISSIONING COMPANY LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.
● COMMENT ●
私はこれ好きです。
アビーさんよかったですね。彼女はコスプレよりも、こういう役の方がいいよ。
>rose_chocolatさん
私も好きですよ。ふたりが時空を越えて?会話するところも、いいですね。
アビーさんは「エンジェル ウォーズ 」では姉御肌です。かっこいいから見てよ〜。気にいらないと思うけど…
>非難の声も大きかっただろう。世間の目にさらされて、耐える、生きる。強くならなければ。そのあたりに、マドンナも自分自身と比べて感じるところがあるのでは?
って思っちゃいましたね。マドンナも自分と比べて描いたような気がしました。
気品があって衣装もきれいでしたね。
>Nakajiさん
ですよねー。マドンナも世界的に注目されていて、いろいろ、きゅうくつなこともあるだろうなと思うのです。
小道具類も美しい作品でした。
全くイメージ違う映画なので、知っていないとなかなか繋がらないですね(笑)
そしてウォレスと〜は「ウォレスとグルミット」ですよね。
「ウォレス」も「ウォリー」も男性名っぽく感じてしまうなあ。
>まおさん
まるで違う雰囲気の映画ですから、気づかないですね。いや、「エンジェル~」評価たかくないから、知られてないのか…(泣)
ウォリス、ウォリー、ウォンバット(違う)、オトコでもよさそうです。
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