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2023-02

「シリアスマン」 - 2013.02.23 Sat

何が起きるかわからなくたって、まじめに暮らしていくしかない。

冒頭の挿話が面白い。
結論を出していない(これはエンドロールで役名のところに?マークがついていることでも明らかだろう)から、観客は何なんだ?とモヤモヤした気分で本編に導かれることになる。

息子と父

シリアスとは、まじめなことだ。
がんばってるから、まじめにやってるから、幸せになれる…わけではない。
不条理である。
どんな災難が降りかかってくるか、わからない。
でも、なんとか日々をやりすごすしかないのだ。
ならば、周囲には優しさをもって接したり、さまざまなことで自分に恥じないようにしていくほうがいいのではないか。できるならば。

じつは、きょう(2月23日)の朝ドラ「純と愛」で、愛くんのセリフで、こういうものがあった。
夫婦で働いていた宿屋が火事で全焼したあと。

「…こんな理不尽なことばっかり起きてるんですよ。(いっしょうけんめい頑張ってる人間が損をして、なんかズルして楽してるヤツが、のうのうと生きてるんですよ。だから、いじめとか差別とか戦争とか、そんなのが、いつまでたっても、なくならないんですよ。)それでも俺たちはあきらめずに生きていくしかないんですよ。…」

そして、このあとも、愛をもって生きようと決意する。(脚本は、遊川和彦さん)
引用したセリフの( )内は映画「シリアスマン」とは、それほど関係はない。

がんばっても、火事で一瞬にして、それこそ灰燼に帰してしまった。なんだか「シリアスマン」と同じような諸行無常(?)なテーマが…。
ただ、楽してるヤツが勝者かといえば、そうではなく、この世の一瞬で楽をしているだけで、あの世に行けば閻魔さまにいじめられるかもしれない。来世で死ぬほど苦労するかもしれない。いや、そうであってほしい。

よその女と父

映画の最後に、父と息子(いや、地域の住民すべてか)に降りかかる災厄の予感で終わるのは効いている。

エンドロールで「この映画ではユダヤ人に危害は加えておりません」とジョークがあったのには笑った。
ふつうは「動物に危害は加えていない」と出るところだ。(1996年の映画「インデペンデンス・デイ」の最後に、「この映画では動物とエイリアンには危害を加えていません」と出たのも傑作だったが。)

(2月17日)

A SERIOUS MAN
2009年 アメリカ作品
監督 ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演 マイケル・スタールバーグ、サリ・レニック、アーロン・ウルフ、ジェシカ・マクマナス、エイミー・ランデッカー

参考:シリアスマン@ぴあ映画生活

好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)


(c) 2009 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

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壮大な宇宙の営みに人知は及ばない。


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