「別離」 - 2013.07.30 Tue
ネタばれ多少あり。
11歳の娘(もっと大人に見える)を連れて国外に出たい妻。拒否する夫。夫の父親はアルツハイマーで要介護状態だ。
妻が家を出るので、介護人を雇うことになるが、そこである事件が起きる。

責任の所在をめぐって、家族同士の争いになり、裁判に。
私としては、介護が必要な家のほうの夫に、だいぶ共感しながら見ていた。…共感というか、行ないが正しいかどうかという点で。
真相の決着は、最終的には、おいおい、それを隠してたのかよ!? と、いささか唖然とさせられたが。
隠していた、その場面は、映画自体も映像として見せずに隠していた。
介護問題、夫婦(男女)問題、両親の離婚に伴う子どもの苦しみ、社会的貧困などは、世界の多くの場所でも共通することだろう。
ただ、コーランに誓えるか、と問われて、ウソを言えない敬虔(けいけん)さは、無宗教な私には理解できないところではある。

(7月29日)
JODAEIYE NADER AZ SIMIN
2011年 イラン作品
監督 アスガー・ファルハディ
出演 レイラ・ハタミ、ペイマン・モアディ、サリナ・ファルハディ、サレー・バヤト、シャハブ・ホセイニ
参考:別離@ぴあ映画生活
好き度☆☆☆(3点。満点は5点)
(c) 2009 Asghar Farhadi
● COMMENT ●
暑中お見舞い~
>kiraさん
いやいやいや、風邪ひきましたよ。治りかけてますが。
夏バテしないので、やせません…。
どーも、年間の最高ランク作としている方々がおられまして、それほどピンときていない私としては謎です。
神に誓って。
ボーさん、こんにちは!
奥さんも介護の必要なおじいさんを残して出ていくなんて、
ちょっとどうかな~って思ったし、
家政婦の女性もその夫もうるさいな~って思ったし。(^^;
まあ、個人的感情で観てたんですが、
別離に至って、結局、娘さんが一番気の毒でしたね。
>YANさん
ふつう、そうですよね~。
まともに、がんばってるように見える夫。
でも、奥さんにしても、もうどうにもならずに、「出ていってみる」、という感じなのかもしれません。
子どもが、親のどちらかを選ぶというのは、むずかしそうですよね。優しい子なら、なおさら。
昨年の
でも好きな作品ですよー。
女性の地位が低いイスラム圏で起こりそうな話、何をするにも何かに縛られる女性たちは、どうにかならないものかと思いながら観ました。
>rose_chocolatさん
少しずつ良くなってきているところもあるのかなとも思いつつ。
この監督さん作品だと、前作の海岸失踪もののほうが面白かったです。
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あまちゃんのおかげで夏バテ知らずかな?(笑)
コレね。私も夫の方を応援しながら観ていたわ~。で、、
「神に誓って」という、ニホンジンのセリフと
「コーランに誓う」彼らのセリフでは重みが違うよね(^^;