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2017-09

「シェルブールの雨傘」 - 2013.11.28 Thu

スクリーン・ビューティーズvol.2 カトリーヌ・ドヌーヴの3作品のうちの1本。

スクリーンでは初めて観て、まず感じたのは「スタイルの映画」だなあということ。

きらきら

すべてのセリフにメロディをつけて歌にしたこと。ヒロインであるジュヌヴィエーヴの家や店に代表される、目の覚めるような色彩・配色の綺麗さ。それは「スタイル」を確立している。
「スタイリッシュ」「様式美」とは何となく近いようだが、やはり「スタイル」と言いたい。

前述した、スクリーン・ビューティーズのHPにある解説では、『公開当時、新進ジャズピアニストだった(後の)映画音楽の巨匠ミシェル・ルグランが劇中のセリフすべてにメロディーをつけるという離れ技を披露した』とあるが、まさに離れ技だ。セリフすべてを歌にするなんて…オペラじゃないのに、映画でそれをやったのは実験的なことでもあったのではないか。

母と

ずーっとずーっと、音程の上げ下げで変化をつけたような、わりと似たような歌がつづいて(はっきりと覚えやすいのは、有名な、あのメロディくらいかも)、飽きる人も、飽きずに好きだなーと思う人もいると思う。
私は好きだ。新鮮だし、おもしろい。
ユニークで綺麗な映画、つくってやるぞ。すばらしい美女の主演で。という心意気があって、いい。

色彩については、店舗や部屋の壁の色がピンクやブルー、花柄など、カラフルで楽しい。

レインコートは、さすがにベージュっぽくて普通だが、衣装の色も美しい。ブルー、イエロー、薄いピンク…。

彼と

ちょっとユニークに思えたシーンは、彼氏が自転車を押しながら彼女と歩くとき、足元を映さないのだけど、どうも歩いているように見えなかったところ。
下でローラーが動いて、歩く歩道みたいに2人はそこに乗ってるだけ、みたいなふうに見えた。思い違いかもしれないが。歩かない理由はないし。(上の画像のシーンは違う。)

彼氏が戦争に行くので、駅に見送りにきたジュヌヴィエーヴ。
でも汽車が発車してしまったら、すぐに背を向けて歩き去っていくのには、驚いた。普通、好きな人のことなら名残惜しくて、そのまましばらく汽車のほうを見てるでしょ?
彼女のその後を見ていくと、けっきょく「その場にいない人とは恋愛できない」ということを、汽車の別れの場面でもあらわしていたのかとも思えるのだ。
現金な女?

傘店

観ていて、カトリーヌ・ドヌーヴさんがはじめて登場してきたときには、うれしくて泣けてきた。もうすぐ彼女に会えるという期待もあったし、出てきたら案の定、美しいやら懐かしいやらで。
でも、よく見ると、というか見方を変えると、彫りが深いのか、大人びすぎて見えたりもしないでもない。

(11月24日 新宿ピカデリー)

手紙

LES PARAPLUIES DE CHERBOURG
1963年 フランス作品
監督 ジャック・ドゥミ
出演 カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーヴォ、アンヌ・ヴェルノン、マルク・ミシェル、エレン・ファルナー

参考:シェルブールの雨傘〈2013年カンヌ映画祭デジタル・リマスター版〉@ぴあ映画生活

好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)


恋する

(c) Cine-Tamaris

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● COMMENT ●

似て非なる姉妹

今年「ロシュフォールの恋人たち」をはじめて観ました。
こちらには、亡くなったお姉さんのフランソワーズ・ドルレアックさん(言いにくいな。笑)と二人で出演されてますが、顔の個々のパーツは似ているのに、組み合わせるとまるで違うんですよね。というか不細工(笑)どうしてこうも違うんだろう。

この映画の恋人役の俳優、ピエトロ・ジェルミの「刑事」に出てましたよね(前に書きました)切ないけどおしゃれな映画です。「ひまわり」とテーマは似てるけれど、泥臭さがまるでない。最後のガソリンスタンドの場面が、切ないけど一番好き。以前TV番組で観ましたが、ここはフランスでも最北の土地なんですね。

>又左衛門さん

「ロシュフォール」のほうは、見たとは思えど、記憶がなく…。
そのうち見てみないと。

ガソリンスタンドでは、上手い具合に、妻子がいないときにドヌーヴさんがやってきて、ふたりでお話するんですよね。
で、彼女が帰ると、すぐに妻子が帰ってくる。
考えると、都合がいい話ですが、それが許せるのが、この映画が「いい」からなんですね~。

ほかの映画とは違う独創的な立場は、やはり評価できます。

スクリーン・ビューティーズ vol.3は、まだ決まらないの~?と、やきもきしていたら、
「泥棒成金」です(感涙!)。
毎日通ってしまうかも?(←無理)。

因みに、毎日通いたい映画館のお向かいは、マリリン・モンローさんたちがお泊りあそばしたホテル(…があったところで、今は別の建物)らしいです。通る度に、「へ~、ここからカーネーションを投げたのね…」と、思いを馳せております。

私も、どっかで書き込んだ覚えがありますが、「ひまわり」と「シェルブール…」と「はいからさんが通る」(←少女漫画です)の筋が、時々ごちゃごちゃになります。

>モペ改め「謎の」ミトンさん

謎ミトさん、おはようございます。
おおっ!「泥成」(略すな)お好きですか。私はグレイス・ケリーさんなら「ダイヤルMを廻せ!」が観たかったですー。「裏窓」もいいけど。
ティッピ・ヘドレンさんだったら、イングリッド・バーグマンさんの作品のほうがよかったし…と贅沢を言ってはいけませんね。
今度は1月上映で、時間が少し空いてしまうのですね。年末年始は避けたわけか…。

え! マリリンが泊まったホテル!ホテル跡でもいいから、見たいなあ~。
はいからさんの筋も似ているんですか。私には、はいからさんというと、思い出すのは南野陽子ちゃんなんですけど…

カラフルな印象ですよね

最終的には切なくて、彼女の喪服の色とか目に入るのに、この作品を思い返す時はカラフルなイメージが浮かびそうです。
それだけ冒頭の傘やお店のカラフルなイメージが強いということでしょうね。
ドヌーヴは17歳には見えなかったけど、とても綺麗でした♪

>宵乃さん

映画館で見直して、ここの画像も見たりすると、カラフルだなーと再確認できますね。
ドゥミ監督の映画は、そういえばカラフルなものが多いのかなあとも思い返したりします。
17歳の役でしたっけ、あんまり気にしていませんでした~。


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映画「シェルブールの雨傘」観ました

原題:LES PARAPLUIES DE CHERBOURG 製作:フランス’63 監督:ジャック・ドゥミ ジャンル:ミュージカル/ロマンス【あらすじ】フランス北西部の港町シェルブールで、自動車修理工の若者ギイと傘屋の少女ジュヌヴィエーヴが恋に落ちた。だが、まだ17歳のジュヌヴィエーヴを心配する母親は、娘の幸せを願うあまり口やかましくしてしまう。そんなある日、アルジェリア戦争の徴集...

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