topimage

2017-05

「めまい」 - 2014.02.11 Tue

すばらしすぎる!

4回目の観賞になる映画だが、今回、映画館で初めて観て、いままでになく、ヒロインの気持ちに感情移入した。

キム&スチュ

大きい画面だと俳優の表情も大きくはっきりわかるから、観るほうの感情も入りやすいのかもしれない。
彼女が、かわいそうでかわいそうで、どうしようもない。
感情が入ったせいもあると思うが、本当にすごい作品だと感服する。脚本も映像も。
そして、やはり、映画としてまとめて作り出して観客に提示してみせるアルフレッド・ヒッチコックが、すごいのだ。

現在公開中のスクリーン・ビューティーズの中の1本。2月11日現在、まだ観ることができますよ。
本作の主演、キム・ノヴァクさんは私と誕生日が同じ(2月13日)なので、昔から他人とは思えない女優さんなのだった。
やっぱり、大きなスクリーンで対面すると、いいな~。すごくいいな~。

原作のボワロー&ナルスジャック、音楽のバーナード・ハーマン、デザインのソウル・バス…もう、完璧。もちろん、ヒッチコックも。

その2

以下、ネタばれで。

前半のサスペンス展開が、え? 終わり? と思ったら、後半は、がらりと様相を変えてきて、おもしろい。ここからの彼女の気持ちが切ないのだ
しかし、なんでラストがああなっちゃうのか、悲しすぎる。彼も彼女も、どうしようもなかった、なんという運命なのか。そして、あっという間に映画の終わり。長々としたエンドロールなんかない。
でも、その衝撃、だからこそ、ずっと心に残るという面もある。
見事です。

2004年に書いた文章がホームページにあるが、おまけに、それを掲載しておく。
『オープニングの、キム・ノヴァクの顔のアップ、バーナード・ハーマンの音楽、ソウル・バスのタイトルデザインから、すでに秀逸。
お互いに制約に縛られた、この恋のシチュエーションは、実に素晴らしい。
私だったら、いまの恋人に、昔に好きだった人と同じ服を着せたり、髪の色を同じにさせたりはしないが、彼の場合は、昔の恋人を出現させることで、罪の意識が消えるような気が無意識に働いていたのだろうか。ラスト、あの後の彼は、どうなるのか。
キスをする2人の周囲を、ぐるりと、ゆっくりと回って撮影する場面は、観ているほうも感情が高揚してくる。ブライアン・デ・パルマ監督がよく使う手法で、ここからもヒッチの後継者なんて言われたのだ。
バーバラ・ベル・ゲディス(「5つの銅貨」も印象に残る)が彼を想う気持ちは可愛い。』

(1月26日 新宿ピカデリー)

ポスター

VERTIGO
1958年 アメリカ作品
監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演 キム・ノヴァク、ジェームズ・スチュワート、バーバラ・ベル・ゲデス、トム・ヘルモア、ヘンリー・ジョーンズ

参考:めまい〈デジタルリマスター版〉@ぴあ映画生活

好き度☆☆☆☆★(4.5点。満点は5点)


(c) 1958 Alfred J. Hitchcock Productions, Inc & Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.Restored Version (C)1996 Leland H. Faust, Patricia Hitchcock O'Connell & Kathleen O'Connell Fiala, Trustees under the Alfred J. Hitchcock Trust. All Rights Reserved.

ブログパーツ

● COMMENT ●

12モンキーズ

東京周辺ならではの企画ですか? 羨ましい(笑)
スクリーンというよりは「銀幕」でヒッチコック作品が観られるなんて、至福の時間でしょうね。しかも「マーニー」じゃなくて「めまい」ですか。
ただ残念なのは、キム・ノバクに金髪がイマイチ似合ってない感じが否めない。
ヒッチ作品では「金髪至上主義」みたいなところはありますからね。

上手いと思うのは、主人公が「高所恐怖症」であるという設定。冒頭の事件とラストの悲劇につながりを感じます。「タイトルバック」の渦巻きの反復も上手いです。髪の毛の渦巻きにつながっています。好きな場面は、後半主人公がレストランで死んだ彼女の面影を別人に見るところ。そして変装させた「そっくりな彼女」がドアをすり抜けて入ってくる場面。原作は「死者の中から」でしたよね、確か。

ところで私の好きな「12モンキーズ」の中で、映画館に入った二人が、この「めまい」の「木の年輪」の場面を観るというシーンがあります。タイムトラベルが絡んだ映画ですが、とても「意味深」な感じがします。

弊記事までTB&コメント有難うございました。

「裏窓」と「めまい」は四半世紀以上も封印され、TVでも観られなかった昭和半ば世代の我々にとっては幻の名画だったわけですが、1984年に封印が解けてリバイバルに見られた時駆けつけましたねえ。
サンフランシスコの坂道とキム・ノヴァクの美しさに“めまい”を起こして帰ったのを思い出します。

>又左衛門さん

「スクリーンビューティーズ」は全国でやってますよ。福岡も。
ただ、もう終わりごろですが。

たしかにキム・ノヴァクさんはブロンド姿のほうは演技もがんばって作りこんでいたようです。
原作のタイトルは知らないのですが、この作者の作品は映画化も多いですね。
「12モンキーズ」にも出てきましたか。見たんですが覚えてないです…。

>オカピーさん

封印されて観られなかった、というのは知らなかったです。
そんなことがあったんですねえ…。

そういえば、サンフランシスコでした。車で走るシーンがかなりありましたね。
ほんとに、この映画は、すばらしくて、めまいがしそうです!

オマージュ

確認のため「12モンキーズ」の一部を観ました。
逃亡中のブルース・ウィルスとマデリーン(!)ストゥーの二人が映画館に入ると、「24時間ヒッチコック特集」を上映中。外の看板には「見知らぬ乗客」などのタイトルが。先ほどの「めまい」のシーンとなります。ブルースが居眠りをして目覚めると「鳥」のあのラスト間際の、家の中にカモメなどが突入する場面に替わっています。そばにマデリーンがいないので、ロビーに出て探します。すると公衆電話を使っている彼女を発見。なんとブルネットだった彼女は金髪に染めているではありませんか!そしてバックには「めまい」の音楽が流れて、ふたりは抱き合います...といった、あからさまな「オマージュ」が込められています。

補足

まぁ、ぶっちゃけ、テリー・ギリアム監督もヒッチコックファンなんでしょうね。

キム・ノヴァクさん。IMDbで去年のお姿が確認できます。まだまだお元気そうですよ。てっきり金髪に染めてるとばかり思ってましたが、どうも本物みたいです。今、モームの「人間の絆」を読んでるんですが、中に映画化されたスチールが載っていて、若いころのノヴァクさんが映っています。とても魅力的で「めまい」よりこちらが観たいです(笑)

>又左衛門さん

この部分のストーリーを読むと、コメディみたいに思えますね。
しかし、24時間ヒッチ特集って、すごい。観たいけど、24時間じゃ疲れそうでムリですね。
マデリンつながりでもあるんですねー。

キム・ノヴァクさんといえば「ピクニック」も思い出します。映画としても良かったです。主題曲の「ムーングロウ」が最高ですけども。

「新ピカ」は、「1日3回観ろ」って企画だったんでしょうか。
そりゃ、目も回るわ…(ポイントカード持ってるけど)。

私が行ったQ州の上映館は、99%が後期高齢者でした。
「お客様の声」コーナーに、「スクリーン・ビューティーズ・シリーズの上映時間を、夜にしてほしい(仕事の後に行きたいから)」という“ご意見”があり、回答が「ご高齢のお客様のご利用が多いため、無理だよ~」でした(ポイントカード持ってるけど)。

キム・ノヴァクがボッチャーンと海(?)に落ちるシーンが、いかにもプールって感じで、CGなしの「手作り感」を感じます。そこがまた、ノスタルジック…。

「泥成」の記事も、楽しみなり~(コロ助?)。

>モペ改め「謎の」ミトンさん

新ピカは、3本を1週ごとに、朝・午後・夜と時間帯を変えて上映、みたいなふうにやってましたね。私は午後の時間帯狙い。
今のポイントカードは使えなくなりますから。といってもQ州にいては新ピカのは使いませんよね…。

ええっ! あれ、サンフランシスコ湾じゃないのー? …セットかもしれないですね。ていうか、セットでしょうねえ。
「ドロなり」も観ましたが、映画としては、やはり「めまい」が3本中ではクラクラ一番でした。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://bojingles.blog3.fc2.com/tb.php/2653-20149a3e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

映画評「めまい」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1958年アメリカ映画 監督アルフレッド・ヒッチコック ネタバレあり

「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2」 «  | BLOG TOP |  » 「ハンナ・アーレント」

gooブログで当方URLが勝手に、はねられ、TBも行かない件。お返事をいただいた。違うgooブログ宛てであっても、同じURLからまとめて多量に送るのはダメで、あくまでも目安だが、10分間以内に3件以上トラックバック送信等実施した場合、規制対象になる可能性がある、という。3件送信した場合、10分ほど間隔をあけてから次のトラックバック送信をしてください、という。3件で「多量」ですか。映画のTBをするときは、まとめてしちゃうのが普通なんですけど、そんなんだったら、めんどくさくて、やらなくなるよ。みなさんも規制対象にならないように、お気をつけください。 この仕組みを知らずに規制されてしまったブロガーさんが他にもいるだろうに…改善してくださいと言っておいたが、返事はない。改める気なんかないんだろう。でも、改善しない限り、上記文章は削除しません。 あ、でも改めたとしても、わざわざ知らせてなんかくれないだろうから、永遠に削除できないな。(笑)(2015年1月問い合わせ済)


マリリン応援+映画雑文などのブログ。
下のほうにアクセスランキング、ツイッターがあります。



日本マリリン・モンロー・クラブ 会員募集中!

このブログのトラックバック・ポリシー (2009年1月10日、修正)

過去の記事の一部には「ブログランキング参加中~」という文面がありますが、現在はブログランキングから離脱しています。該当するすべての文章を削除することは大変なので、そのままにしてあります。

映画感想の「好き度」について。
☆☆☆☆☆(5)…GREAT!文句なし!
☆☆☆☆(4)…FINE!かなり、いいぞ!
☆☆☆(3)…GOOD.観て損はないかな。
☆☆(2)…NOT SO GOOD.ちょっとなあ…。
☆(1)…BAD!いいかげんにせい!
という感じ。★を0.5点とします。星5つは、ほとんどつけませんから、4.5点なら最高と言えます。 自分にとって面白いかどうかが重要で、世間の評判や、意義がある映画である等々は重要視しません。
好きだなあと思ったら3.5点に星が到達。


黒猫マリリンはカーソルで、かまってやってね!
鳴いたり、手を出したりするよ!


クリックで救える命がある。

プロフィール

ボー・BJ・ジングルズ

  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

ブログ内検索

最近の記事

最近のコメント

最新トラックバック

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

アクセスランキング(30日分累計)

Twitter

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード