「ザッツ・エンタテインメント」 - 2005.02.01 Tue
1974年 アメリカ作品
監督 ジャック・ヘイリー・ジュニア
出演 フレッド・アステア、ジーン・ケリー
楽しさいっぱいのMGMミュージカル映画を集めた1本。
1本でも楽しいんだから、そのいいところを集めたら、もう最高でしょ!
改めて観ると、ジュディ・ガーランドが最も多く登場していたような印象。パンチのきいたパワフルな歌唱、素晴らしいです! 彼女、マリリンのモデル時代の顔と、けっこう似ている気がする。
フレッド・アステアがジーン・ケリーの登場場面を解説し、ケリーがアステアの登場場面を解説する。娘のライザ・ミネリが、母のジュディ・ガーランドの場面を解説する。いいねえ。
エリノア・パウエルとアステアのタップの、見事に息の合った素晴らしさ!
「土曜は貴方に」でデビー・レイノルズが“I Wanna Be Loved By You”を歌っていたなんて忘れてた! でも、作者ヘレン・ケインの吹き替えなのか。
ドナルド・オコーナーの「メイク・エム・ラフ」が、いちばん笑える。このナンバーひとつだけでも、彼は偉大だよ。
「ショウ・ボート」が上陸するときのナンバーも大好きだし、水着の女王エスター・ウィリアムズのシーンは豪華絢爛だし。
「巨星ジーグフェルド」の、超巨大らせん階段のタワーみたいなところに、ずらりと人が並んだ場面のナンバーも、ワンショットで撮っていくところのスケール感が、すごい。
そして最後が「巴里のアメリカ人」ときた!
ああ、もう! 嬉しくて泣けてきたよっ。(1月30日)
この記事の分類「映画感想(私にとっての永遠の名作)」についての説明は、こちら。
評価☆☆☆☆★(4.5点。満点は5点)
● COMMENT ●
メイク・エム・ラーフでガマンの子
>unikoさん
映画館で笑わない、拍手しない、っていうのは、日本的ですよね。あまり好きじゃないです。とはいえ、声を出さないで心で笑ってる(?)場合、ありますから、私も。
MGMミュージカルは、豪華絢爛なセットが見どころの場合もありましたね。
マリリンがMGMミュージカルに出たら…どんなものになってたでしょう! スターになってからは20世紀フォックスとの契約だったから、実現は難しかったけど…。
こんにちは。
しばらく仕事場とネット環境のない実家を、行ったり来たりしてました。(_ _)
>フレッド・アステアがジーン・ケリーの登場場面を解説し、ケリーがアステアの登場場面を解説する。娘のライザ・ミネリが、母のジュディ・ガーランドの場面を解説する。いいねえ。
こういう紹介の仕方が、MGMと作品の歴史を感じさせていてとてもよかったですね。
それになんと言っても、多くのミュージカル作品を紹介しているところも…おかげで観たい作品がいっぱいで、時々、DVDが出ているかどうかチェックしています。(^^)
ラストのEDでバックに流れる1シーン、1シーンは泣けてきそうでした。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせて頂きました。
>白くじらさん
私の実家もネット環境ありません。日本全国では、まだまだ、そういう場所は多いのでしょうねえ。
この映画を観て、なおさらミュージカルはいいなあと思ったんだろうなと、振り返ってみると思えます。
なんたって、楽しい! MGMだけで、こんなにつくっていたことも知って、こんなにスターがいて、華やかだったことも知って。
WOWOWやNHK-BSなどで、どどんと50本くらい特集してくれてもいいのになと思います。
当時、買ったのはLP盤の2枚組でしたよ。
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『巨星ジーグフェルド』のタワーのデコレーションケーキ?の仕掛けは映画館で見てその迫力に圧倒されました。相当、金かけてんなぁ(笑)エスター・ウィリアムズ、歌が無いから休憩タイムにしようと思ったら逆に吸い込まれるように凝視してしまった。あのセットも映画館で見る視点を実に上手く動かしていたです。金、かけてんなぁ(笑)
マリリンがMGMで出演していたら、どんな映画に出ていたでしょうね(楽しい妄想!)実は、ドナルド・オコナーの「メイク・エム・ラーフ」のアホさ加減に笑いたかったのに、会場が静かで、ちょっと恐縮しました。あそこで笑わなくてどうするべ?軽く引いてたんでしょうか(笑)?私は引きながらもやっぱりあの捨て身の芸は(大阪風で)笑ってしまうんですがねぇ・・・