読書記録(2015年5月) - 2015.06.05 Fri

「スカーペッタ 核心」 パトリシア・コーンウェル
検屍官シリーズ第17弾。ここまで来たからには読破するべえ、と思っているが、いま、21作目まで発売されているから、まだ先はある。
スカーペッタはテレビに出演するほどに有名な存在になっている。そうすると、彼女が今どこにいるのか、世間に知られる度合いも大きい。彼女は住居に届いた不審な小包をうっかり受け取ってしまう…。犯罪もの(?)としては私がよく読むジェフリー・ディーヴァーと比べてしまうと、登場人物が何を考えているのかが、もやもやと、わかりにくいところがある気がする。(5月7日読了)

「ブラッド・スクーパ」 森博嗣
用心棒のように、ある家に滞在することになったゼン。森さんによると、まずは「とにかくメッタ斬りをしようと」ということだったらしい。そのシーンで、斬った敵が自分の血をすくう描写を「ブラッド・スクーパ」というタイトルにしたのだろう。「スクーパー」でなく「スクーパ」と、「ー」を入れない英語発音の日本語表記のこだわりは相変わらずで、そこは好きじゃない。
世の中のことを知らないゼンの目を通して、さまざまなことを観察してみると、そうだよね、知らなかったらそう思うよね、と新鮮。ほのかな恋心もあるし、すっきりした文体は読みやすいし、読んで面白い。(5月14日読了)

「サイタ×サイタ」 森博嗣
Xシリーズの5作目。今回は「尾行」というものを読んだなあという印象が。3人で組んで尾行すれば、交代制にできるとか、ひとりが車で先回りして、などの策を練られるんですね。
登場人物はおなじみなので、親しみをもって読める。事件はあいまいなまま…というのが現実にもそうであることのほうが多いと思うので、これはこれで好き。(5月18日読了)

「スカル・ブレーカ」 森博嗣
ヴォイド・シェイパ シリーズの3作目。ついに、ゼンの生い立ちが分かる。若い女性が巻き込まれて命を落とすところは、電車のなかで読んで涙を流してた。彼女が語った言葉が本のカバーにもなっているんだろうなあ。ラストのノギさんで再び泣いた。安物の兜(かぶと)などでは役に立たない、ということで、頭蓋を叩き割るのが、タイトル名かな?(5月23日読了)
森さんの本が多かったが、シリーズものは、始まった時点から追っかけて読んでいないと、何冊か、たまっちゃうんだよねえ。
5か月で18冊。自分としては超ハイペース。森さんのは早く読めるせいもある。
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