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2017-05

「妻は告白する」 - 2015.07.25 Sat

雨に濡れそぼった姿のまま、男の会社に現れる女。

足元にカメラが移ると、若尾文子さんはそのカメラを意識して、少し足を引く。人々の視線を受けての表情と仕草の微妙な反応。
名シーンといっていい。
忘れえぬ一場面は、その映画を宝物にする。

絶品!

増村保造監督は「キネマ旬報」(1962年1月上旬号)で、こう語っている。
『日本の強固な結婚制度の被害者を描くことが、会社の要求するメロドラマのテーマになると考えた。結婚制度が強固なため、その中に縛られてなお人間としての純粋さを守ろうとすると、こうも気違いみたいになってしまうだろう――ということを描きたかったのです』(「若尾文子 “宿命の女”なればこそ」 ワイズ出版。以下、『 』内、同様)

私自身、もし自分がこの男の立場だったら、彼女の思いを受け止められるだろうか、と考えながら観ていた。
彼女が悪いのか。そうではないのか。どこまで信じられるのか。どう考えて判断を下すのか。

若尾・川口コンビ

裁判中なのに男と会ったり、いっしょに海に行ったりして、心証よくないでしょ!と、こちらが心配したりして。

若尾さんによると、この映画の撮影時は、『…二十代の終わりで、娘役はもう無理。自分で、これが転機だと思ったわけでもないけれど、やっぱり、あれを次にいくためのステップにしたいと思ったんでしょうね。それで、変な言い方ですけど、脚本を抱いて寝てたの。初めてです、そんなことしたの。…』

縛る!?

大映のプロデューサーである藤井浩明は、増村監督が生涯追い求めたテーマは『日本的環境から自立しようとする女』だと言う。
それを考えると、この作品での監督の主張は、はっきりと、強烈に、わかる。

「若尾文子映画祭 青春」(HPは動画が流れるので音量注意)にて。

(7月12日 角川シネマ新宿)

1961年作品
監督 増村保造
出演 若尾文子、川口浩、馬淵晴子、小沢栄太郎、根上淳

行動は慎んで

好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)


(c) KADOKAWA

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● COMMENT ●

若尾さんの映画、コメこないから、俺たちの出番になるなー。

いつものコメンテーターのなかに、彼女の映画見る人いないもんな。ちょっと、さみしいぜ。


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映画評「妻は告白する」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1961年日本映画 監督・増村保造 ネタバレあり

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☆☆☆(3)…GOOD.観て損はないかな。
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☆(1)…BAD!いいかげんにせい!
という感じ。★を0.5点とします。星5つは、ほとんどつけませんから、4.5点なら最高と言えます。 自分にとって面白いかどうかが重要で、世間の評判や、意義がある映画である等々は重要視しません。
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  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

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