読書記録(2015年11月) - 2015.12.06 Sun
「小泉今日子書評集」 小泉今日子
「小泉今日子はなぜいつも旬なのか」 助川幸逸郎
については、それぞれ1本の記事にしてある。あと、1冊…

「おそろし 三島屋変調百物語事始」 宮部 みゆき
袋物屋を営む叔父夫婦の元で暮らす、17歳の娘おちか。客のふしぎ話を聞く相手をつとめることが、自分の過去のつらさへのリハビリのようにもなっていく。宮部さんの時代ものには「思いやり」のあたたかさがあって好きです。この1冊では5話。百物語にするには、この先が途方もないけれど、どうするのだろう。
去年の夏、NHKで波瑠さん主演で放送していたのか! 見てみたかったな。(11月28日読了)
● COMMENT ●
宮部さんも最近は....
>又左衛門さん
原作のほうで覚えているのは、孤児を見つけたのは旅の客だったかと思います。それで捜索が出て発見していました。引き取るのはそのとおりです。
大まかに似ているくらいなら、かまわないと思いますが、細かく似ているとなると、どうなのかな? ですね。
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このドラマ観ましたよ。波瑠さんは割と役にあっていた感じはしました。ただ肝心のストーリーが、明らかに他人の作品からの剽窃、つまりはパクリなのがあきらかでがっかりしました。
まず「凶宅」。これは観ていてすぐ、キングの「シャイニング」を連想しましたね。宮部さんのキング好きなのは有名ですし。それと「邪恋」ですか。孤児を父親が拾ってきて他の兄弟と育てる。これもすぐ「嵐が丘」が元ネタだと気づきます。それに「松の木の根元にひっかかっていた」という孤児の表現は、松本清張さんの「鬼畜」と全く同じです(笑)宮部さんは清張さんも尊敬していて、アンソロジーを編んでいるくらいですから。
もうひとつ、NHKでやっていた「ぼんくら」も観たんですよ。よくわからないストーリー展開で、結局最後は作者は何を言いたかったのか分かりませんでした。その中である女性が失踪して、長屋の中のある家の床下に埋められているんじゃないかと疑われて、掘り返したが結局死体は出てこないという部分がありました。これ、後から気づきましたが、清張さんの「犯罪広告」にそっくりなんですよ。呆れました(笑)そして「死んだはずだと思われた人が、息を吹き返す」という表現もありましたが、これは同じく清張さんの「わるいやつら」そっくりなんです。ですから今年の「ぼんくら2」はパスしました。
昔の宮部さんの「幻色江戸ごよみ」や「本所深川ふしぎ草紙」「かまいたち」「堪忍箱」等の頃の宮部さんとは別人の観があります。これらもドラマ化されましたが、残念ながらDVD化されていません。私は昔録画したビデオをDVD化しただけです。