「ターザンの猛襲」 - 2016.04.19 Tue
そういう原題です。ターさんというか、ターザンですが。

ターさん、赤ちゃんにボーイと名づける。哺乳瓶を持ちながら…
墜落した飛行機の生き残りが赤ちゃんだけ。チンパンジーたちが飛行機の中から連れ出します。
ああ、それでターザンに渡すのか、と思ったら、チータが赤ん坊を横取りするんです! チータというのは、ターザンとジェーンの家族のようなチンパンジー。それで、チータが赤ん坊をふたりの家へ。
ジェーンのほうがチンパンジーより子育てにふさわしいには違いないですが、なんか、チータが略奪した感が否めない。(笑)
ターザンにより、ボーイという名前をもらった赤ちゃん。彼が5歳くらいに育ったっぽい頃、墜落機の探索隊がやってきた。
子どもを返すのをターザンは嫌がる。
「ターザン」映画に出てくる文明人の中には、いい人はいるけど、たいてい、お金が目当ての人物もいるようで、現代文明での暮らしの批判になっているのかもしれない。
ボーイ役のジョン・シェフィールドは、ジョニー・シェフィールドとクレジットされることもあったようで、「ジョニー」はターザン役のジョニー・ワイズミュラーと同じ。
名前が同じせいではなかろうが、ボーイ役を選ぶ際には、ワイズミュラーがシェフィールドを気に入ったらしい。
ボーイの実の母親役には、ラレイン・デイさん。翌年にはヒッチコックの「海外特派員」に出演する。
リチャード・ソープは、前作「ターザンの逆襲」から4本連続でターザン映画を担当し、50年代、60年代までもエルヴィス・プレスリーの映画ほか、多くの作品を送りだした監督。

ラストでジェーンが槍に刺されたけど、ターザンに抱きかかえられたら、あれ? だいじょうぶなのか! と少し違和感があった。
これは、ジェーンが亡くなるバージョンを試しに公開してみたところ、大不評だったため、生き延びるバージョンが採用されたそうだ。
ジェーンがいなくなったら、続編はターザンとボーイ、そして、ターザンの新たなロマンス…だったのかもしれない。
(4月16日)
TARZAN FINDS A SON !
1939年 アメリカ作品
監督 リチャード・ソープ
出演 モーリン・オサリヴァン、ジョニー・ワイズミュラー、ジョン・シェフィールド、フリーダ・イネスコート、ラレイン・デイ
好き度☆☆☆(3点。満点は5点)
(c) 1939 MGM
● COMMENT ●
こんにちは。
>白くじらさん
毎度ありがとうございます。ターザン、感激。
ジェーンとターザンの子はできないんでしょうかねー。映画では、もちろん何も触れていません!
原住民に捕まったあと、ボーイを逃がして、その後ろを走ったジェーンの背中に、投げ槍が当たるんですよ。
ジェーンの降板が、マンネリを変えたい映画会社の意図なのか、ひとつの役にイメージを固定されたくないモーリンの意向なのか。結局、あと2本、モーリン&ワイズミュラーでつくります。
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それにジェーンが槍に刺されるなんて…死んでしまうような結構怖いシーンも用意されていたとは…死ななくてよかった。(^^)