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2023-12

「スポットライト 世紀のスクープ」 - 2016.05.14 Sat

そのままでは知りようがなかった事実を人々に知らせることができるとき、報道の意味は大きい。

「映画感想(映画館などで)」のカテゴリー、600本目の記事。
ちなみに、500本目の記事は、これ

膨大な資料を1行ずつ調べていったりと、地味な作業も多くて、こつこつと仕事をすることの大切さを改めて思う。
自分のことにあてはめてみると、たとえ仕事の中身は違っても「こつこつ系の仕事」では、あー、もうやだ、めんどくせー、と感じるのが、しょっちゅうだが、やらなければ、責任をもった仕事は終わらないのだ。
日々そうやっていくのが仕事なのである。誰かの、何かのためになり、対価としてお金を得るのである。

スポットライト

この事件、神父はそんなことをしない、とキリスト教を信じている人が多い海外では衝撃的なのかもしれないが、私には、ちっともショッキングではなく、その点ではインパクトはない
だから…記者たちの行動は、こつこつ地味めで…私の彼女レイチェル(・マクアダムス)が出ていなかったら、寝たかも。本日3本目の映画のせいもあるのかもしれないが、途中までは眠かった。

観たあとで一番驚いたのは、編集長がリーヴ・シュレイバーだったとは、まったく気づかなかったこと。彼が出ると、だいたい顔を見た時点で気づくのだが。

大スクープを拾った彼らではあるが、以前にも情報は得ていて、その時には見逃がしていたというのが興味深い。
やり直すのに遅いことはない(場合もある)、とも言えるし、思わぬところにチャンスはある、とも言えるだろうか。(チャンスというのは、本作の場合、多少の語弊があるが。)

(5月8日 イオンシネマ 板橋)

SPOTLIGHT
2015年 アメリカ作品
監督 トム・マッカーシー
出演 レイチェル・マクアダムス、マーク・ラファロ、マイケル・キートン、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、ジョン・スラッテリー

好き度☆☆☆(3点。満点は5点)


Photo by KERRY HAYES (c) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC

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● COMMENT ●

気付かないですよね

ボーさん☆
リーヴはちゃんとオーラを消していたので、本当に途中まで気付かないくらいですよね。
役者さんは凄いです。

おっしゃる様にコツコツと地味な作品でした。
役者も一人が突出することないよう、あえての演出なのか。
でもアンサンブルで素晴らしい。
彼らがジャーナリスト魂に突き動かされていく姿には熱いものを感じました。

>ノルウェーまだ~むさん

はい、ひげのない写真を見ると、すぐ彼とわかるのですが、今回はひげでだまされたようです。すごくフツーの人っぽくしていた(?)せいもありますね。

>pu-koさん

そう、すばらしいのだと思います。
個人的に、まじめでおもしろい映画より、楽しくておもしろい映画を求める気分が強い時期なので(?)、まあ、フツーな「好き度」になりました。
記者たるもの、いつも、こんな信念でいていただきたいですよね。

こんにちは

大スクープの記事が以前見逃していた情報だったのが印象に残りました。
ほかにも見逃してるものがあるのかもしれませんね。たまには振り返るのもいいのかなと思ったり.....。でもこんなひどい出来事が埋もれたままにならなくてよかったです。

>yukarinさん

こんばんは。
見逃してたーっていう、ほんとのことを隠さないのがいいですね。
これ隠したら、記者のほうが隠蔽体質になってしまいますからねー。
まだまだ、いろんな、埋もれた事があるのでしょうけどねえ。

いい人マークさんもレイチェルも良かったな♪

>migさん

マーク、「シビル・ウォー」に出ていない(超人ハルク)と思ったら、こっちに出ていたんですね~。(そういうわけじゃない?)

ボー・BJ・ジングルズさん、こんにちは。
「六日の菖蒲」のayameです。TBをいただき、ありがとうございました。

貴ブログ、拝読いたしました。カトリック・スキャンダルよりも、記者たちの取材に力点を置いた記事内容は、ユニークで気に入りました。確かに、情報があふれる今、何を選択して記事化するかは重要なことで、その点、新任の編集局長のセンスがよかったということですね。それは、宗教や政治を含めた世の中の「権威」と称されるものから、一歩距離を置いて眺める客観的な目と行動力があればこそのことでしょうね。

その編集局長を演じたリーヴ・シュレイバーの落ち着いた演技力が、ひときわ輝いた作品だと思いました。

>ayameさん

おはようございます。
そうですね、神父だから悪いことをしない、なんて思っていませんので、この話もまったくショックではありませんでした。そうすると記者の動きに目が行くことに。
警官とか知事とかの地位に就くと、へんに偉くなったと勘違いして好き勝手なことをやりがちだと思っています。

これは日本だったら、校長先生の6%が性犯罪者で教育委員会(「教育いい感い」と誤タイプした)が隠蔽していたみたいな事件でしょうねえ。

見せ場を作るならマーク・ラファロが激怒して緑色の大男になってバチカンに乗り込むも、バチカンでも悪魔退治のノウハウを利用した特殊部隊が待ち伏せしていて、いや、そんな映画じゃない筈だ。

>ふじき78さん

マイケル・キートンも昔のバットマンですから、レイチェルを無理やりスーパーヒロインに仕立てて、3人で暴れ砲台じゃない、暴れ放題な新聞社にすればいいと思います。


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クリックで救える命がある。

小鳥頭
忘れっぽい人の同盟。
クリックしたら説明があるかもしれない
(忘れた)。


プロフィール

ボー・BJ・ジングルズ

  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

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