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2017-07

「ロシュフォールの恋人たち」 - 2016.05.25 Wed

見ていると、しあわせで、たのしい気持ちでいっぱいになるミュージカル。

「午前十時の映画祭」にて。
20年ほど前に見ている、という記録はノートに書いてあったのだが、まるで記憶がない。
ところが今回、映画館で観て…。
んーと、なんで覚えてないの!?と言いたいぐらいな、楽しさ、ハッピーさ、カラフルさの洪水
大きなスクリーンで観たインパクトは多分にあると思う。

4人で

衣装やセットのカラフルさは「シェルブールの雨傘」のときと同様に感じる。
「ローラ」「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」は3部作だと「午前十時の映画祭」の説明文にもあり、今回の「ロシュフォール~」のなかで、「ローラ」「シェルブール~」の内容に関してのセリフ、出来事が確かに盛り込まれていた。
「ローラ」に関しては殺人事件の話で、この楽しい映画のなかに、いきなり殺人がどうしたこうした、と出てくるので多少の違和感がないこともない。

群舞

オープニングは、ジョージ・チャキリスをはじめとするダンサーの群舞が!
「ウエスト・サイド物語」みたいだなあ、と思いながら観ていたが、あとでいろいろ見たり聞いたり調べたりすると、どうやら、ドゥミ監督はそれを狙っていたようでもある。
チャキリスに加えて、ジーン・ケリーまで出てくるんだから、アメリカのミュージカル、ミュージカル・スターを使って、自分流のミュージカル映画を仕立てたかったのかな、と。
ジーン・ケリーの少し大げさな(?)演技は、以前のとおりで、なつかしいような(笑)。これも監督の希望だったりして!?

恋

ジーン・ケリーがフランス語でしゃべるので、新鮮な気持ちで聞いたけれど、もしかしたら吹き替えなのかも?
歌までは、そうじゃないと思いたいが…映画全体を英語版にして作ったバージョンもある(しかも、そのために同じシーンを撮り直した部分もある!?)というので、必要なところは、どんどん吹き替えを使っているのではないかと想像もする。

「シェルブールの雨傘」から3年後、カトリーヌ・ドヌーヴさんは変わらず美人。
姉のフランソワーズ・ドルレアックさんは、少し、そばかすがあるのか、でも、姉妹よく似て、きれい。
フランソワーズさんが、この映画のあと、すぐに自動車事故で亡くなるのが残念でならない。
妹のカトリーヌさんは、代わりに、と言ってはなんだけど、いまも女優で大活躍。尊敬します。

帽子

姉妹の母親役に、ダニエル・ダリューさん。
彼女もきれいな人で、この姉妹の母親にふさわしい。違和感なし。
カトリーヌ・ドヌーヴさんとは「8人の女たち」(2002年)でも共演していましたね。

理想の彼女を探す水兵が、ジャック・ペラン
楽器店の店主が、ミシェル・ピッコリ。キャラクター的に、明るいミュージカルに向いているのかな?と多少の疑問を抱きながら観ていた。
ジョージ・チャキリスとコンビで踊ったりしているのが、グローヴァー・デイル。ダンス・シーンでチャキリスと同時に映るので比べられてしまいがちだが、負けずに見事なパフォーマンスを見せていた。「ウエスト・サイド物語」の舞台に出演していたようで、彼の息子は俳優のジェームズ・バッジ・デイル。

支度

著名な音楽家の名前を挙げていくシーンがあって、「ミシェル・ルグラン」と出たときには笑ってしまった。(観客席に笑いは聞こえなかったが。)
ルグランは言わずと知れた、本作の作曲家ですよね。うん、文句ありませんよ、この素晴らしいミュージカルを書いてくれたんだから名前くらい出しても!

赤、青、ピンク…きれいな色彩のなかで、楽しくハッピーなダンスと歌と恋心と。
幸せな出会いが生まれていきながら、最後に、ひとつのカップルだけが出会わずに、すれ違ってしまい、え、どうなるの!?と心配になるが…。ひねりを入れてきましたね~。
でも、映画にふさわしいエンディングで、よかった

姉妹

最後にスクリーンが暗転したあとも音楽が続いたのは、オリジナルからなのか、リストア(修復)版のみなのか、わからないが、こういうときには劇場の椅子に座って余韻にひたっていたい。
「午前十時の映画祭」では、上映館は少ないが6月10日まで上映中なので、興味がある作品なら、ぜひ、DVDではなく、スクリーンでの観賞をおすすめする。

(5月22日 TOHOシネマズ 日本橋)

LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT
1966年 フランス作品
監督 ジャック・ドゥミ
出演 カトリーヌ・ドヌーヴ、フランソワーズ・ドルレアック、ダニエル・ダリュー、ジュヌヴィエーヴ・テニエ、ジーン・ケリー

好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)




(c) Madeleine Films, Parc Film

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● COMMENT ●

カラフルな印象が

あるけど内容はもう思い出せません。
みんなが足並みそろえたダンスが苦手だからかなぁ?
画像の女性たちがみんな綺麗ですね。

>著名な音楽家の名前を挙げていくシーンがあって、「ミシェル・ルグラン」と出たときには笑ってしまった。

お~、そんな遊び心があったんですね。名前に疎くて気付かなかったです。
監督さんの感謝の気持ちでしょうか。制作陣が仲良しだと作品の雰囲気にも表れますよね~。

星四つですか!私もこの映画、好きです。あの映画的イジワルなスレ違いはちょっとイライラしたものの、それなりに楽しかったです。あのセーラー君、なかなかのイケメンでしたね~。そして、どの楽曲もかっこいいしダンスも素敵だし。姉妹のファッションも街もどれもカラフルで。必要以上にハデハデな演出(色もダンスも)も、見ていて飽きません。

ちなみにこの映画に興味を持って観たキッカケが、とある本に「姉妹二人が歌い踊るシーンは明らかに『紳士は金髪がお好き』からのリスペクト」というのを読んだからなんです。どのシーンかなぁと思って見ていたら、あの文化祭の屋外舞台で歌うシーンですね。ブロンドどブルネットの美女がキラキラの衣装で歌う…『紳士は金髪がお好き』のオープニングに似てましたね。もちろん真似ではなくリスペクトです。

これ、また観たい映画ですねぇ。「ミファソラーミーレ―、レミッファソッソッソッレドー」とか一緒に歌いたくなっちゃいます。(もちろん「双子姉妹の歌」のあそこです。)

>宵乃さん

ありがとうございます。
足並みそろえた…群舞だめですか~?
じゃあ「ウエスト・サイド物語」は、てきめんに苦手? 私は大好きですよん。

たしか、クラシックの名作曲家の名前を、2人で言い合って、そのなかにルグランと入れてきたのですが、本作の作曲家の名前を把握していないと楽しめないところですよね~。

>たけしさん

ありがとうございます。
最後のほう、すれちがいますよねー。わざとか!? と言いたいくらい(笑)。
「シェルブールの雨傘」もカラフルだし、俺のミュージカル、俺の映画はこうしよう、という監督のポリシーが、つらぬかれていますねえ。

私は「紳士は~」は思い浮かびませんでした。
デュエットで歌うミュージカルシーンを、さまざま見慣れすぎているせいかもしれませんが、言われてみると似ていますね。

双子の歌はYouTubeから貼り付けていますから(携帯だと見られませんか?)、一緒に歌ってみてください。ただし、電車のなかではお控えください(笑)。

初コメ失礼します

こんにちは。
ヒゲハゲ観察者のタカハシと申します。お見知り置きくださいませ。
本当にこの作品は観るとウキウキワクワクしてきますよねぇ。
姉妹の恋の行方もそうですが、姉妹の母親のそれが私には一番ぐっときました。
後でトラックバックもさせてください。

>ケフコタカハシさん

いらっしゃいませ!
ありがとうございます。
そういう観察をされると、私もアタマが厚くないので照れるのですが!
ケフコさんとは、きょうこさんでしょうか。私はキョンキョン好きなので、もう。

お母さんまでも恋物語があるのが素晴らしいですよね。さすが、おフランスな、おしゃれさで。見ている間じゅう、楽しい気分なのがいいですね~。

ほんとうに素晴らしい映画!

めぐりあえてよかった♪というのが映画を観終わったあとの率直な
気持ちでした。しあわせいっぱいな気持ちになりましたもの♪
この映画の存在について、私は今まで面だって聞いたことがなかった
ので、私のような人がふえないように、もっとこの映画を沢山の
皆さんへ宣伝したいとも思いました(笑)
結局、午前十時の映画歳で4回観ました・・(笑)
館内から外へ出ると二人の子どもたちは身体を寄せあって
「双子姉妹のうた」を「ラララ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ〜!」
と満面の笑みで唄い踊り出していました〜(笑)
小さな子どもにもこの映画はうけていたようです☆
「今年観た映画の中で最高〜」満足げな顔をしていました。
楽曲、ダンス、衣装、町の風景、役者のみなさん、
どれも心にいつまでも残る美しさでした。
その後、Blu-rayを買ったのですが、おまけでついていた
25周年イベントのDVD(約1時間)も興味深かかったです。
下のリンクは45周年のロシュフォールでのイベントの模様。
この映画は、この町の人々にとって不可欠な存在になって
いることも素晴らしいことだと思いました。
Les Demoiselles de Rochefort - 45 ans - Festivités

不適切ならば、削除して下さいませ♪
https://www.youtube.com/watch?v=ycVvhR287UM

http://bit.ly/1UacLBw

>さえさん

ありがとうございます。
こんなふうな巡り合いを生むのですから「午前十時の映画祭」の意義は大きいものですね!
名作と言われる映画でも、見てみないと自分には合うのかどうかはわからず、見たら大好きになるだろう作品があるとしても、まだ出会っていないのかもしれない、と思うと、もったいないことだと思います。
これは!?と感じたら見てみるしかないわけですね。

ジャズ系がお好きだと、なおさらノリノリですよね!
楽しさ、かわいさ、きれいさ…本当にチャーミングな映画。実際にロケをしたロシュフォールの町でも、大切に、楽しそうにイベントを続けているのは映画関係者にとってもファンにとっても嬉しいことですね。ご紹介のリンクで見ると、今年は50周年で7月1日~3日。盛り上がるんだろうなあ~。行ってみたいですけどねえ。

ロシュフォール50周年祭:2016/7/1-7/3

50周年祭(2016/7/1(金)〜7/3(日))、ロシュフォールの町で予定通り行われたようです。一般の方がこの様子をYouTubeに投稿されていたので、前回の書き込みのフォローとして、リンクを掲載させてくださいませ(不適切な場合はこの書き込みを削除して下さってOKです☆彡
子どもの頃からこんなに素敵で楽しいイベントを経験して育てば、ぜったい大きくなったらこの広場の真ん中でたくさんの人が集まる前でこの映画音楽にあわせて華麗にダンスを踊ることを夢見ると思います。そして、2日目の21時からは、なんとミッシェル・ルグラン クインテットにでした♪

http://bit.ly/29LTQSf   ダンス
http://bit.ly/29A86fe   ダンス/子どもたち
http://bit.ly/29ZcSRN   学生によるダンスデモ
http://bit.ly/29skNVG  ライブ
http://bit.ly/29A8eeM   ドキュメント

>さえさん

ご紹介ありがとうございます。
長いものは、まだ見ていませんが、ダンスは恒例で今年も楽しくやっていますねえ。
脚を長くしているのか、背の高い人たちがいますが、きっと振り付けのお手本なんでしょうね。背が高いと、踊り方がよく見えるから、わからなくなったら、彼らの方を見て真似をすればいい、ということでしょうか。

ルグランのライブに、ドルレアック姉妹の姿も、貴重ですね!

おっ、ボーさんは映画館でご覧になってたんですね。
20年前にも観ているはず…というのが気になります(笑)
当時はリマスター後のような鮮やかなカラフルさがなくて印象に残らなかったとか?なんて。
ジーン・ケリーは吹替でしたね〜でもバリバリ動きがジーン・ケリーで笑ってしまいました。
そうか、それも監督の狙いだったのかなー。

>まおさん

20年前って、何で見たんでしょうね? われながら覚えていません!
どうして印象にないのか!?
ケリーさんは、自分でフランス語言ってないんでしょうかねえ。「巴里のアメリカ人」なんて主演しているのに(笑)。それとこれとは違いますね。


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☆☆(2)…NOT SO GOOD.ちょっとなあ…。
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という感じ。★を0.5点とします。星5つは、ほとんどつけませんから、4.5点なら最高と言えます。 自分にとって面白いかどうかが重要で、世間の評判や、意義がある映画である等々は重要視しません。
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