「黄色いマンション 黒い猫」 小泉今日子 - 2016.06.21 Tue
アイドルとして歌番組やライヴやドラマに出る忙しさのなか、えっ、ボーイフレンドいたの!? と驚いたよ。しかも、向こうが去ったの!? 私だったら…去るわけない!
彼女が忙しすぎるから、オトコとしては付き合う時間が持てずに、別れてしまうのかな。
学校をさぼったりするのは、自分だったら、ほぼ考えられないことだったし、周囲のほかの誰もそんなことはしていなかったから、それも驚き。
オトコのクルマに乗ってドライブしてラーメン食べて帰ってくる…などなど、映画やドラマでは観るかもしれないような学生時代、ほんとにしてたんだ、というのと、何も隠さない潔さ(昔からだけど)。
家族のことだって正直に書く。父、母、姉…。
家族や愛猫の死に直面した結果に得たのかもしれない、死への透徹した思い。

私自身のことを書くとしたら、ほとんど何も思い浮かばない。ドラマティックなことがないなあと、小泉さんの文章を読みながら比べてみて実感する。
いや、きっと小泉さんの感性や見方で振り返ってみたら、私の過去もいろんなことがあったふうになるのではないか? 読み物になるのではないか? その可能性はある!? かな?
Amazonにある、本書の解説文を引用して記録しておく。
『2007年~2016年まで、SWITCH連載「原宿百景」に綴った33篇+特別書き下ろし1篇。
1982年のデビュー以来、歌手、女優として、映画、舞台、テレビ、CM、そして執筆と活動の幅を広げながら、そのすべてを支持され、時を経てもぶれることのない圧倒的な存在感を放つ、小泉今日子。
本書は、彼女が十代の頃から親しみ、かつては住んでいたこともある原宿の町を再び歩き、変わり続ける街並に彼女の半生の思い出を重ねながら、9年間にわたって書き綴った自伝的エッセイ集です。
幼い日々の記憶、中学時代の友人、デビューのきっかけ、アイドル時代に住んだ原宿、秘密の恋、そして、父と姉の死……。
彼女にとって、今だから書けること、今しか書けないことが本書には詰め込まれています。
また、特別書き下ろしは、「逃避行、そして半世紀」と題し、50歳の誕生日を迎えてから初めて、自身の今の気持ちと50代突入への想いが綴られています。同じ時代を生きる女性だけでなく、彼女と共に歳を重ねてきた多くの人の胸に刺さる彼女なりのメッセージが込められています。』
(6月18日読了)
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