「10 クローバーフィールド・レーン」(1回目) - 2016.06.27 Mon
予告編では、3人の男女が部屋の中でゲームをしていたりして、いったい何の映画なのか?と興味深かった。
女性が外に出ようとするのを必死に止める男。外には何がある?

クローバーフィールドとタイトルに入っている以上、2008年の映画「クローバーフィールド/HAKAISHA」と関係があるのではないか、との想像がつく。
あれは街が怪獣に襲われる話だったっけ?
「クローバーフィールド/HAKAISHA」を知らなくてもかまわないが、知っている観客は、男が語る「外の世界」の様子をわりと具体的に頭に思い描くことができる。
以下、ネタばれ。
交通事故にあった女を助けた男。
しかし、そこは地下室で、女が目覚めると、脚が部屋の壁と、鎖でつながれている!
監禁!?
しかし、そのうち、鎖ははずされて、彼女は自由に動けるようにはなるが、地上は汚染されていて、外には出られないという男。
窓越しに地上を見ることはできても、出られはしないから、監禁されたのでは、という女の疑いは消えない…。
この男が、いい奴なのか悪い奴なのか、わからず、じつにドキドキ(映画的にはワクワク)するのですよ。
本心なんて、隠せば、最後まで、わからないですからね!?

疑心暗鬼の彼女は、もうひとり、この「シェルター」にかくまわれている、若い男を味方にするが…。
とんでもないことになります。
この男が何なのか、解釈の仕方はいろいろできると思うし、決めつけないほうがおもしろいでしょう。
ラスト近くは、がらりと変わって、その転換も楽しい。
ポスターで、彼女が何かから逃げているような絵柄のものがあるが、あれは世に出さないほうがよかった。一種ネタばれであり、かつ、期待させすぎに終わる可能性があるからだ。
メアリー・エリザベス・ウィンステッドさんが素晴らしい。100パーセントはまり役で、見た後では彼女以外に考えられないよ。
ジョン・グッドマンも、うまかった。グッドマンだから「いい人」なんだ、実は。という意味をもたせてはいないだろうが、おデブが、ジュークボックスの歌で(ちょっとだけ)踊るのはよかった。
…いや、何がよかったって、曲が「テル・ヒム」なのだ!
私がファンである小泉今日子さんが、1983年のセカンド・コンサートで歌った曲。この映画を観ていて、そのことを考えた奴は日本中で他に誰もいないだろうな。(自慢か!?)
いたら教えてくださいよ。
不穏。予測不能。謎。恐怖。対峙。戦い。
いやあ、楽しかった!
もう1回観ようかな。
映画の刺激の楽しさのひとつの形を堪能。
(6月19日 イオンシネマ 板橋)
10 CLOVERFIELD LANE
2016年 アメリカ作品
監督 ダン・トラクテンバーグ
出演 メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョン・グッドマン、ジョン・ギャラガー・Jr
関連記事:
「10 クローバーフィールド・レーン」(2回目)
「10 クローバーフィールド・レーン」(3回目)
参考:10 クローバーフィールド・レーン|映画情報のぴあ映画生活
好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)

(c) 2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
● COMMENT ●
ボーさんと同じこと書いてた(^_^;
『エクスマキナ』でも唐突にミュージックスタートな場面がりましたが、ああいうのシリアスな映画だとよけいなごみますよね!
>SGA屋伍一さん
おー、「エクス・マキナ」も観ましたよ! あ、踊ってた踊ってた! シンクロして!
とても面白かったです☆彡
ポスターからは宇宙人(侵略者)との戦いを描いた映画かと思いきや、密室内での展開。これがサスペンスてんこ盛り(笑)何がが真実なのか虚偽なのか、いい人なのか悪人なのか・・。これらが最初から最後まで私の頭の中でグルグル、グルグル。あっという間にエンディングでした(笑)次へ繋げるエンディングもかっこよかったです(メアリー・エリザベス・ウィンステッドさんのあの車の舵の切りかたが)。世間の評判がいまいちな理由がわかりません(笑)ともかく私は面白かったです!
>さえさん
「クローバーフィールド~」を知っている人は、続きを期待してしまったかもしれませんし、ラスト近くのシーンを流した予告編、ポスターを見てしまうと、期待したのと違うじゃないか、となる可能性もありそうなのですよね。
密室サスペンスで、すごく面白かったです。
そう、あのラストの「ヒーロー」ぶりも、かっこいい!
「クローバー~」と同時期に起きたアナザーストーリーで、また映画ができてもおかしくないと思います。
グッドマン
グッドマンなのによい人では無かったですね。
前作を見てなかったですが、不穏な空気が超ドキドキで楽しめました。
>ノルウェーまだ~むさん
前作を見ていたら、変に期待してしまって、おもしろく見られなくなった危険性も。
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