「クリムゾン・キモノ」 - 2016.07.10 Sun
白人男性をさしおいて、白人女性と相思相愛になる日系人、という映画なので驚いた。
人種問題にも触れた、劇場未公開フィルム・ノワール。

監督のサミュエル・フラーは、「東京暗黒街・竹の家」もあるし、日本的なものは、わりと得意だったのかも?
ピアノで「赤とんぼ」が弾かれたり、ロサンゼルスの日本人街リトル・トーキョーの祭りがあったり。
日系2世のことをアメリカ人が「ニセイ」と言っているのも、びっくりです。
お寺の提灯に「高野山米国別院」と書いてあるので、調べてみたら、本当に実在しているんですね!
ジェームズ繁田とグレン・コーベットが、日系人と白人でコンビを組む刑事の役で、戦友であり、対等な相棒、バディとして描かれているのが、うれしい。
1959年の映画だから、戦後14年は経っているわけだけど、日系人が、こんなに普通にいられるのだなあと思ったものだ。(ただ、あとで、ぎくしゃくするのだが。)
ジェームズ繁田は、日系移民の子でハワイ生まれ、歌手になる。朝鮮戦争に従軍。来日して5年ほどステージに立ったこともあるらしい。
(7月8日)

THE CRIMSON KIMONO
1959年 アメリカ作品
監督 サミュエル・フラー
出演 ジェームズ繁田、グレン・コーベット、ヴィクトリア・ショウ、アンナ・リー、ジャクリン・グリーン
好き度☆☆☆(3点。満点は5点)
(c) Columbia Pictures Corporation
● COMMENT ●
冒頭から「赤とんぼ」?と驚いたんですよね。
フラーは日本がお好きだったんでしょうかね。
最後まで観てみます。
>pu-koさん
この頃の、日系人の立場みたいなものが少しわかった気もしました。
見て損はないと思いますよ~。
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