「殺人者はバッヂをつけていた」 - 2016.08.07 Sun
キム・ノヴァクさんをご紹介します! 彼女の、ほぼデビュー作なんですね。

監督が、リチャード・クワイン! のちに「媚薬」(1958年)、「逢う時はいつも他人」(1960年)、「悪名高き女」(1962年)でも、コンビを組むことになります。
上出来の、フィルム・ノワール。
刑事のフレッド・マクマレーが、ノヴァクさんの色香に迷い、どんどん、まずい立場になっていくさまが、なんとも見事。
ノヴァクさんは悪くないんですよ。勝手に迷う男が悪い。(苦笑)
マクマレーといえば、やっぱり、ビリー・ワイルダー監督の「深夜の告白」(1944年)がフィルム・ノワールの傑作として思い出されますが、その10年後に、また、佳作。フィルム・ノワールが似合う男ですか。
原題の pushover は、「だまされやすい[いいなりになる]人」、「たやすい[ちょろい]こと、朝飯前」、「すぐ負ける人[チーム]」などの意味。(「英辞郎 on the WEB」より)

タイトルの「バッヂ」って何だろうと、見たあとに考えて、ああ、と気づきましたよ。
これはキム・ノヴァクさん実質デビューの貴重作として、保存しておこう。
(8月3日)
PUSHOVER
1954年 アメリカ作品
監督 リチャード・クワイン
出演 キム・ノヴァク、フレッド・マクマレー、ドロシー・マローン、フィル・ケリー、E・G・マーシャル
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)

ドロシー・マローンさんの名前も、聞くだけで嬉しい。ダグラス・サーク監督の「風と共に散る」(1956年)などを思い出す。
(c) Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
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