「彼は秘密の女ともだち」 - 2016.12.20 Tue
彼の監督作品は、なぜか、けっこう好きだ。
感覚的なものだろうか。
多少きびしい話でも、どこか、おしゃれっぽいところがある気もするし。
今回は「女装」。
女装する男性を、女性は好きになれるのか。
あんまり美人にならない女装が、リアルだったりして(笑)。
でも、原作が推理作家のルース・レンデルと知って、少し驚き。
原作だと、きっと、もっと、ひねって、ダークに終わるのではないだろうか?

しかし、女装の役、よく引き受けるよねえ。自分が楽しめる、もしくは多少は自信がないと、なかなかチャレンジできないのでは?
今の時代、女装も割と受け入れられそうだよね。
やってみようかしら?
(11月23日)
UNE NOUVELLE AMIE
2014年 フランス作品
監督 フランソワ・オゾン
出演 アナイス・ドゥムースティエ、ロマン・デュリス、ラファエル・ペルソナーズ、イジルド・ル・ベスコ、オーロール・クレマン
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
(c) 2014 MANDARIN CINEMA - MARS FILM - FRANCE 2 CINEMA - FOZ
● COMMENT ●
>ふじき78さん
…ん、違うか。
まー、男でも女でも、好きに生きていいかな、と思いますわ。ほほほ。
オゾン好き
ちょっと昔(10年以上前w)は結構苦手なところもあったんですけど、
どんどん好きになっちゃいました。
ロマン・デュリスの繊細さ、仕草の美しさを見ていると
もちろんマリリンもそうなんですけど、
女性の美って顔かたちの美しさだけじゃもちろん無いんですよね。
勉強になるというか、感動すらします。
LGBT
最近、世の中でこういう人たちが増えてきました。特にゲーノー界では。
昔の日本だったら「とんでもない」ゲテモノ扱いだったのが、今では別に驚かなくなりました。マツコ某とかミッツ某とか。それだけ日本人の考え方も変わってきたというか、異形のものに「寛容」になってきたんでしょう。
この作品、既に録画済ですが未見。エディ・レドメインが演じた「リリィのすべて」でしたかもありましたね。
単に「女装する」「男装する」なら「トランス・ベスタイト」と呼ばれます。
「肉体改造」までして、上半身が女で、下半身が男という「シーメール(she-male)という段階の人たちまで様々。顔だけ見ても、また胸のふくらみだけ見ても分かりません(笑)それくらい綺麗な男(女?)という人もいますよ。
まぁ、他人から見て綺麗だったら許せますよ。でも実際は汚いのが多そう(笑)
身長の差でだいたい想像がつきます。意外に小柄の男性なら分かりにくいと思います。
>とらねこさん
女装すれば、なおさらに、女性的な仕草は意識して、つくりがちなのでしょうね。
外から見える、振る舞い方や態度は大切だと、忘れずにいたいものです、むずかしいですけど。
>又左衛門さん
そういえば、芸能界、多いですよね! そこを売りのベースにして。
「リリーのすべて」は、まだ見ていないのですが(基本、あんまり興味がない)。
きれいだったら、いいですよね。たとえば、はるな愛ぐらいなら、普通に女性でもいそうな顔立ちですし。
大柄だと、かなりバレやすくて不利(?)ですよねえ。
変身願望
その究極のかたちが、トランスジェンダーだと思います。
日本でも「歌舞伎の女形」という伝統的な変身がありますね。坂東玉三郎なんて、ホントにきれいな女性に見えます。外見だけでなく「所作」の美しさが女性に見える理由なんですね。
他にも美輪明宏さんとか、池畑慎之介(ピーター)さんとか昔から女装している人もいます。池畑さんのお父さんも女形だったそうで、血筋なんですかね。
でも女装しても、「声」は誤魔化せない。どんなに綺麗な外見で女性に見せても、声で男なのがばれるんですよ(笑)男の声は野太く低音ですからねぇ。
サスペンスだったら、「一人二役」で男と女を演じ分けるというのがありそうですね。そう云えば、松本清張の小説に似たトリックを使ったものがあるのを思い出しました。
>又左衛門さん
歴史はあるんですね。男だけの「歌舞伎」というのも面白い文化です。
声はどうしても、ですよね。声帯が。
どっちにしろ、自分の性に真摯でありたいという気持ちが伝わりますね。
特に最近では監督自身の父性を強く感じます。
オゾン監督映画私も好きです。
>pu-koさん
それでも、思うように生きればいい、そんなふうに言いたくもあるのかなと思いました。
オゾン映画、雰囲気がなんだか好きなのです。
倒錯なんでもあり...(笑)
今、観終わりました。ラストがハッピーエンドで良かった(笑)
入院したまま、意識が戻らないまま終わるのかと思ってましたが、急に意識が戻って、そして退院まで行くのは、ちょっと都合が良すぎる。
主人公の女優さん、可愛いけど、そばかすが凄いね(笑)女装する男優さんの髭が濃くて、バレバレ(笑)でも歩き方とか女性の仕草を完璧にマスターしてますね。ヌーブラというか乳首のついた女装用品もあるんですねぇ。
途中から主人公の旦那との三角関係みたいな、妙な雰囲気も出てきて、テニスの後のシャワー室での男同士の抱擁の妄想(?)やら、ホテルでの女装男と女ともだちとの前戯シーンやらで、頭がくらっくらしてしまいました(笑)
そもそもフランス人て、男でも女でもやたらと「ほおずり」するのがね(笑)
気持ち悪いと思いませんか?
映画館で二人が観ていた映画は、多分「哀愁」ですね。画面は見えませんが、あの「蛍の光」の曲で分かりました。
チャップリンの「女装」
サイレント時代のチャップリンの短編に日本語のアテレコをあてた「女装」というのを初めて観ました。15分くらいのものです。共演はエドナ・パーヴィアンス他。公園で知り合った女性の自宅に行って、妙ないきさつからその娘の衣装を借りて女装します。公園で喧嘩した男が娘の父親で、その父親からチャップリンが惚れられるドタバタ。チャップリンはトレードマークのちょび髭を剃って、見事に女性に変身しています。
>又左衛門さん
そうそう、ひげは濃いなあと思いました。
チャップリンのは、ずっと昔にNHKで見た気がします。短編をまとめて、どどんと放送していた記憶が。教育テレビだったはず。
おひさしぶり
これはもうずっと昔に観ててわすれちゃったかなあ。
オゾンらしいというか、人を食ったような作品でしたよね。
>rose_chocolatさん
ときどき見に行って、TBはしますよっ!
オゾンさんは必ずしも劇場では観なくなりましたが、WOWOWなんかでチェックです。どこか面白い部分があるから。
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