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2019-10

「ロバと王女」 - 2005.11.03 Thu

王女の役にふさわしいカトリーヌ・ドヌーブ

(c) Cine-Tamaris

ロバの皮をかぶったカトリーヌ・ドヌーブ。
この映画は、これですね。
ロバの皮は頭付きなので、これをかぶるとロバの着ぐるみのようにも見える。
なぜ、こんなものをかぶっているのかというと、簡単にいえば、王女である正体を隠しているわけだが、真面目に考えてみると、こんな格好でいる人なんかいない(だろう)わけで、ここからして、おとぎ話、童話なのだ。
でも、ロバの皮をかぶったドヌーブの姿が、とても奇妙にファンタスティックで忘れられなくなる。

童話作家シャルル・ペローの原作。
王妃を亡くした王様が、こともあろうに王女の美しさを再発見(笑)、結婚を迫る。困った王女はリラの精に相談する。リラの精の知恵により、王女は、作るのがとても困難なドレスを王様にねだって、もし作れたら結婚を承諾する、という条件を持ち出すが…という物語。

結婚を申し込む男に対して無理難題を出す、というのは、日本の「かぐや姫」などでも見られる、昔話の基本パターンですね。
指輪がぴったりな女性が王子様の結婚相手になる、というのも、「シンデレラ」の靴と同じようなものだ。


ロバの皮をかぶった王女
(c) Cine-Tamaris


カトリーヌ・ドヌーブの美しさと、ある意味、シュールともいえる、おとぎ話を楽しめばいい作品。
懐かしい映画のファンには、ジャン・マレーなどに会える映画でもある。
ちなみに、王子様役のジャック・ペランは、「ニュー・シネマ・パラダイス」(1989年)で、主役を演じていた俳優だ。(大人になった後の。)

監督ジャック・ドゥミ、主演カトリーヌ・ドヌーブ、音楽ミシェル・ルグランによる映画といえば、他にも「シェルブールの雨傘」(1963年)、「ロシュフォールの恋人たち」(1966年)、「モン・パリ」(1973年)といった素敵な作品がある。

1971年の公開以後、ビデオもDVDも出なかった本作。
今回、ドゥミ監督の没後15年ということで、故ドゥミ監督の奥さんだったアニエス・ヴァルダ(彼女も有名な監督)の監修によって、デジタル・ニューマスター版でのリバイバルとなった。

ジャック・ドゥミ(昔はジャック・ドミーといっていたと思うが、いつからドゥミになったんだろう。実際の発音に近くしたのか?)やカトリーヌ・ドヌーブに興味のある方には見逃せない上映だろう。

初日初回に観た特典は、山形由美さんのフルート演奏!
上映後にミニコンサートがあった。ギターを伴奏にして「シェルブールの雨傘」と、もう1曲。
山形さんの演奏は、2回目上映の前にも予定されていた。
初日初回は、やっぱり、得することが起きる可能性があるね!
(10月29日)

PEAU D'ANE
1970年 フランス作品
監督 ジャック・ドゥミ
復元版監修 アニエス・ヴァルダ
出演 カトリーヌ・ドヌーブ、ジャン・マレー、ジャック・ペラン、デルフィーヌ・セイリグ、ミシュリーヌ・プレール、フェルナン・ルドー


トラックバックは、ロバと王女@映画生活様に。

評価☆☆☆(3点。満点は5点)

● COMMENT ●

リバイバル公開ですか

「ロバと王女」とは、懐かしい!
情報にうとい私、リバイバル上映されたことも知りませんでした。この映画は公開時に見ましたが、絵のように美しい画面が思い出されます。デジタル・ニューマスター版だと美しいカラーが再現されているのでしょうね。
ジャン・マレーの出演はジャン・コクトー「美女と野獣」へのオマージュでしたね。その他の出演者も昔の映画大好き人間の私には、ホントに懐かしい顔ぶれです。

>ユリディスさん

懐かしいでしょう~。
月のドレスや太陽のドレス、きれいでした。
でも、カラーは、やはり昔の映画の色だと思いました。
私も、このメンバーの名前を見ると、なんだか嬉しくなりますよ♪

はじめまして

とてもお詳しくて勉強になります。
私は最近60年代の映画にはまっており、
色々研究してるところでこの映画の情報を
知り、さっそく観てきました。。
あの色合い、手作り感がなんとも言えない
素敵な雰囲気でした。
TBさせていただきますので、よろしくお願い致します!

>アンジェラさん

いらっしゃいませ!
コメント&TBありがとうございます。
昔の映画の記事に食いついて(?)コメントしてくれる方は少ないので、とても嬉しいです。
色や映像、違いますよね。私などは、この頃の古い映画の色のように見えてしまいますが、いま観ると、新鮮なのかもしれません。

また、遊びにきてくださいね~!

トラックバックありがとうございました。

ミシェル・ルグラン (Michel Legrand)
http://music-review.info/article/9325387.html
へのトラックバックありがとうございました。

「シェルブールの雨傘」にしてもそうですが
カトリーヌ・ド・ヌーヴの映画はミシェル・ルグランの曲と合いますよね。
女優が浮くことも、曲が浮くこともないバランスの取れた様は
二人といない恋人同士のようで、少しヤキモチを焼きたくなるほどですw

>pontyさん

ミシェル・ルグランとカトリーヌ・ドヌーブという組み合わせは、もう、ずいぶん昔のことになってしまいました。
おしゃれな音楽、おしゃれなフランス、というイメージです。
自分の中で風化しないように、思い出したり、映画を観たりしていきたいです。

見ました!
よかったです!ミュージカルはいいですね~!

>アイスの実さん

いらっしゃいませ!
コメントありがとうございます。
ミュージカル、お好きですか。嬉しいですねー! 楽しいですもんね。
また遊びにきてください!

TBさせていただきますー

本日観てまいりましたので、
トラックバックさせていただきますー。

王子が『ニュー・シネマ・パラダイス』の少年だったとは
気付きませんでした~。
なんだか衝撃的な映画でした。

>さまんささん

いらっしゃいませ!
訪問、コメントありがとうございます!
おしゃれでニューウェイブな「ロバと王女」、お気に召しましたか?
「ニュー・シネマ・パラダイス」の俳優と気づくほうが難しいですよね。相当、昔の映画ですから…。

また、遊びにきてくださいねっ!

はじめまして

TBさせていただきます。
初日初回に行かれたとはうらやましい限りです。
観終わったあと、口ずさみたくなる映画でしたよね。
ドヌーヴが光り輝いて見えました。

>chatelaineさん

いらっしゃいませ! コメントありがとうございます。
初日初回のオマケがミニライブなんて、初めてのことでした。
カトリーヌ・ドヌーヴの美しさには、みとれるばかりです。まさしく、女優、です。

また遊びにきてくださいね~!

はじめまして♪

昨夜夜中にTBさせていただきました。
わたしは逆に、最終日ギリギリセーフで観てきました。
前売りを買ってあったものの、「今さら行くの億劫だな」と当日寒かったし思っていたのですが、行って良かったです。
感動するというタイプの映画じゃなりませんが、なかなか不思議チックで味わい深い映画でしたね。
とにかくドヌーヴの美しさに圧倒されました。

>ルールーさん

いらっしゃいませ! そうでしたか、先日が最終日。かなり長く上映していたような印象です。
前売券があったら行かなきゃ、もったいないですよ!
遊びの入ったファンタジーでした。
また遊びにきてくださいね!

コメント&TBありがとうございました。

ボーさんは、随分前にご覧になって居られるのですね。私はその存在さえ最近のテレビ放映で知ったばかりでした。そんな状態なのに辛口発言とは無謀だったかもしれませんね。
>懐かしい映画のファンには、ジャン・マレーなどに会える映画でもある。
私はその人類でした。懐かしかったですが、時の流れの儚さと、偉大さのようなものを感じずには居られませんでした。

>アスカパパさん

映画館でリバイバル、というのに出会ったので、よしっ、と行ってみた感じですね。
もちろん映画は、自分の感覚で見ればいいもので、私も星3つなので、普通なんですよね。
ドヌーヴさんと、映画のユニークさが売りかな、と。
ジャン・マレーは、もっと昔の映画人という印象ですよね。

足の先まで美しく…(なりたい)

e-70の写真で、丁度切れちゃっているのが残念ですが、王女v-513森の中を素足で走る時も、爪先で着地していました。
お歳を召した近年でも、彼女がヒールv-77で“ツカツカッ”と歩く姿に、文化の違い(v-496は草履+摺り足文化でしたから…)を感じたものです。
今さら、エレガントな歩き方を真似しようと頑張っても、無理なのさ(v-156自分のことです)。

最後に予告編を見たら、こっちの方が面白かった…全編見なくてもね…e-263

>モペットちゃんさん

おおっ! そうでしたか。つまさきで着地!? そこまで見てなかったです。
つまさき走りは単に急いでた。。。わけじゃないですね?
熱い砂浜では、私も、そんな走りになりますけど?(笑)


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